探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫 JA ア 3-1)

著者 :
  • 早川書房
3.11
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本棚登録 : 3937
感想 : 482
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305215

感想・レビュー・書評

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  • なるほどこれがハードボイルドミステリーか。と思いながら読んだ。物語が一転二転して面白い。
    少し冗長だし見慣れない言葉が多いけど、まぁ分かるかなって感じ。
    一人称が「俺」だから許されるけど、いわゆる「バカ」なチンピラの話し言葉が読んでる側も理解できなかったりして、リアリティはあるんだけど、時折つまる。
    話の展開は冗長だけど、会話のテンポはいいかな。
    ミステリーというよりはハードボイルド枠かも?
    好き嫌いはわかれそう。

  • 映画化して気になったけれど ちょっと長い、と大変さを感じてしまった。

  • たまたま手にとったらハードボイルドだったので読んでみた。ややご都合主義の展開と「俺」の年齢ギャップがつきまとった。

  • 映画の公開前に慌てて読んだ本。
    時代設定のせいなのかなんとなく北海道弁?に違和感。
    作者は北海道出身だから
    単純にジェネレーションギャップなのかも。

  •  なんか、大分期待しすぎて読み出しただけに、全然、面白くないのが逆に申し訳ないレベルでした。

     なんというか……主人公の探偵さんが、全然、かっこよくなくて。
     かっこよくないのはいいのだけれど、全然、知的でもエレガントでもなくて。
     ただひたすらに悲しい……。
     おまけに、ススキノのアングラというほどでもアングラではなく、かと言って、表というほど表でもない場所でもない中途半端な位置にいて、中途半端に生きている探偵といえるほどでもないけれど、中途半端に人情で動いちゃうダメな人で。
     もう、とにかく何もかもが中途半端!
     おまけに、なんだかわけのわからない日本語がいっぱい飛び出してきて、それにも大分うんざりした!
     なんだろう……
     きっと私よりもうちょっと年上の人の方が読んだら面白いんだろうなって思いました。
     とにもかくにも、私の語彙とテンションが追いつかなかったので、前年な結果になってしまいました。

  • 借りて読みました。こーいうのってハードボイルドって言うんでしょうか。あまり得意なジャンルではないことが分かりました。それから独特な方言と頭のよろしくない方たちのセリフが読みにくかったです。お話の内容としてはおもしろいと思いますが、文章だけで表現するには描写が足りないというか…。主人公のキャラクターだけでラストまで持っていった感が否めません。でも映画にしたらまた違った表情が垣間見得そうです。

  • ハードボイルドな言い回しに、気恥ずかしさを感じながら、楽しく読んだ。

  • 札幌のススキノで探偵兼便利屋を生業とする〈俺〉のもとに、行方不明の恋人を探して欲しいという依頼が舞い込む。
    調べていくと、その失踪した女が先頃起こったデートクラブ殺人と関係があることが分かるが・・・。

    ハードボイルド小説は好きなのですが、この小説は私には合わなかったみたいです。

    起こる事件も至極オーソドックスでスケールが小さく、謎を解いていく楽しみを追求するような話ではありません。
    かといって魅力あるキャラクターの粋な会話の掛け合いも期待できず。

    地の文がずっと〈俺〉の一人称なので、全てが平坦に進んでいくので盛り上がりに欠けます。
    登場人物は多いのにキャラクターに特徴があまりないので、会話シーンでは誰が話してるのか分からなくなりました。

    また、主人公の〈俺〉が28歳の若造のくせに、10代~20歳くらいの人を「子供」と呼ぶのにも違和感を感じます。
    〈俺〉は北大卒であることを誇りに思っているようで、周囲のチンピラやアホな人を冷笑的に見ているのがたまらなくイヤでした。
    彼が自暴自棄めいた生活を送っているのは過去に何らかの要因がありそうですが、その事情は本作では語られないので、彼の背景がよくわからなかったのも面白さを感じられない原因かもしれません。

    北海道ならではの冷たい空気感やススキノの猥雑な雰囲気もいまいち伝わってこないし。

    残念ですが、原 尞の劣化版という印象です。

  • 朝、通勤電車の中で読んではいかん。ムカつく奴に悪態をつきたくなる、攻撃的になる。心の内で言ってるうちはいいけど(快感・・)外に漏れるとやばいです。
    面白かった。

  • 少し懐かしいハードボイルド小説という印象。まったく違うのだけれど、全体的にどういうわけか昔の翻訳ミステリのような印象を受けた。文体のイメージだろうか。
    シリーズものなので気が向いたら続刊を読みたい。
    ちなみに映画化されたのは、タイトルはこの作品だが、内容は2作目の『バーにかかってきた電話』と5作目の『探偵はひとりぼっち』らしい。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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