- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150113377
感想・レビュー・書評
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もうイーガンの短編集はぜんぶ★5でいい気がする。
アイディアといい、そこから展開される物語といい、圧倒される。
本作でとりわけ好みなのは、「ぼくになることを」、「繭」、「祈りの海」 -
SFの短編集。
読み終わった感想は、なんだか、頭が筋肉痛になったような感じがする。頭の中の、普段使ったことのない部分を使った感じ。11の短編が収められているが、僕自身がこれまでほとんどSF小説を読んだことがないので、ついていくのが結構大変な感じがするのだ。 -
イェユーカを読んだ。
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2011年12月26日読了。23日に挙げた2編の短編はイーガンの中では「やさしめ」の内容か?ハードといってもいいほどのSFなのだが、読み終わると「人間とはなんだろう?人間の認識とは、なんとはかないものなのだろう?人間が拠って立つことのできる前提とは、一体何なんだろう?」など、答えの出ない問題を延々と考えさせられてしまう。とにかく面白い。
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2011年12月23日読書中。読み終わっていない本は基本的に登録しない主義だが、あまりに面白いのでつい。「キューティー」「ぼくになることを」難しすぎない内容だが、どこまでも奥行きが深く面白い。激しく興奮中。 -
短編集。
どれも人のアイデンティティを問うような作品で、アイデアは素晴らしく、雰囲気も良いです。
最初はとても楽しく読んでいたのですが、どれも同じようなテーマ、展開、結末でだんだん飽きてきてしまいました。 -
しあわせの理由に先立つ短編集。楽しみにしていた作品だ。
なかなか面白い「貸金庫」、人口赤ちゃんの話「キューティ」、脳のスイッチを描くディック風の「ぼくになることを」、発想は面白いがイマイチの「繭」、未来日記がテーマだがひねりが見られない「百光年ダイアリー」、脳のコピーを題材として面白いのだがオチガイマイチの「誘拐」、意味不明の「放浪者の軌道」、わからないでもないが乗り切れない「ミトコンドリア・イヴ」、ほとんど読み飛ばしてしまった「無限の暗殺者」、同様に読み飛ばした「イェユーカ」、表題作かつ中編並みの分量を誇るものの感性には訴えない「祈りの海」。
どうも私はイーガンとは相性が悪いようだ。 -
個人的には、「誘拐」が面白い。
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進みすぎたテクノロジーと、それに置いていかれた人の精神を取り扱う、イーガンならではのセンスが光る短編集。
あらすじを語ること自体がネタバレになってしまうので、実にもどかしいのですが…。
短編集の一話一話の密度が濃く、どれも考えさせられます。
「ぼくになることを」を読んだショックは相当なものでしたし、
「貸金庫」は今まで読んだSF小説の中で一番ほろりと来ました。
紙面には、幾何学や量子力学の話題がばらばら出てくるので、一見読みづらいと思うかもしれませんが、そんなのは雰囲気作りの装飾です。本質はもっと分かりやすくて、不可解なところにあります。最初は苦痛に感じるかもしれませんが、是非読み通してみてください。