世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)

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制作 : 浅倉 久志  伊藤 典夫 
  • 早川書房 (1979年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150103309

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世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)の感想・レビュー・書評

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  • 再読。「おれは世界中のみんなを愛している!」324人を理由なく殺した男は死刑執行の直前にそう叫んだ。…時空間的に超越した世界の中心、交叉時間(クロスホエン)。そこは外部の世界に向けて狂気を排出することで永遠の安寧が約束され、外部では排出された狂気のため殺逆が絶えない。住人である竜はその浄化システムに反撥し、結果その身ごと外部へと排出される。世界の中心で叫ばれた竜の愛は排出される狂気と混ざりながらあらゆる時代や場所へと伝播する…愛は自明の存在ではなく、暴力という暗闇の中でのみ儚く光る一つ星。それは他作品にも通底するエリスンのテーゼである。

  • ハーラン・エリスンは疾走感あふれる暴力的な文章を書く。
    たとえるなら、村上龍の『コインロッカーベイビーズ』をSFにしたような感覚。二人は全く違う文脈の作家だけれども、なにか似たような血のつながりを感じる。

  • 近頃、このタイトルをパクった本が評判のようです。うちはおたくの夫婦なんで、二人で「とんでもないパクリの題名」といっていました。でも、世間は素直に感動しているみたい。

    <p> 『華氏911』のマイケル・ムーアはレイ・ブラッドベリにごめんといったというのに、日本ではSFはマイナーだから、しかとで済むのですね。</p>

  • 「神はあなたの中にあるのだ。あなたを救うのはあなた自身なのだ。」と言う至極真っ当すぎるほど真っ当で愛にあふれるまえがきからスタートするため「世界の中心で愛を叫んだけもの」はエリスン自身にしか思えず。どの話も切れ味鋭いナイフの様でいて、最終的に伝えたいのは「愛」と言う印象。とくに「少年と犬」が最も理想とするカタチで彼の思う「愛」が書かれている気がした。

  • 前書きからして少し混乱し、表題作は一度では分からず。ちょっとぽかーんとした。
    でも読んでいくうちに慣れてきた。暴力を描写しながら愛や平和を求めてるのか?求めてるけど手に入らないから切ないのか?
    犬の話や雪男、睡眠人の話は好きでした。

  • 交叉時点とか熱線銃とか睡眠者とか出てくるけど人類補完計画はでてこない。

  • 短篇集。とにかくどれも暴力である。人間として生きていくには闘争心、狂気、暴力がエネルギーとなる場面があるのかなとなんとなく思った。
    「世界の中心で愛を叫んだけもの」は人間の思考、想像を超えた世界なので少し難解なところがある。ただやはり狂気が人間をつくる場面があるんじゃないか…と考えた。年月がたてば違う読みをするかもしれない…

  • 控えめに言っても最高すぎる、エリスン唯一の日本翻訳(だった)短編集。タイトルはアニメや恋愛小説(映画)でパクられあまりにも有名になったけれども、内容はまったく関係ない…みたい。
    みなさんおっしゃっているように、エリスンの重要なテーマに暴力がある。人間の中に必ずある残虐性はどうしたって封印できないし、しかもそれこそが人間が人間たらしめる要素なのだ…という絶望感、しかしそれゆえに「愛」も存在するという皮肉めいた主張。そこに読者であるわたしはものすごく浪漫を感じるのです。まあ、つまり最高。
    いっちゃんはじめに表題作がくるので、読者はラッキーと思うだろうけど、これが一番難解かつわけわからない。しかし、ああこんな感じかーってわかっていれば大丈夫。短編集全部読んだあとにもう一度読むと、また感想変わってくる。
    特に「眠れ、安らかに」はエリスンの思想がダイレクトに伝わってくる佳作。人が聖人(ガンジーみたいな?)によって平和を得て600年。しかし、賢い人たちが「平和になって人間は堕落した。戦争こそ人間が進化する要因」といって争いを起こそうとする。戦争がない世界、それは理想ではあるが、戦争によってカップラーメンもインターネットも生まれた。多くの文学作品、映画も戦争というテーマは傑作を生んだ。人の宿命を考えさせられる。
    最後を飾る「少年と犬」。第三次世界大戦後(こういう設定も前世紀っぽい)の荒廃した世界で、少年と犬は生きている。しかしそこに美しい女が現れる。この女性の描写がキョーレツすぎる。美しさの描写もいいけど、男と関係を持ったあと、だんだんと男を支配するようになる…というのがリアルすぎるー。オチは驚愕。というか、エリスン結構女性不信なんでは…と思いました。ググったら映画化しててびびった。こんなの映像化して欲しくない。
    というわけで、エリスンの短編集は現在2冊しか出てないなんて悲しすぎ。若島正先生様がまた翻訳してくれるそうなんで、楽しみに待っていたいものです。

  • 短編集。表題作は難解で、これは辛いかもと思ったが、
    他の作品についてはそこまでではない。
    同じ人が書いているのか?とちょっと思わないでもないくらい多彩な設定と世界観。
    「少年と犬」と「星ぼしへの脱出」が個人的には好き。

  • 短編集。表題作はSFという感じはやはりあまり受けない。読者にどういう風に受けとる?って感じの話。ただ話を受けとるだけではなにもわからないし、ただただ何だこりゃ?って感じ。それいがいは軽いSFって感じで読みやすく、面白いのもちらほら

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