ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816585

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。もっと前に読んでおけばよかったなぁ。
    ・Yコンビネーターや500スタートアップは「一定の基準を満たしたら全て投資する」というスタイル
    ・ドットコムバブルの際、高給な仕事を捨て、起業したりスタートアップに転職したりする人は後を絶たなかった
    ・独占は、全ての成功企業の条件
    ・スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながら、ライバルがほとんどいないあるいは全くいない市場
    ・起業家にとっての最大の投資はスタートアップにつぎ込む時間。すべての人は投資家にならざるをえない
    ・現金報酬の少ない経営者は、企業全体の価値を上げることに力を注ぐ
    ・販売はプロダクトと同じくらい重要。差別化されていないプロダクトでも、営業と販売が優れていれば独占を築くことはできる
    ・マーケティングと広告宣伝は、バイラルな訴求方法のないような一般大衆向けの低価格品に効果がある

  • ①ピーターティールが一番重要視する質問は「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう」

    ②起業家は、競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それに全てを賭けろ。

    ③このビジネスは10年後も存続しているのか?

    ④スタートアップが狙うべき理想の市場は少数の特定ユーザーが存在しながら、ライバルがほとんどいないところ。

    ⑤1つのもの、1つのことが他の全てに勝る

  • Newsモーニングサテライトで注目!
    「ペイパル・マフィア」の雄、ピーター・ティールが、母校スタンフォード大学で行った待望の起業講義録。

  • タイトルで起業の方法論的な本なんだろうなと思って忌避してたけど、どっかのレビューでティールの哲学書的な性格の本って書いてあって、気になり読んだ。

    確かにそういう傾向が強めで、読んで色々と考えさせられて満足。一番印象に残ったのは、「人生はポートフォリオじゃないし、自分を分散させることはできない」っていう話。今の人は未来がどうなるかわからないから、色々な能力を身につけてリスクを分散させてようとしている。いい大学行ってコンサルとかに就職する人がその典型だと。ひたすら将来の選択肢を広げ続ける的な。
    でもティールに言わせれば、未来はこうなるはずだと信じて、その実現に向けて取り組まないと未来を良くすることはできないと。グローバル化による水平的進歩が進めば資源競争も起きて今の技術水準では世界はやっていけないっていう危機意識を持っているんかな。

    でもいざ何かに全力を捧げようとすると、それはとてつもなく勇気が必要だし、そもそも現代は情報とかが多すぎて判断するのも難しすぎるなと思う最近のおれ。筋トレに癒しを求めるのも無理ない。


    あと、序文が瀧本先生でびびった。翻訳本が苦手なのと内容が結構難しめで読むのに時間かかった。疲れたなり。なんかすごい小説が読みたい気分。。なぜかこういう本ばっか読んでしまうんよな。。。

    2021年再読
     最近自分が感じていた違和感を言語化してくれていた。結局この本は、未来に対して漠然とした姿しか思い描いていない現代のエリートに、世の中の隠れた真実を探し出し、明確な未来像を持ち、それに向けて邁進せよということを伝えたいのだと思う。ただ漠然といい未来を信じているだけでは何も進歩しない。現状に甘んじず、意志をもち、自分の頭で考えることでしか新しいものは生み出せない。
    ここ数十年の失敗によって失われてしまったスピリットを取り戻せ、ということだと思う。
    そしてその背景には、グローバル化が進展して、新たなテクノロジーなしでは持続可能な未来はない、という強い危機感から来ている。

    そういうティールの考え方からしたら、日本の大半の起業やスタートアップは水平的進歩だったり、それ以下の場合が多い。それくらい高い視座を持っている。
    日本に関してはこの本でいう曖昧な悲観主義に陥っている気がする。いい刺激になった。

