- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140810545
作品紹介・あらすじ
北オセチア学校占拠事件が起きたとき、対策本部が最優先したのは、プーチンの意向を知ることだった。人命よりもイデオロギー、それがロシアの現実だ。独裁制復活へ向かう国家によって自由な生活を奪われながらも、懸命に生きようとする市民に光を当てる。さらに踏み込んだ取材で、汚職まみれの司法、新興財閥の専横、軍の放埒ぶりを暴いた、ロシア人ジャーナリストによる意欲作。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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近いようで遠い国、知っているようでよく分からない国、ロシア。
ここに書かれるすべてのことが、映画かなにかの話のようで現実味を持って理解できませんが、実際に起こっていることなのでしょうね。
恐ろしいです。
ロシアの内実については、ちらほらと見聞きする程度でしたので、こうして一冊の本にまとめられたものを一気に読むと、あまりに日本とかけ離れた状況に頭がくらくらしてきました。 -
刊行後、謎の死を遂げたアンナ・ポリトコフスカヤ氏の著作。プーチン政権時代の暗部を市民の視点から当てたものであり、チェチェン紛争からモスクワ劇場占拠事件に至るまでの証言を生々しく綴った批判ドキュメントである。
個人的な感想として、プーチンは覇権主義者だと臭わせる部分が多々あり、帝政ロシア時代を髣髴させるような言動には、「この人なら何かやりかねない」という節も感じられた。
現メドベージェフ大統領もプーチン派だから傀儡政権に見えてあら不思議。
おや、誰か来たようだ。 -
アンナ・ポリトコフスカヤは殺された。自宅アパートのエレベーター内で蜂の巣にされた(2006年10月7日)。それまでにも彼女は、北オセチア共和国で起こったベスラン学校占拠事件の取材に赴く機中で紅茶に毒を盛られたことがあった。銃口を向けられた瞬間、彼女の口元は引き締まったことだろう。
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プーチン政権下のロシアを描いたレポート。
著者の女性ジャーナリストが暗殺されたことを思い出して読んでみた。
うーん、邦題からもう少しロジカルな内容を期待していたが、
そういう感じではない。
新聞やテレビの特集記事のような、多くのエピソードを交えて問題提起するタイプの文章。
分析ではないというのは著者自身が前書きで宣言しているとおりだ。
『私は今日のロシアに生きる中で感じたことを折に触れて書き留めているだけだ。何かを冷静に分析するには少し距離をおいてみる必要があるが、まだその時期ではない。私は今この時を生きており、目に映るものをひたする書き綴っている最中なのだから』
ロシアの司法制度の腐敗の様子には驚かされた。
軍の腐敗は想像がついていたが。 -
登録:2009/05/26 図書館
読了:2009/06/03 -
ロシア怖い・・・
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ロシアのことが知りたかったので、よい手引きとなった。特に司法の腐敗、軍隊内部での残虐行為がおそろしい。作者のチェチェンの本も読んでみようと思う。「失われたロシアの良心」と呼ばれた作者すら殺害されたことを思うと、ロシアの闇がおそろしい。
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<メモ>
ロシア軍の話
彼女の友人の話
賄賂
まさにインファナルアフェアー。