- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150305215
感想・レビュー・書評
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<u><b>純粋に映画が見たくなった!そして続編も読みたいです!!</b></u>
最近何かと話題のこの作品。本屋でのデカデカとしたポップにやられて、
ミーハーなもんで先週買って一気に読んでしまいました。
表題は、"探偵"って事になってますが、作中で主人公が自身の事を"フリーランスのヤクザ"
と形容しているように、結構激しい感じで肉弾戦も繰り広げられちゃいます。
映画では主人公は、大泉洋が演じてますが、僕が作品を読んだ限りでは、
もっといかつい感じで、どっちかと言うと"龍が如く"的な感じがしましたね。
(へろへろしている時の感じは、大泉洋のイメージもありますが…)
内容もテンポよく進むし、常に続きが読みたい衝動に駆られるけれども
注意深く読まないと話が読めない分があったのが残念。
要因としては、登場人物が多いのに名前が名字だけとかで途中で分からなくなったり、
同様に土地名や建物の名前が多々出てきたりで何回か迷子になりました。
本作はシリーズ化されていて、もうすでに11作も出ているらしいので
続編も是非読みたいと思います。
※ちなみに、映画化されたのは本作品ではなく、二作目の"バーにかかってきた電話"
らしいので、お間違えなく。(ややこしい…)
<blockquote><b>【内容】 -Amazonより-</b>
札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり、女に騙されても愛想は忘れない。真相を求め「俺」は街を走り回る。面白さがクセになる新感覚ハードボイルド登場。 </blockquote>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストーリーとしてはあまり目新しい所もなく、主人公の性格設定や会話を楽しむという作品なのかなと思う。
ハードボイルド風テイストのつもりなのだろうが、あまり笑えない会話が多くて、映画の方が面白い珍しい作品だと思う。 -
探偵はバーにいる
作者「東直己」さんのデビュー作。
本作が、大泉洋さんと松田龍平さんが主演された映画『探偵はBARにいる』(2011年公開)の原作かと思いきや、映画の原作は2作目の『バーにかかってきた電話』なんですね。
先に原作を読みたい派なので、映画はまだ観ていませんが、
主人公=大泉洋さんというイメージが刷り込まれてしまっていたので、大泉さんが演技したらこんな感じかなと、あちこちでついつい想像しちゃって、2倍楽しめました。
登場人物やキースポットが多くて、途中で人物相関図と関係施設一覧が欲しい!思っちゃいました。
「ススキノ探偵シリーズ」は第12作まで出てるんですね!大泉洋さんが好きだし、シリーズ物は読み慣れるとその世界観を楽しめるので、少しずつ消化していきたいな。
私も「お金」や「体重」の奴隷になっている面があるんじゃないか?「生きがい」を持って生きていきたいと切実に思いました。
368ページ
「一ヶ月で貯金が五十万超えたり、体重が五キロ減ったりすると、それでもう夢中になっちゃうのよ。」
「おもしろくなるのよ。お金は貯めれば増えるし、絶食すれば体重は減るわ。そして、捨てた欲望とキープした時間が、目に見える形になって残るんだわ。そうなれば、あとはお金や体重の奴隷よ。人生に生きがいを持ってなけりゃ、貯金通帳や体重計の数字に、たやすく乗っ取られちゃうわ」 -
札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり、女に騙されても愛想は忘れない。真相を求め「俺」は街を走り回る。
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リーダビリティはいい
ススキノといふか北海道のどろどろといろいろをベースに、「俺」が酒にまみれながら何とかするのは、面白い。
1980年代に時代を設定するのは、いいと思ふのだが素直に胸へ飛び込めん。 -
すすき野が舞台のハードボイルドサスペンス。
かっこいい、が酒が分からない自分に残念。 -
2017/11/26
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すすきのが舞台で、すすきの界隈を中心に札幌で起こった事件などをハードボイルドな雰囲気を漂わせた探偵が解決していく。今から22年前に刊行されたものなので所々に時代やバブルがはじけて間もない街の様子なども背景に思い浮かんだりしたり、方言が飛び交い、ローカル色が強いけど遜色なく小気味良く話が進んでいき、楽しめる。探偵はBARでお酒を嗜み、煙をくぐらせ、マスターとの会話を交わし、決して急展開や急転直下な展開はないものの、事件解決への緒を閃き、女の存在が謎を解くヒントとなり、事件が解決するのが面白い。
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映画化というミーハーな動機で購入。でも、解説を読んだら、本著の続編が映画化されていたとは。ススキノを中心とする便利屋を主人公<俺>としているが、ヤクザを軽蔑するフリーのヤクザのような立ち位置は、小説とは言え浮世離れしている気がする。しかも探偵ではないことを<俺>に吐露させていて中途半端。携帯電話が一般に普及していない時代を、今の若者は想像できないだろう。家電か公衆電話しか通信手段として使えなかった『あの頃』、<俺>のように苦労して連絡を取り合ったっけ。所々出てくる北海道弁の会話は読み難い。