- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150405403
作品紹介・あらすじ
母さんを失くした、ぼくたちの家に、魔法のようにやってきた電子おばあさん。料理の腕は最高で、凧をあげれば天まで届く。暗く沈んだ我が家の空気も、元のように明るくなった。でも姉のアガサだけは、どうしてもおばあさんに心を開こうとせず…。子守りロボットと子供たちとの心暖まる交流を描く表題作ほか、願いが何でもかなう火星の都市を訪れた地球人たちの不思議な体験「火星の失われた都」、ディケンズと名乗る奇妙な男と少年のひと夏の物語「ニコラス・ニックルピーの友はわが友」など、ブラッドベリが優しく歌いあげる珠玉の短篇集。
感想・レビュー・書評
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ブラッドベリ好きの知人から借りた本。
表題の『歌おう、~』だけでいいから!とのことで読んでみた。
脳から理系が欠落している私にはとても読みやすく
切なく幸せな物語だった。
生身の人間から得られるとは限らない絶対的な愛を、機械のおばあちゃんがくれるとしたら…
機械ゆえにその愛は絶対って、すごい矛盾だよねぇ…
その後『ニコラス・ニックルビーの友はわが友』まで読み終えて、正直コレジャナイ感を覚えたのでここまでとした。
他のかたのレビューを見て、萩尾望都さんの後書きを読んで納得。
知人の『歌おう、~』だけでいいから、にも納得。
『歌おう』は評価★★★★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原題は「I Sing the Body Electric!」。書名にもなっている邦題が良い。
たくさんの優しさと、「何者かに成りきれなかった者」のやりきれなさの短篇集。以下、気に入ったもの。
・「歌おう!感電するほどの喜びを!」愛について、祈りたくなる
・「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」ディケンズを名乗る、小説家になれなかった男と少年の出会いと別れ。”ぼくはあの人たち、きちがいじみてなんかいないと思うけど” ”わしだってさ、ピップ”
・「大力」話は何処へも進まない。そして彼もまた。
・「ロールシャッハのシャツを着た男」なぜか泣いてしまう。 -
追悼レイ・ブラッドベリ。
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表現は詩的で音楽的で非常に美しいと思ったのだけど、その感情的な高ぶりが展開を広げていくのに少々ついていけなかなった。素直に陶然としたかったが…私の読み方に何か足りないのかな。
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12月15日読了。ブラッドベリのSF短編集。ロボットのおばあさんと家族との交流を描いた表題作(邦題がいいね)など、SFだが全体にはノスタルジックなムードが漂う。ブラッドベリの他の作品同様に悪くないが、ピンとこないお話やダウナーに沈み込む話も多く、絶賛するというほどではなかったか。
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予期もせず、偶然読んだ物語が非常におもしろいと
まるで宝物をみつけた小さい子供のように眼をきらきらと
光らせて喜んでしまう。
しかも、今まで敬遠していたSFというジャンルの中で
そんな作品に出会えたのだから尚更だ。
レイ・ブラッドベリというと『華氏451度』が有名だ。
たぶん、’ブラッドベリを読もう’という心構えで本を選んでいたら
一作目にこの作品を読むことはなかっただろう。
いろいろな偶然が巡り巡ってこれを手にすることになった、
その幸運が本当にうれしい。
どの短編も傑作で無駄がない。
翻訳家の訳も見事で、抒情的でいて美しい。
またここから世界が拡がっていく予感を感じながら
わたしは幸福のうちに本を閉じる。
'I Sing the Body Electric'
-from a piece of poetry of Walter Whitman 'Children of Adam' -
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