- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122069411
感想・レビュー・書評
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将棋の世界と死体遺棄事件。
それにしても将棋の世界は過酷なのですね
将棋のことはあんまり知らなかったけれど将棋の世界を少しのぞけてよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メインの伏線は全て回収しつつも、読者の想像に委ねる部分もある。上巻に比べると少し間延し、飛躍した展開が少し気になったが、作品としてはとても秀逸と感じた。
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上巻へ記載。
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将棋も刺してみたいけど麻雀好き
ってな事で、柚月裕子の『盤上の向日葵 上・下』
柚月さんのミステリーはホンマオモロい
出てくる刑事もガミさんじゃないけどニヒルで格好ええんよな
将棋は軽く指せる位なんで、将棋の場面の指手は殆ど分からず将棋出来る人が読んだら面白いんじゃろなぁと思いながら。
桂介、東明、佐野、庸一のそれぞれの過去からの現在の生き様や衝撃の真実がもたらす人生の運命とは…。
中盤からラストに掛けての壮絶絶叫感が堪らんかった‼️
東明、ゲスな奴じゃけど嫌いじゃないで
2023年15冊目 -
上条は東京大学に入るため上京をする
そして近くの将棋道場で伝説の真剣師東明重慶と出会う
そこから上条の運命が大きく変わっていく
重厚な話なのにページを繰る手が止まらず一気読み
上条の運命がどうなっていくのか
幸せになって欲しいという一心で読み進めた -
2024.1.25 読了
面白かった。
上下巻一気読みで止まらなかった。
上巻で描かれていた死体遺棄現場の遺留品である名駒の行方を追う刑事と異端の天才棋士の少年期の物語は下巻で明かされるであろう真相を想像して胸が苦しくなるほどの没入感だった。
下巻は想像以上に遣る瀬なくて早く結末を読まないと苦しすぎると思いながら必死で読み進めていた気がする。
救われないけど納得の結末だった。 -
2018年本屋大賞2位ということで、期待して読んだが、もう一捻りほしかったかな。
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上下巻通しての感想です。
柚月裕子さんのエッセイ集「ふたつの時間、ふたりの時間」の中で、本作は松本清張さんの「砂の器」のような小説を目指して書いたと書かれていて興味を持ち、読みました。
本作は2018年の本屋大賞2位の作品です。ちなみに、この年の本屋大賞は辻村深月さんの「かがみの孤城」です。
さて、本作の序章ではいきなり刑事が容疑者に近づいて行っている様子を書いてしまっていますが、そこから平成6年の事件の発生、さらに昭和40年代の容疑者の生い立ちの話へと続きます。
以後、警察の捜査の話と容疑者の話が交互に続いていく構成で、続きが気になって仕方がありませんでした。
簡潔にして要を得た文章で読みやすいことも、一気に読みたくなる理由の一つだと思います。
そして、ラストシーンは賛否両論かもしれませんが、感動というよりは、放心させられる切ないラストでした。
終わり方は違いますが、個人的には、宮部みゆきさんの「火車」のラストを読んだときの気持ちを思い出しました。
ミステリに分類される作品かもしれませんが、人生ドラマを主軸においた傑作でした。