- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140804445
作品紹介・あらすじ
上巻は、悲劇のスタートとなったアポロ1号から、12号までを描く。初の月着陸を果たした11号のクルーは、当初は別なミッションに乗る予定の男たちだった。そして、月面まであとわずかに迫ったとき、思わぬ危機に見舞われる。
感想・レビュー・書評
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やっと上巻を読み終わった。
なかなか読み応えのあるドキュメンタリー本だ。
先日、立花隆氏の推薦本の中にこの本を見つけ、「こいつは読んでみたいな」と思い図書館に速攻予約した。この本も古いためか借りてはなく即届いた。
いまこの本を読む理由はないが、考えてみるに自分の人生の中では、けっこうビッグな出来事に位置付けられると思う。人類が地球外の星へ行ったという事実は、この本に記されている事実以外にはない。しかも、このアポロ計画が中止されて以来、誰一人月へ行ったものはいないのだ。つまり、今でもこの内容は最新ということになるだろう。
アポロ計画は、NASAによるマーキュリー計画や、ジェミニ計画に続く、有人宇宙飛行計画だ。太陽神アポロンから名前が付けられたという。
本書には、アポロ1号から、アポロ12号までの宇宙飛行士達が挑んだ勇敢な物語が記されている。
当初、有人宇宙飛行については、米ソの間では、格段にソ連のほうが優位になっていた。しかし、あのケネディ大統領の「60年代に人類が月に到達する」という宣誓ともいえる声明から、米国の「月旅行」に対する研究開発に力が入った。本書を読んでも米国の執念のようなものを感じる。
本書の中では、やはりアポロ8号が史上初めて月を周回して地球に生還する、その未知への挑戦の物語に、最も感動した。
そして、初めて月面に人類が降り立った瞬間、アポロ11号の「人類にとっての偉大な飛躍」の一歩はやはり感動的だった。
彼らの命を賭けたチャレンジの成果が、近い将来、さらに進んだ形での再びの月旅行につながってほしいものだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろそう
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:538.9||C||上
資料ID:59902355 -
人類(と言ってもアメリカ人だけですが)が、科学技術の力を信じて一丸となって月を目指す 熱気が伝わってくる話が生き生きと描かれています。一方で、ベトナム戦争が泥沼化してる時代ですが、いい時代だったのではないでしょうか。
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(立花隆選)
二十世紀の歴史33
アポロ計画の全容。人類がはじめて地球生物の枠の外に。 -
アポロ計画の技術面に興味があったのだけど、宇宙飛行士たちの人間模様も面白い。
ただ優秀というだけではなくて背景も性格もさまざま。クルー毎に雰囲気も全く違う。
宇宙飛行士はメカニックにもかなり関わっているのにも驚いた、ただ飛んで宇宙遊泳するだけが仕事ではないのだ。さすが優秀。
また人間の関与する部分がかなり多い飛行だったのも意外だった。現在の技術ならより高度な自動制御で、探査の可能性は広がるのではないか。 -
TV放映されたトム・ハンクス製作の『人類、月に立つ』を観て、感動。
早速本書を買い求めたものの、DVD化された『人類、月に立つ』を
入手したら満足してしまい、本書は積読したまま。
そろそろ紐解かねば ... と焦るが、空回り。 -
アポロ計画の総て把握するにあたって、私が選ぶ最高の作品。<br>
どの様な経緯でこの20世紀最大の冒険とも言える計画が出されたのか、実現に至るまでどの様な困難が立ちはだかっていたのか、計画実施から終了に至るまでも分かりやすく読み解く事が出来る。<br>
ただ分かりやすいだけでなく、とても面白い。これ程熱中して読んだアポロ計画関連本は他には無い。<br>
宇宙飛行士に焦点が当てられるのは最もだが、開発に当たった人々のことも描写されている。