ほんとうの構造主義 言語・権力・主体 (NHKブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140912102

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  • 構造主義では個々の要素や事項よりも、主体的、意識的に振舞う個々の人よりも、関係性が強調される。
    言語は個人に先立って存在し、個人の思考や行動を拘束する。しかし拘束されながら既に誰かの言葉であったものを繰り返し発言する事で、人は主体性や自立性を獲得する。関係性に拘束される事こそが主体の出発点。

    構造とは最低でも2つの要素から成り立つ1つの全体である。また、構造とは変形である。変形という操作によって規則的な関係性のある連絡回路を見出す事ができる。

    「ご飯」に「節度ある分離」を味わう日本人がいるだろうか?バルトのご飯論「記号の国」

    結局、構造主義は何なのか、ハッキリと知覚する事は出来なかった。

著者プロフィール

1957年島根県に生まれる。筑波大学卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。1996年博士(文学)。島根大学教授。著書に『名前のアルケオロジー』 (紀伊國屋書店、1995年)、『レヴィ=ストロース斜め読み』青弓社、2003年)、『神話論理の思想 レヴィ=ストロースとその双子たち』 (みすず書房、2011年)、『レヴィ=ストロース まなざしの構造主義』 (河出ブックス、2012年)、『ほんとうの構造主義 言語・権力・主体』 (NHKブックス、2013年)、編著に『読解レヴィ=ストロース』 (青弓社、2011年)、共著に『新書アフリカ史 改訂新版』(宮本正興・松田素二編、講談社新書、2018年、「ナイル川流域世界」の章を執筆)などがある。

「2019年 『神性と経験 ディンカ人の宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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