七つの証言 - 刑事・鳴沢了外伝 (中公文庫 と 25-25)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055971

感想・レビュー・書評

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  • 刑事・鳴沢了シリーズ外伝。短編集。

    シリーズ本編は鳴沢の一人称で語られているが、こちらは第三者の目をとおして彼の姿を描いている。シリーズでおなじみの面々以外に、別シリーズの主人公・高城賢吾も登場。

    巻末の”著者に聞く”で、「この七人が見ていた鳴沢は、あなたの見ていた鳴沢と同じでしたか?」という著者からの問いかけがある。わたしの答えは、「若干違う」。もう少しナイーブな印象をもっていた。口数が少なくて思い立ったらすぐに行動する鳴沢は、はたから見るとこんなふうに思われるのかもしれない。

  • 久々に鳴沢了シリーズを読む。もっとも後に書かれた短編集。これで手持ちの堂場作品はすべて読了した(はず)。しばらくは他の警察小説にしよう。

  • まだ何冊か読み飛ばしが有るのが辛いです。ブクログで検索しながら古本屋さんに行くのですが、うまく読んでない本を見つけ出すのがわからない。いい方法はないものかとイライラしております。
    ブクログでシリーズ物で自分登録していない本を検索してくれないかなぁ〜

  • 第3者の視点からの鳴沢了。
    短編集でしたが、予想に反して良かったです。
    このストーリー展開の方が面白いかも。

  • 鳴沢了シリーズの集大成?
    7人の視点から描かれる鳴沢。
    結婚して少し丸くなり人間的。でも、相変わらず仕事や自分には厳しい。
    この男のいるところに事件あり。関わってる周りの人間もやはり味がある!

    2014.9.7

  • 他者からみた、鳴沢に関しての評価が面白い。
    プライベートでも進展があった様でなにより。

  • 鳴沢の人間味が出ている作品が多かった。

  • 久し振りの鳴沢シリーズは外伝でした。
    別シリーズも含め、過去の登場人物たちがそれぞれの視点で鳴沢を語る短編集という趣向は、本編が鳴沢の一人称で書かれているだけに斬新です。
    鳴沢からすれば当たり前に筋の通った行動をしているつもりであり、本編ではいちいち理屈をつけて語られていたものが、こんな風に視点を変えてみたら単なる融通の利かない変わり者の暴走でしかないことを改めて気付かされた。一方で、それぞれの語り手が鳴沢に対して抱いている印象が、関係性によって微妙に違うところも面白い。
    そういった意味で短編集ならではの良さを存分に活かした作品だと思う。
    シリーズ本編より本書を先に読んでしまうような羽目にならずに良かった。

  • 10作で終わった(と思っていた)鳴沢了を別の人物から観たかたちで描いた作品。
    あらあら、別の作品とのコラボなのかしら、それぞれの作品は同時期に存在するというアピールなのか、興味深い。
    今後、繋がりがあるということなのか。

    相変わらずとことん刑事というか、堅物というか…
    ただ、やや丸くなった人間味に少しほっとした。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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