ラスト・チャイルド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1836)

  • 早川書房
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本棚登録 : 284
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150018368

感想・レビュー・書評

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  • 前評判が高すぎて、ちょっと期待しすぎたなーという感じ。失踪した妹のゆくえを必死で探す健気な少年に、特に男性の批評家たちはきゅんとしちゃうみたいだけど、主人公の少年含め、神様の遣いのような純粋な大男の黒人、暴力と薬から立ち直ろうとする人妻、彼女への愛を秘める刑事、横暴な富豪といったキャラクターが、どれもいささか定石にすぎるような。それが安心して読めるってことなんでしょうが、奥行きがないともいえる。はまり役をあてて映画にした方が、小説よりも楽しめるかも。

  • 評判が良さげな海外ミステリだったので、手にとったのだけれど、正直、半分いや3分の2を過ぎるまで、読むのが少し辛かった。最後は引き込まれて、ラストまで一気だつたけど、読み終わるまで一週間近くかかってしまった。最近のアメリカの作家のミステリは、どれも暗いものばかりのような気がする。

  • ジョニーのお母さん、頼る人がいないと生きていけないタイプなのね。情けない。ハントさん、刑事としてあんた無能すぎる。少女が失踪したというのに、小児性愛者をあたらなかったの? ジョニーもお父さんも、別件とはいえ犯罪者を見つけたんだよ。だいたい事件の最中に、暇さえあればジョニーのお母さんに会いに行くなんて、もっとまじめに仕事をしたら。ヨーカムの指紋の件だって、なんで署長が先に情報をつかんでいるの。あんた責任者じゃなかったの。
    どうしてこれの評価が高いのか、わからない。「川は静かに流れ」も良いとは思えなかった。犯人も想像通りで拍子抜けだったし、人間が描けているわけでもなし、家族の悩みだってありきたり。ミステリー風ハーレクインみたい。そうそう、リーヴァイは「グリーンマイル」の死刑囚そっくりだし、カラスがたくさんとまっているシーンは、ヒッチコックの「鳥」そっくり。パクリはいただけませんね。

  • 期待が大きかっただけに、そうでもなかったな。
    物語の冒頭は映画を見るような語り口でひきこまれたんだけどな。
    原作で読みたいとも思わないな。なんだろう。長すぎる。

著者プロフィール

1965年、ノース・カロライナ州生まれ。ミステリ界の「新帝王」と呼ばれる。2006年に北米最高のミステリ賞であるアメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞最優秀新人賞候補作『キングの死』で華々しくデビュー。その後、2007年発表の第二長篇『川は静かに流れ』で、同賞の最優秀長篇賞に輝いた。2009年の第三長篇『ラスト・チャイルド』は、エドガー賞最優秀長篇賞および英国推理作家協会(CWA)賞最優秀スリラー賞をダブル受賞。エドガー賞最優秀長篇賞を二年連続で受賞した唯一の作家となる
『終わりなき道 下 ハヤカワ・ミステリ文庫』より

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