    1年前に読んだ時よりも明らかに理解できたし、共感する部分も多かった。頑張ろう。

  • スタートアップにもカルト的な文化が必要であることは確認出来た 隠れた真実 この発想は新たに認識できた

  • zero to one
    独占は進歩の原動力。競争は理想的な状況とは限らない。独占によって生まれる余裕からイノベーションを起こせる。
    短期成長を優先すると大事なことを見落とす。この事業が10年後も存続しているか。売り上げなどの数字だけではその答えを教えてくれない。
    人生は宝クジじゃない。あいまいな楽観主義では、本当に価値のある新しいものは生み出せない。ベビーブーマー世代のようなほぼ自動的に豊かになっていく世界は終わった。金融は今後も株が上がると思うから成り立つ業界であり、且つ明確な楽観主義に基づく計画がない為にお金が余っているために拡大してきた。
    本当に価値のある企業は自分を安売りしない。他社に買われる企業は、壮大なビジョンを持たないという点から割高にしかならない。周りからどんなに反対されても自分の理想を追求したのが、ジョブズ、ドーシー、マスクであり、複数の起業を成功させていることから運が良かった訳ではない。
    べき乗則を意識する。ベンチャーキャピタルでは1つ成功する企業を見つけられればそれがそのほか全ての合計リターンを上回る。逆に言えば失敗する企業が非常に多く、特に最近では起業する人が多すぎる。
    隠れた真実。それを探そうとする人は少ない。自分にできることは子供にもできる、自分にできないことはアインシュタインにもできない。解明できることは既に解明されているとする考え方。その背景、漸進主義、リスク回避、現状への満足、フラット化。隠れた真実は飽くなき探求を続ける者の前にだけ現れる。フェルマーの最終定理とワイルズ。エアビー、ウーバー。振り返ればごく当たり前に見える洞察が価値ある企業を支えている。自然が語らない真実と人が語らない真実。
    同僚と仲が良いこと。一日中ともに働くのに、外では話すこともない関係はおかしい。絆が強いほど仕事も捗る。福利厚生に惹かれるような人材はあてにならない。会社の使命に共感でき、チームと気が合うこと。社内の競争は不要、それぞれが独自に際立てば良い。
    プロダクトを作るだけでなく届ける方法を真剣に考えるべき。セールスの価値。
    エンジニアリング、タイミング、独占、人材、販売、永続性、隠れた真実。誰も解決しようと思わないことに価値がある。
    企業は創業者を必要と来ていることに気づかなければならない。偏屈さや極端さを持った人が必要。漸進主義を超えて会社を導ける存在。

  • 読了して4年ほど経っての書き込みw
    邦題の副題に「君はゼロから何を生み出せるか」とあるのを読み終わって初めて発見w
    そして先日亡くなった瀧本哲史さんが日本語版の序文を書いているんだよね。

    さて、内容は今や日本でも「スタートアップ」なんて言葉がメジャーになった今、その教祖のようなティール氏がまさにゼロからイチを生み出す考え方を語りつくしている。
    もう盛りだくさんで、納得ずくの内容なんだけど、ラストムーバーアドバンテージを語る中で、79ページのブランディングにまずはハッとした。
    言及しているのはたった2ページなんだけど、ブランディング一つとっても、ジョブズとマリッサメイヤーを比較したり、細かな分析に驚く。
    「アップルに戻ったスティーブ・ジョブズは、アップルをクールな職場にしようとしたわけじゃない。製品群を絞り込み、10倍の改善を望める少数のプロダクトに集中した。ブランディングだけではテクノロジー企業は築けない」。
    まさに納得の言及、その他のセクションも盛りだくさんかつ納得感満載な内容だったね。

    一方で、本書と関係ないけど、昨今日本で「スタートアップ」というと、何だかカッコいいと思う人が多いと思う。でも要は「出来立ての会社」であって、それって、ひと昔前の「ベンチャー」がカッコいい並みに意味が無いわけだ。
    くれぐれも「雰囲気のカッコ良さ」だけで仕事を選ばない方がいいかなと!

  • PayPal創業者が書いた、起業に際して考えるべきことがまとめられた本。
    印象に残ったのは以下。

    優れたビジネスプランの定義
    1. ブレークスルーとなるような技術を開発できるか
    2. 今がビジネスを始めるのに適したタイミングか
    3. 大きなシェアがとれる小さな市場から始めているか
    4. 正しいチーム作りができているか
    5. プロダクトを作るだけでなくそれを届ける方法があるか
    6. この先10年20年と生き残れるポジショニングができているか
    7. 他社が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか

    この内5つか6つできていれば大丈夫だそう。

    セールスの重要さを説いていたこと、AIが人間を代替する可能性を否定していた (得意分野の違いがあるため共存し補い合うべきだという意見だった) こと、全体を通して貪欲に世界がもっとずっと進歩することを渇望している様子だったこと、コンサルや金融職に対する考え方など、色々と面白いことが書いてあった。


    ただまあ、結局アイデアというかひらめきがないと何も始まらないなという感想を持った。

  • 起業の神様による起業の教科書。
    無(ゼロ)から有(ワン)をクリエイトする方法論が書かれている。

    同時に(起業に限らず)世の中に埋もれた真実や真理を考えさせてくれる本でもある。
    読んで終わりではなく、ちょっと本を閉じて、
    「さて、世の中に埋もれた真実や真理は何だろうか?」
    「自分が人生をかけて取り組むべきイシューは何か?」
    と考えさせられる本。


  • <キーフレーズ>

    <きっかけ>”

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