探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫 JA ア 3-1)

著者 :
  • 早川書房
3.11
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本棚登録 : 3937
感想 : 482
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305215

感想・レビュー・書評

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  • 映画はなんなんだ、だったが小説の方は結構面白い。文体が変わってる、ってか個性的?リズムがある。その変わりっちゃなんだが、筋立てそのものはわりと平凡、かな。

  • 普通に面白かった。内容の割に登場人物がムダに多くて疲れるのと、必要以上にハードボイルドな言い回しと、28歳の自分を「ぢぢぃ」と呼んで年下を「子供」と呼ぶのが何とも言えない感じ。
    著者の写真を先に見てから、主人公でありハードボイルドな「俺」の話に入ると、どうも著者の顔がチラつくので、完璧な装丁ミス!もしくは、私の短絡なシナプスが悪いのか…
    ぼちぼちオモロい本でした。

  • 映画の評判がよかったので読んでみた。最初、面白かったんだけど、なんとなくのめり込めず、読むのに時間がかかってしまった。映画の原作は2作目とのことなので、そちらに期待して読んでみます♪

  • 映画が気になってたのでなんとなく読んでみた。最初の40ページぐらいは文章に慣れずにいたが、そこからは最後まで一気に読み終えた。ものすごく好きな小説。

  • 【再読】

    前回読んだときよりは話についていけたと思う。けどやはり読みづらい。文章がバラバラしていて、話の筋も見えにくい。それもこの小説らしさなんだろうけど。あとは好みの問題かな。この空気に馴染めるかどうか。もう少しシリーズを読み進めてみたい。

  • ハードボイルドサスペンス「ススキノ探偵シリーズ」第一弾。
    主人公<俺>の小粋なセリフが格好いい。
    ウイスキィでも飲みながら読みたい作品。

  • とにかく主人公の「俺」のフットワークが軽い。
    良く動き回るもんだから、色んな出来事がどんどん起こって、とても長い話の様な気がしますが、一週間くらいの物語なんですよね。
    既に大泉洋さん主演で映画化されているので、「俺」を完全に大泉さんのイメージで読み進められたことが、私のは良かったです。
    ススキノの街の色んな人達との「俺」の付き合い方が楽しい。
    以前、別の作品のレビューで「俺ってハードボイルドでしょ?」って言いたい匂いがプンプンする作品が気に入らない、ってことを書きましたが、この作品は「結果、うまくハードボイルドになりました」って感じでいいです。
    主人公が毎日同じバーにいる、とか、毎朝お風呂にお湯を張ってる間に、下の喫茶店に行って、サンドイッチとスーパーニッカのダブルの朝食を取り、部屋に戻ってお風呂に入る・・・とか、嫌味なく読めますよ。
    続きが読みたいと思えるシリーズです。

  • 大泉洋主演で映画化したのでまずはシリーズ1作目を読んでみようと思い手に取った。
    主人公は28歳で定職は無く、ススキノ界隈で飲み歩いては頼まれごとを解決して報酬をいただく生活。ヤクザでは無いけどちょっとアウトロー。部屋が汚かったりクルマの運転ができなかったりと頼りない所もある。欠点のある主人公はクセがあるが魅力もある。
    ただ作品の舞台がちょっと昔を想定しているからか、会話が古臭いと感じる。
    少し読んでみて文体が気にならなければ充分楽しめる小説だと思う。
    札幌はススキノ、飲み屋やバーが細かく書き込まれているのでその地域を知っている人はより楽しめるかもしれない。

  • 子どもにはわからない大人の小説だな。映画では大泉洋が「俺」で、それはそれで、私はすごーく好きなんだけれど、彼の「俺」は今風の「俺」なんだなぁと理解。大泉洋ではやや線が細い感じがするなぁ。小説の中の「俺」が予想以上にかっこよくて、
    どうしよー。方言ていいなぁ。

  • 大泉洋、松田龍平主演で映画化の決まっている作品。
    しかし映画になるエピソードは、この続編の「バーにかかってきた電話」だそうで(^^;)。
    つまり、これがシリーズ1作目ということになる。

    ススキノで探偵っぽい仕事をしているワケアリの酒好き、俺の一人称語り。
    ハードボイルドっぽい雰囲気を醸し出しながらも、随所に笑えてしまう、という不思議な作品。
    設定もやや古め。どのくらい古いのかというと、ソープランドがまだトルコだった頃。

    登場人物が多く、話が若干とっちらかるキライはあるのだが、誰もが魅力的。
    特に主人公の俺の、カッコイイんだか悪いんだか解らないキャラがとても良い。
    これを大泉が演じるのか、とか考えると、少々の違和感はあるのだけど(^^;)。

    全般的に非常に良い雰囲気で、続編も気になる。
    ・・・のだが、大きな問題が。

    この本、通常の文庫と比較して若干サイズが大きい(--X)。
    いつも使っているブックカバーにハマらないのは大問題です。
    ハヤカワ文庫って、みんなこうなのかなぁ(^^;)。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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