- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150113377
感想・レビュー・書評
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貸金庫
キューティ
ぼくになることを
繭
百光年ダイアリー
誘拐
放浪者の軌道
ミトコンドリア・イヴ
無限の暗殺者
イェユーカ
祈りの海
解説 瀬名秀明詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「無限の暗殺者」が試読に最適。
イーガンを知らない人は立ち読みでもなんでもさっと目を通してみるとよい。
世界がどんどん崩壊してく派手な演出。
追っているはずなのにいつの間にか追い詰められているというプロットも短編に適している。
あ〜なるほど、並行宇宙をそういうふうに使うのか、と一発でわかる。
イーガンの多用するテーマの一つ、多世界解釈モノの入門編。
宇宙消失の様な長編にいきなり手を出して、拡散・収縮の話とかで躓いてしまうと読了すら危うい(それこそイーガンを楽しめなかった世界の自分になってしまう)。こういうワンアイデアの短編をいつくか読んで、好みに合うかどうか探っていくのが大人のやり方かと。
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果たして愛は生産されるのか。
そういう疑問にも向き合える短編も網羅しております。 -
読みやすい…けど深いですね。こういうSFが本当に大好きです。
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グレッグ・イーガンは、絶対に長編より短編がすき。特にこれは難しすぎなくて読みやすかった気が。
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文明が発達した未来社会。<br>
肉体や魂の存在すらも限りなく物質化・経済化された世界における人間の生を描く短編集。<br>
SF小説としてはかなりオススメ。 -
映画化されないのかなー。絵になるお話だらけです。寝る前に一作づつ読むと気持ちよい。
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「貸金庫」目が覚めると違う人がいて、違う人たちが違う名で私を呼ぶ。
それが数人でも、数百人でも、赤ん坊に区別はつかない。
これをフィクションとして読めた人は幸福です。
グレッグ・イ―ガンはアイデンティティをテーマに書く作家だから、ことごとくトリガーに触れてきます。
親という役目をする人たちがいるのだと理解したと文中にあるように、兄も私も、子どもを養うものという役目の人がいるのだと理解しました。
親と言う言葉が理解できたのは、兄は小学校高学年、私は中学生になってからです。
それぞれが違う呼び名をし、それぞれが違う要求をし、時に嵐が起き、時に平穏がすぎ、その中でアイデンティティをどう保つのか。
私は二十代で、よりどころとなるアイデンティティを失った青年の話を書きました。当時はまだ、無自覚だったのでそういう客観視ができたのです。
今は駄目。
今から創らなきゃいけない時期。
トリガー読書禁止なのに、どうしてこう当たりをあててしまうのかな。しかも、そういうものでないと、頭に入ってこないのはどういうことかな。
だけど、何とか治まってます。少しは進歩があるのだと自分で思いたいです。
力のある作者です。ただ、面白いかどうかは今のわたしには判断できません。
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グレッグ・イーガンはかなり好きです。精神世界に近いものがあると思う。特にこの短編集は、素晴らしいです。
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未読イーガンの一冊。