コーヒー おいしさの方程式

  • NHK出版
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本棚登録 : 214
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140332825

作品紹介・あらすじ

コーヒーの香味を自由自在にコントロール。バッハコーヒー・田口護と科学者で人気ブログ「百珈苑」を主宰する旦部幸博がタッグを組み、「おいしいコーヒーとは何か」を解き明かす渾身のコーヒー論。

感想・レビュー・書評

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  • (2023/10/29 1.5h)

  • 得るものが多い一冊だった。抽出温度や豆の挽き方など、家でも使える情報が多い。単なる満足本やエッセイとは違う。ちなみに、珈琲大全を読んでいないので、比較はしていない。

  • スペシャルティコーヒー、自家焙煎といえばこの方、カフェバッハの田口氏が、長年の経験とカンから推測したこと、感じていることを、科学者である旦部氏のデータで確認していく、といった内容です。専門書ではないけれど、コーヒーの味や香りについて「よい」「わるい」を科学的に解明していくので、理屈を知りたい人には向いています。美味しさやマズさは個人の趣味にもよるとのことで、「家でコーヒーをおいしく淹れたい」ぐらいの人(私です)は、もうちょっとノウハウなり、豆の選び方なりが簡単に書かれた本を探すほうが良いと思いました。

  • ⌒¨⌒¨⌒¨⌒¨⌒企画展示⌒¨⌒¨⌒¨⌒¨⌒
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  • コーヒーをロジカルに理解していく本です。
    思ったよりも科学に基づいた本で、驚きつつも、化学畑で生きていたわたしには想像より面白く感じました。
    一方で、科学が苦手な方はややとっつきにくいかもしれません。

  • 毎日コーヒーを飲んで1日がスタートするので
    そんな自分にとっては大事な本。コーヒーって奥深いなって思いました。

  •  自家焙煎の第一人者と科学者のタッグが面白い。
     スペシャルティコーヒーが出てきてからの「アフター」の思考、知識を、理路整然と説明してくれていて良い。

     田口氏が長年の経験と現場の実践で体得した知識で語れば、それを旦部氏が科学的根拠を付して解説する。豆選びから、焙煎、抽出まで、それこそ種子からカップまで、各工程の押さえておくべきロードマップを丁寧に説明してくれている。
     日本人が、なぜ深煎りを好むか、“炭火”という言葉に弱いがその実態は?! と言った味わい方、楽しみ方の特徴についても、きっちり根拠に基づいて語っている点が非常に良い。

     自分で、ゆっくりコーヒーを点てる日が来たら、改めて各章のチェックポイントを、じっくり反芻しようと思う。好著。

  • 誰かの勧めで買ったと記憶。コーヒー本の中では評判が良く、色々蘊蓄が付くかなと本棚に置いてそのまま、長いこと積んで満足してしまっていた本でした。

    よもや、実用目的でその本の中身を真剣に読む日が来ようとは。

    というのも、趣味で手網焙煎を始めまして、詳しい経緯は省きますが丁度本棚にあったこの本を参考にしてハンドピックやら焙煎の仕組みやら抽出の原理やら何やらを学び始めたのです。必要は積読消化の母とはこの事か。

    極めて理詰めで色んなことを説明していて非常に小気味が良い本です。それでいて、文章が読みやすい。評判が良い本なのもうなづけます。
    ただ、話が前後したり、次節で述べるべきことの先取りをしょっちゅうしてたりする辺りは読みにくいかなとも。

    学ぶべきことが非常に多いことを教えられる本でもあり、やはりコーヒーの世界は本当にフェティッシュで変態な人たちに支えられて成り立っている文化なんだなということも良く分かります。
    繰り返し読むと同時に、『珈琲大全』の方も手を伸ばしてみたいなと思いました。

  • コーヒーの魅力的な味と香りはどこから来るのか。コーヒーの魅力を実践と理論の両面から解き明かす。コーヒーの成分の話、品種の話、栽培、精製、そして焙煎、抽出の話と、種子からカップに至るまでの工程が網羅されている。焙煎や抽出に科学の光を当て、抽出器具の違いや抽出温度による違いが味と香りにどんな変化を齎すのか科学的に検証する。コーヒーについての書物としては最先端をいくエポックメイクな本。

  • コーヒー豆の種類、精製から焙煎、抽出までを科学する。
    自家焙煎喫茶店の老舗カフェ・バッハの田口護氏と、「百珈苑」の主宰旦部幸博氏が、経験則と科学的根拠を示しながらよいコーヒーを追究する。
    焙煎によるフレーバーの違いが一目でわかるチャートは必見。
    焙煎の度合いによってどういう傾向になるかがわかるため、コーヒー豆自体のプロファイルとどう組み合わせれば好みのコーヒーと出会いやすいかがわかる。
    個人的には深煎りのエチオピアモカがドストライクだったんだけど、いろいろと焙煎度合いを試してみたくなった。
    特に酸味系のフレーバーには苦手意識があったため、中煎りを中心にした芳醇な世界をまだ知らないということもわかった。
    しかし、ここまで書いていいのかというくらい惜しげもなく経験則を詳らかにしている。良本。

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著者プロフィール

1938年、北海道生まれ。1968年カフェ・バッハ開店。1974年に自家焙煎をスタート。バッハコーヒー主宰として数多くの後輩を育成。日本スペシャルティコーヒー協会トレーニング委員会委員長、会長を歴任。

「2020年 『珈琲事典 新装版 この1冊で豆・焙煎・淹れ方がわかる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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