象・滝への新しい小径 THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈6〉
- 中央公論新社 (1994年3月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124029369
作品紹介・あらすじ
最晩年の短篇集と遺作となった詩集。迫りくる死を見据えながら創作に心血を注いだカーヴァーの生命の終わりの輝きの結晶。
感想・レビュー・書評
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2012/10/24 読了
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カーヴァーの小説世界は不思議と読み疲れする。
水を飲んでいるのに喉が渇いて切ない感じ。
今回も彼の作品を楽しんだけれど、
残りの作品集はちょっと時間を置いて読もうと思う。 -
「ちょうざめ」332ページ。「日曜日の夜」345ページ。「用心」354ページ。「夏の霧」403ページ。「レモネード」424ページ。
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春樹訳のカーヴァーの全集の6巻。
彼の最期の小説集と、詩集を一緒にしたやつ。
カーヴァーの作品って、何気ない言葉で何気ない日常を描きながら、ふいにぐっと心に迫ってくる。
読み終わって、何日も、いや何年もあって、ふいに思い出して「ああ」って思う。
そういう意味でも、この最期の言葉はもっと時間がたってこそ、
私の中に降るような気がする。
マリンスノーが深海に積もるように。
詩の「プロポーズ」がよかった。
人は、一人では生きていけないし、人生の最期にこういう関係を保って逝けたっていうのは、
幸運なことなのだろうな。うん。
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