リリエンタールの末裔 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.78
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本棚登録 : 717
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310530

感想・レビュー・書評

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  • 11月16日読了。図書館。

  • 11:00

  • オーシャン・クロニクルシリーズの「リリエンタールの末裔」を読みたかったのがきっかけ。嬉しい誤算だったのは、どの短編作品も掛け値なしに面白かったこと。個人的にはオールタイムベスト級である。また、「リリエンタールの末裔」や「幻のクロノメーター」は男が一生をかける夢や仕事についての物語であり、単純な行動ではあるが男としてこのような生き方に共感を覚える。特に「幻のクロノメーター」については、途中から登場する一つの石が人類の文明を変えてしまうようなものになり、自分の想像をはるかに越える展開にセンス・オヴ・ワンダーを感じた。ずるいくらい楽しませる作品である。

  • 図書館で。SFというよりはファンタジーっていうイメージですね~

    脳波と思考を読んで咲く花ってのは面白かったなあ。後は最初の空を飛ぶ話が好きでした。

  • 俺には合わないということだろう。

  • the novel linking another his. his fantasy word stay difficult a little bit. he has a gloomy personality? i have been deep reading, cos' feel fun?

  • リリエンタールの末裔 / 初出 S-Fマガジン 2011年4月号
    マグネフィオ / 初出 S-Fマガジン 2010年2月号
    ナイト・ブルーの記録 / 『NOVA 5 書き下ろし日本SFコレクション』 河出文庫 (2011.8)
    幻のクロノメーター / 書き下ろし
    解説 (香月祥宏)

    カバーイラストレーション 中村豪志
    カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
    印刷 亨有堂印刷所
    製本 明光社

  • 2012 4/18読了。有隣堂で購入。
    だいぶ前に買ったものの、ハヤカワ文庫のサイズ変更に伴い革製ブックカバーがかけられず、風呂で読めないためにずっと放置していた本。
    そろそろ読まにゃ、と思い読了。面白かったのでさっさと読めば良かった。

    表題作を含む4つの短編・中編を収録した中短編集。
    どの話も技術と人の関わりについて扱っていて、でもそのトーンは話によって振れる。

    ・「リリエンタールの末裔」
     『華竜の宮』や『魚舟・獣舟』の世界の話。高地に住み、背中に鳥の脚のような腕を持つ民族出身の主人公が、空を飛ぶ夢を叶えるために差別や貧困と戦いつつ、特注のグライダーを手に入れ、実際に飛ぶまで。
     タイトルから考えるような不吉な方向にはいかず、多くの含みはあるものの凄い爽やかな感じで終わる。

    ・「マグネフィオ」
     一転して近未来の日本が舞台。社員旅行中の事故で人の顔や図形識別能力を失った主人公と、同じく周囲とのコミュニケーション能力を失った同僚、そして同僚の妻で主人公の片想いの相手の3人を主役に据える。
     同僚の内面を磁性体アートで見られるようにすることでなんとか彼の内面を感じようとする妻。さらに人工神経の埋め込み主述によって意識を取り戻した彼と、同じく識別能力を取り戻した主人公を見て、妻はある実験を思いつく。

    ・「ナイト・ブルーの記録」
     無人深海探査船の操縦士が、神経接続して操っているうちに機械を身体の一部のように認識する能力を獲得し・・・という話を、その元同僚の回顧録として語る。

    ・「幻のクロノメーター」
     18世紀ロンドン。航海中の経度測定のために、できるかぎり狂いの少ない時計(クロノメーター)の開発に取り組むジョン・ハリソンの周囲に起きた不思議な事件について、住み込みで家政婦をしていた主人公(エリー)の視点から描く。
     今の世界とは少し違う顛末をたどる世界のお話であり、同時に正確な時計を作ることにすべてを賭けた人物の凄みを描いた話。

    最後の「幻のクロノメーター」で語られる人と技術について(技術がもたらす感動を味わってしまったら人はそれから離れられないだろう、的な)が、全編に通じる話でもあるかな、と思った。
    だからこそこの話が最後に収められていることに意義がある、とか。
    あらためて大変おもしろかったので、文庫落ちを待たずに『華竜の宮』買っちゃおうかなあ・・・

  • 『華竜の宮』と同じ世界を扱った短編集。
    小躍りして購入したが、読んで少しがっかり。

    文明や技術や、種としての人の進化という諸々の設定は
    おもしろすぎる。
    でもSF小説としての世界観の紹介に終始して、
    ストーリーとしては単調なものが多い気がする。

    次回作に期待。

  • SF短編集。趣の違った作品が四種類、どれもよくできているが、今ひとつパンチに欠ける。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。11年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。18年『破滅の王』で第159回直木賞の候補となる。SF以外のジャンルも執筆し、幅広い創作活動を行っている。『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』『深紅の碑文』『薫香のカナピウム』『夢みる葦笛』『ヘーゼルの密書』『播磨国妖綺譚』など著書多数。

「2022年 『リラと戦禍の風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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