図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語 (ハヤカワ文庫 NF 365)
- 早川書房 (2010年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150503659
作品紹介・あらすじ
凍えるようなある冬の朝、アメリカ中西部にある田舎町の図書館長ヴィッキーは、返却ボックスの中でふるえている子ねこを見つける。デューイと名づけられたその雄ねこは、人なつこい性格と愛らしいしぐさでたちまち人気者になり、やがて町の人々の心のよりどころになってゆく。ともに歩んだ女性館長が自らの波瀾の半生を重ねながら、世界中に愛された図書館ねこの一生をつづった大感動のエッセイ。生きる元気をくれる一冊。
感想・レビュー・書評
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人に怯えないで、膝の上でくつろいで、みんなを和ませるのはすごい。
こればっかりは適正がないとどうにもならない。
水とかお風呂とかを思っただけで、察知して逃げるのもすごい。
デューイを語る上では外せないのかも知れないけれど、図書館のある地域の歴史や変遷、著者の半生、自伝的要素が多かった。
もっとねこの話がメインだと思ってた。 -
これはネコと共に生きたヴィッキーの物語
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15/06/06
図書館大好き。猫大好き。それがセットになるなんて幸せすぎる。猫好きなひとは本好きだろうし、本好きなひとは猫好きなんじゃないかな?
館長さんの人生がちょこちょこ描かれているからそのへんはちょっと退屈。それにしても館長さんとデューイは飼い主とペットの関係を優に越えてて、彼氏彼女であり最愛のパートナーだとお互いに信じ合えてるかんじが本当に素敵だなあと思った。それがたとえ館長さんの都合のいい思い込みだとしても、人間からしたらそうとしか思えないような特別に感じることってあるよね、と。
メリル・ストリープ主演の映画見たいなあ。
P43
彼の態度はこういっているかのようだった。「猫を愛せない人なんているの?というか、ぼくを愛せない人なんているの?」
P146
それに何であろうとわたしがほしいものを、彼は躊躇せず、お返しも期待せず、質問もせずに与えてくれた。それはただの愛ではなかった。それ以上のもの。尊敬だった。共感だった。
P185
スペンサーの町にとって、デューイは図書館そのものだった。 -
図書館にやってきた幸運の猫デューイにまつわる、図書館館長のエッセイ。館長はもちろん、図書館や訪れる人々、町にとっても、デューイはかけがえのない存在だったということが強く伝わってきた。以前飼っていた猫も捨て猫だったのでそのことを思い出し、猫の幸せは何かなと考えた。
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こんな図書館毎日かよいたい!
猫がいて、人々の笑顔があって、猫がいて、みんなでかわいがって、猫がいて!!
デューイがやさしい人たちに出会えて見守られて、遊び相手になって、たまにイタズラして叱られてなんて充実した日々。
彼が人間好きで、図書館スタッフも猫好き、相性抜群で良かった~。
本当に幸運な猫ちゃん。
猫アレルギーの利用者さんはどうだったんだろう。
著者の館長さんは獣医師に確認をとっていたけど、軽症者から重症者まで様々な対応が必要でしょうね。
そんなことも考えさせてくれました。
いろんな人に読んでほしい! -
アメリカ合衆国のとある町の図書館、凍えるような冬の日に、返却ポストの中に捨てられていた一匹の子猫。デューイと名づけられたこの猫は、賢く人懐こい、元気な猫に育った。
デューイはたちまち人気者になり、多くの人がデューイに会いにきた。町の人たちだけではなく、ときには遠い州からも。
図書館長さんのエッセイ。実話だそうです。表紙のデューイが可愛くて衝動買い……
ねこは世界を救う。思う存分猫馬鹿全開の一冊でした。
猫馬鹿じゃない方が読んだら、「大げさな」「これだから猫馬鹿は……」とか思いそうだなーというようなところもあるかもです。
でも猫と同居している人間の実感としては、本当に猫は、救いです。つらいときに、うちの猫たちにどれだけ救われたかと思います。そんなの、人間が勝手にいってるだけで、当の猫たちは好きにすごしてるだけなんですけども。
猫好き云々を置いておいて、単純にエッセイとして優れているかどうかというと、ちょっとうーん? と思うので(※私はもともとエッセイには点が辛めなので、参考にはならないかもしれませんが)、猫がお好きでない方にまで、わざわざ勧める感じでもないんですけど、猫好きの方には共感を呼ぶ一冊だと思います。
自分が前に飼っていた、いまはもう死んでしまった猫の行動と、たびたび重なる部分があって、わかるよ……と思いながらつられ泣き。 -
アメリカ・アイオワ州の小さな田舎町。極寒の夜、図書館の返却ポストに捨てられたデューイのエピソードを綴った一冊。不況により元気のなかった小さな町を活気づけ、人々に明るさを取り戻したデューイ。みんなそれぞれ特別だけど、デューイは取り分け、特別な猫だったんだなと思う。
図書館長であり本書の著者であるヴィッキーさん自身の話も多いため、猫メインと思っていた人には少々物足りなく感じるかもしれないが、波瀾万丈で何度も苦悩を経験されたヴィッキーさんにとって、デューイがどれほど大きな支え・癒しとなったかをうかがい知ることができる。最後は涙なしには読めなかった。むしろ号泣。
翻訳が古く、読みづらさを感じる部分が多かったので、その点だけが少々残念。 -
2013年11月14日
図書館の返却ボックスに投げ込まれていた、推定生後8週間ほどの小さな子猫。
デューイ十進分類法から名前をとり、「デューイ・リードモア・ブックス」と名付けられた。
この名前はなかなかいい(^^)
図書館に来る様々な人を出迎え、友達になり、膝にのってあげたり、なでさせてあげたり、一緒にあそんだり、たくさんの利用者から愛され、デューイも利用者たちを愛している。