はだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)

  • 早川書房
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150105587

感想・レビュー・書評

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  • 遠い未来に実際に起こりうる事件。ロボット三原則の問題点を指摘して見事なミステリになっている。単なるミステリに収まらずこれからの地球の危うさを諭して啓発を促している。ベイリさんはほんとに弁が立ちますね。憧れる。


    現在、引きこもりなど、人に会うのが怖いと感じる人が増加しているというニュースはよく耳にする。ネットが普及したことで人と会わなくてもリアルタイムで映像でやりとりができる。実際に人に会わなくてもそれなりにコミニュケーションができてしまう。ここからどんどんロボットが人間の仕事を奪っていき、気づいたときには周りはロボットだらけで人間は他人と関わること無しに生きていけるようになる。ちょっと飛躍しすぎかもしれないがそんな未来が来るというのも否定出来ない。この異常性に今から50年以上も前に着目して警鐘を鳴らしたアシモフはやはりすごい。
    対人恐怖症に陥ってしまった人はこの本を読めば自分の殻を破れるかもしれません。

  • 図書館で借りて読んだ。
    復刊ドットコムにお願い中。

  • R・ダニール、ベイリ再び。
    しかしダニールは今回は途中で
    諸事情により出てきません。
    なんでかはよく読んだらわかります。

    しかしながらベイリも災難なもんですな。
    ロボット嫌いなのに今回の行く先は
    ロボットまみれの惑星なんですから。

    犯人は、法則からずれたと
    ぬか喜びをすると痛い目を見ますよ。

  • おっさん刑事と美青年ロボットコンビ再び、というわけで、人類はみな閉ざされた都市で生まれ育つため、ご多分に漏れず開所恐怖症のベイリーがとうとう太陽を見上げるそのラスト。ずっしり来るこのクライマックス感、やはりアシモフってすごいのだなあ。…ダニール×ベイリーに見えるのは私だけではあるまい。

  • 前作「鋼鉄都市」と同様に、SF的な舞台、道具立てを使ったミステリ。
    とも言えるし、ミステリの枠を使って、従来のSFでは鉄則のようだった「ロボット三原則」を批評し、再構築したとも言える。
    幸せな融合であることは間違いない。

    SF的な重要さは分からないが、SFミステリとしての素晴らしさはわかる。
    惑星ソラリアの特殊な文化に戸惑いつつ、「SFでなければ」「ソラリアでなければ」発生しない謎を少しずつ解いていく主人公イライジャ。
    解かれてみればシンプルとしか言えないのだが、盲点をうまくついたトリックが小気味いい。
    また、小さな手がかりをを拾いつつ、一歩ずつ真相に近づいていく過程も、ほとんど無駄な部分がないと感じる。
    なにより、最後に関係者を全員集めて謎解きをする趣向がまた良い。
    「望まれる解決」のためにはこの方法しかないんだろうな……。

  • 前作「鋼鉄都市」でタッグを組んだイライジャとダニールのコンビ復活。舞台はいよいよ宇宙へ、というような感じでシティからいきなりイライジャは宇宙の惑星ソラリアへと旅立つことに。
    見たこともない未来の惑星を創造するアシモフの想像力の凄さが存分に発揮されています。
    もちろんSF作家なのだから当たり前なんだけども、でもやっぱり凄い。
    そもそもそういう超人的な想像力があるからSF作家になれるんでしょうけど、そこに説得力を持たせられるかどうかが作品の善し悪しかなと。
    ソラリア人たちの描写がまた目に浮かぶように書かれてて、ホントにこんな未来だったら相当コワイ。それに引き換え地球はなんと猥雑で今と似ていることか。アシモフの危惧は決して想像の中だけでは無いですね。
    もっと昔に映画化されていてもいいもんなんだけど…。

  • 「鋼鉄都市」続編。

    前作に引き続き、問答無用の面白さ。

  • 惑星ソライアで起きた密室殺人事件。室内にはロボットと被害者デルマー博士、被害者の妻グレディアしかいなかった。ロボットは原則により殺人は犯せない・・・。じかに会うことを極度に嫌うソラリア人。捜査に当たるベリイとダニールのコンビ。
    捜査責任者グルアーの毒殺未遂。病的に人との接触を恐れるデルマー博士の共同研究者リービック博士。

     2009年5月1日購入

     2010年8月30日読了

  • 未完のイライジャ・ベイリシリーズ第2段。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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