どこの家にも怖いものはいる (中公文庫 み 50-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 822
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064140

感想・レビュー・書評

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  • 実話風(たぶん)のホラー。
    相変わらず読者を話の中に引きずり込むのがうまいなぁと。
    夜中静かな部屋で読んでいたとき、なにか変な音がするんじゃないかとつい耳をすましてしまった。

    どの話も結構怖かったけど、終章がちょっとこじつけというかあんまり納得できるオチではなかったので読後感はうーん…という感じになった。
    怪奇現象にきちんとした答えを出すのはそもそもナンセンスだっていうのはわかってはいるけど、突き止めようとするならもう少し納得できる話のほうが良かったかな…なんて。

  • 心地よい怖さを存分に楽しみました。
    メインの怪談もさることながら幕間の創作秘話がまた興味深い。作品を作る上での紆余曲折を読ませてくれるサービスに嬉しさ爆発です。

    ただちょい引っかかったのは四つ目の話での少女の行動。
    緊張感あふれる最中に日常的な行動をとるものだろうか?
    12歳ならあんな場所でシャワーなんて浴びないような、ね。

    それを差っ引いても幽霊屋敷ものが好物なわたしはどハマりしました。

    大大満足です。

  • 家にまつわる5つの怖い話が繋がっていくという構図
    個人的には一話目の新しい家に引っ越してきた母親の日記と三話目の学生の体験談が怖かった。。
    終章はホラーというよりはミステリにおける解決編のような位置づけ。三津田先生の他作「怪談のテープ起こし」よりも各話の繋がりが強く、伏線が散りばめられています。そのため、読後感はミステリを読んだ後のようにスッキリしました笑

  • 申し訳ないが、作者のオナニー部分(他の作品の宣伝のような詳細部分)多すぎて断念。開幕からそうなので、我慢して読んでいたが、怪談部分はめちゃめちゃ面白いのに、中盤でまた宣伝されて嫌気がさす。申し訳ないが、幽霊屋敷シリーズが怖いと聞き、初めて読み出したものでこの作者さんに思い入れが無い状態なので、私には読み進めるのがとても苦痛でした。

    途中ギブアップ。一気に幽霊屋敷シリーズ積読していたが、どれも宣伝部分あるらしいので残念。

  • 三津田信三の「家」シリーズの第1巻

    怪異妖怪オカルト好きなのに今の今までなぜか読んだことがなく、タイトル買いで初めて三津田ワールドに足を突っ込んだのがこの作品。
    まぁ面白い面白い、一見関係なさそうな怖い物語の中から見える微かな違和感や繋がりが最終的に一本の線に繋がるっていう構造が非常に好み。そしてなによりそれぞれの短編がホラーとしてしっかり怖い、こんな私の好きが詰まった作品があるとは…

    どの話も文章から情景が目に浮かぶようですが、特に四つ目の話「光子の部屋を訪れて」が不気味極まってて最高でした。
    世智の呪いは今も某所で生き続けるんでしょうね

  • 実話なのか?そうじゃないのか?と怖がりとしては終始ビクビクしながら読了。「小石のようなものが落ちてくる音がしたら読むのを止めて」、この一文が怖すぎてしばらく読むのをやめました。複数の話の根っこが一緒…最後に明かされる真実、ミステリーのような謎解きが怖い中にもすっきりとした後味でした。怖いけどね!

  • 2022.10.9
    普通のホラー小説と違って、読者参加型というか…
    これ以上、読んで大丈夫か?みたいな怖さと
    描写や擬音の得体のしれない気持ち悪さがすごかった。
    あ〜怖い!次の一冊は明るくポップなのにしよう。

  • わりと怖い。一見違うように見えて全部つながっているというのはほんとに怖い。

  • まぶたをこじ開けられるのはやだな。

  • 面白かった~でも『残穢』に似てるなぁ。
    土地に残るはなしは最高に好き。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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