- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124035025
感想・レビュー・書評
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2007年3月発行の本。
「ささやかだけれど役に立つこと」も含まれた第三短編集。もとは1983年発行。
好きな作品なのだが、記憶と違うので驚いてしまった…実際より甘く覚えていた…
「羽根」は仕事仲間の夫婦の所へ招かれて、しぶしぶ出かけ、ぎこちない食事をするが、素朴な家庭にある感銘も受けて刺激となる夫婦の様。
表題作は妻の古くからの友人である盲人の来訪に戸惑う夫が、たまたまテレビに出ていた大聖堂の話をするうちに…
高く評価されている名編。
作者は1938年、オレゴン生まれ。88年肺ガンで没。製材所勤務、病院の守衛、教科書編集などの仕事に携わりながら執筆。
研ぎ澄まされた文体で冷静に描かれる、市井の人の人生にのしかかってくるゆがみや絶望や奇妙な一こま。強靱な精神を感じさせる品格と慈悲にも似た味わい。
アメリカのチェーホフという名は当たっているでしょう。
序文を寄せているテス・ギャラガーは再婚した妻。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おすすめは「僕が電話をかけている場所」と「ささやかだけれど、役にたつこと」
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「ささやかだけれど、役に立つこと」と「熱」と「大聖堂」がよかった。なんだろう、どこがどう良いのか自分でもつかめないけど、心にひっかるというか、自分でもわかってないような自分の心のどこかの部分が刺激されるような。
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彼は、翻訳家ではなくやはり作家だと思った。もはやカーヴァーの文体は残っておらず、どうしても村上春樹節が目に付いてしまう。私は彼の語り口調が好きではないので途中で読むのをやめてしまったが、村上春樹の作品として読むなら秀逸だと思う。
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ピンポイントで痛いところ突かれる。
心がぐらんぐらんしました。
「羽根」と「ささやかだけど、役にたつこと」が好き。 -
地道に読んだけどとってもよかった。
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「スコッティーのことを、忘れたのかい?」