アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-43)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 1036
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310240

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと理解しきれなかった!
    前2作読みなおしてから再トライしたい

  • いつもながらの、煙に巻くような?理屈っぽい会話劇に、ぐいぐい引っ張られていくのが気持ちいい。理解しながら読むのはあきらめていて、こめかみを捕まれて引きずり回されながら、時々指の間から前の方が見えるのも感じつつ、基本的には受け身で読み進めていく感覚。一文一文、地に足をつけて丁寧に読み込む人もいるんだろうけど。人により自由な楽しみ方が許されるところが本の良いところか。
    終盤、いろいろな不確定性が確定していく中での飛行シーン。このカタルシスが、作者の力量か。やはり神林長平はやめられない。

  • 「言葉」と「意識」、「機械」と「人間」。それらのキーワードをコミュニケーションという別のキーワードで繋ぎ合わせたような雪風シリーズ3作目。
    深井零やブッカー、リン・ジャクスンら人間よりも機械知性体としての雪風のパーソナリティが全面に出てきた。そして物語はより哲学的な思考へダイヴしていく感じ。
    30年を経て雪風をどう着地させるのか、今後も期待したい。

  • 皆が認識をハックされてしまい、雪風/ジャム/他人の視点でものを見る、というわけのわからない状態に。何が何だかわからないのに面白いからすごい。雪風と大尉は今回もラブい。

  • 言葉にすること、言葉によって作られるものに関した話が印象的だった。最後のシーンは爽やかで清々しく、希望を感じさせる美しいシーンだった。

  • 戦闘妖精・雪風 第三巻
    雪風が戦うジャムとは何なのか?
    ジャムに同化し、人間を敵に回すとはどういう事なのか。

    ジャムとジャムが作る世界。
    フェアリー星で戦う深井中尉、そして彼らの現実、作られた現実、幻想の世界が入り乱れる。
    ここまで読んだら最後まで突き進むしかない、雪風。

  • 地球のジャーナリスト、リン・ジャクスンに届いた手紙は、ジャムと結託してFAFを支配したいというロンバート大佐からの、人類に対する宣戦布告だった。ついに開始されたジャムの総攻撃のなか、FAFと特殊戦、そして深井零と雪風を待ち受けていたのは、人間の認識、主観そのものが通用しない苛酷な現実だったーー。『 戦闘妖精・雪風〈改〉』『グッドラック』に続く、著者のライフワークたる傑作シリーズ、待望の第3作
    (2009年)
    — 目次 —
    ジャムになった男
    雪風帰還せず
    さまよえる特殊戦
    雪風が飛ぶ空
    アンブロークンアロー
    放たれた矢
    解説/前島賢

  • 第4巻の前に再読。ストレスフルな巻。一人称の語りや登場人物同士の議論が延々と続き、とても読みにくい。作者が色々と思索しているのは分かるが、その思索が小説の形式にまで落とし込まれておらず、登場人物達が代弁する作者の講釈を一方的に聞かされるため、イマイチ入り込めない。もっと違う書き方をすれば引き込まれそうな展開なのに、なぜこんな内容にしたのか疑問。小説としては「面白くない」という感想しかない。4巻まで買ってしまったのでこのまま次巻へ進むが、買っていなかったらこの巻で読むのを止めたと思う。

  • 13年ぶりに4作目が発売されたと知って、慌てて未読だった3作目を読み終えました。(^^;
    2作目も哲学的な内容だと思いましたが、今回はさらに哲学的な内容で驚きました。特に表題作「アンブロークン アロー」を読んでいる時は、自分自身の存在さえ揺らいでいる気持ちになりました。

  • 難解だけど面白かった。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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