- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150122393
作品紹介・あらすじ
ディック、ニーヴン、ライバー、エムシュウィラー、アンダースンらの挑戦的な作品を収録したSF界のカリスマが放つ伝説的アンソロジー
感想・レビュー・書評
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SF。短編集。
ニーヴン「ジグソー・マン」は再読。
シリーズ1巻が期待外れだったことで期待値が下がっていたせいか、わりと満足。
ディック「父祖の信仰」、ニーヴン「ジグソー・マン」、ジェイムズ・クロス「ドールハウス」の3作が特に好み。
読みやすく、ホラーとして楽しめる「ドールハウス」が個人的ベスト。
解説で絶賛されていたキャロル・エムシュウィラー「性器および/またはミスター・モリスン」は、面白さがいまいち分からず。奇抜さは伝わるんだけどね。
3巻にはディレイニーの作品が収録されるらしいので、そちらも期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジェイムズ・クロスの「ドール・ハウス」は預言をしてくれる魔女が住むドールハウスのお話。ただ、けっして屋根を開けて中を見てはいけません。SFというよりホラーですが、何かのアンソロジーでも読んだ気が。でも巻末の再録リストにはないので気のせいか...
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名前も知らない作家がいる。名前しか知らない作家もいる。例えば、デーモン・ナイト…と思ったのだが、10年ほど前に「無辺への切符」と「アイ・シー・ユー」を読んだらしい。すっかり忘れている。面白いと思ったのは、そのナイトの「最後の審判」、ニーヴンの「ジグソー・マン」、クロスの「ドールハウス」。各作品に付いているエリスンの序文に現れる未訳の書名、作品名には星印が付いているが、ディックの「父祖の信仰」の序文にそれが一つも見当たらないことに感心した。ハーラン・エリスン編。二〇一九年七月十五日発行。定価(本体1200円+税)。
収録作品:「月へ二度行った男」(ハワード・ロドマン、中村融訳)、「父祖の信仰」(フィリップ・K・ディック、朝倉久志訳)、「ジグソー・マン」(ラリイ・ニーヴン、小隅黎訳)、「骨のダイスを転がそう」(フリッツ・ライバー、中村融訳)、「わが子、主ランディ」(ジョー・L・ヘンズリー、山田和子訳)、「理想郷」(ポール・アンダースン、酒井昭伸訳)、「モデランでのできごと」(デイヴィッド・R・バンチ、山形浩生訳)、「逃亡」(デイヴィッド・R・バンチ、山形浩生訳)、「ドールハウス」(ジェイムズ・クロス、酒井昭伸訳)、「性器(セックス)および/またはミスター・モリスン」(キャロル・エムシュウィラー、酒井昭伸訳)、「最後の審判」(デーモン・ナイト、中村融訳)、「解説 「新しい傾向(ザ・ニュー・シング)」をめぐって」(若島正) -
2020/8/29購入
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2巻にはディックやラリー・ニーブン、ポール・アンダースンなど自分にも馴染みのある作家が並んでいるのだが、なんか1巻に比べるとどれも少し印象が薄い。つまらないわけではないけど、SF読んでるという高揚感があまりない。ニューウェーブは肌に合わないのかも。
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やはりフィリップ・K・ディックが良かった。
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過去刊行時には第1巻収録分しか訳出されず、第2巻以降収録分は本邦では日の目を見たことがありませんでした。
このたび初の第2巻以降訳出!ということで、張り切って読んだんですが・・・いやー、読みづらい(^_^;
このシリーズの特徴は、とにかく編者ハーラン・エリスンの個性がやり過ぎなぐらい全面に表出していること。とにかく「尖った」作品ばかりを集中的に納めていること然り、本編より長いんじゃないかと思えるような序文も然り。ディック「父祖の信仰」他、割と普通の作品も入ってはいます(とはいっても、後期ディックらしいドラッグ感溢れる作品で、ある意味「危険」ではありますヽ( ´ー`)ノ)が、大半の作品は、鴨的には「何か尖ってるけどよくわからん・・・」以上の感想が出てこないものばかりでした。鴨が作品の先鋭さに付いていけないだけかもしれませんが・・・。
SF者諸兄諸姉の感想を、ぜひうかがってみたいです。 -
SFというより実験的な小説が多いかな。
神に関する話が多いのは時代的に ”危険” なところがあったからか。 -
《目次》
・「月へ二度行った男」ハワード・ロドマン
・「父祖の信仰」フィリップ・K・ディック
・「ジグソー・マン」ラリイ・ニーヴン
・「骨のダイスを転がそう」フリッツ・ライバー
・「わが子、主(しゅ)ランディ」ジョー・L・ヘンズリー
・「理想郷」ポール・アンダースン
・「モデランでのできごと 逃亡」デイヴィッド・R・バンチ
・「ドールハウス」ジェイムズ・クロス
・「セックスおよび/またはモリソン氏」キャロル・エムシュウィラー
・「最後の審判」デーモン・ナイト -
やはりエリスンの前書きや後書にイラっとすることはあれど、[完全版]で読めるのは嬉しい