図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語 (ハヤカワ文庫 NF 365)
- 早川書房 (2010年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150503659
感想・レビュー・書評
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2011 7/18読了。WonderGooで購入。
この業界必読の一冊と思いつつ今まで読まずにいた本。1月に買ってずっと読めずに積ん読していたのだが、出張を機に読了。
世に図書館ねこ数いれど(なにせアメリカには全国図書館猫協会があるそうだ)、その中でデューイがなぜこれほどまでに有名か・・・がよくわかる1冊。
ヴィッキーがいたからだ。
デューイの話であると同時に(普段めったに逸話を聞く機会のない)アメリカ中西部の小さな公共図書館と、そこで勤める人々のエピソードを知るのにも役立った・・・とか職業的なことも思いつつまあデューイとヴィッキーの生涯に終始涙ぐんでいるわけだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
洋書読んだ後に読了。ハードカバーと違って装丁がステキですね(にこにこ)。
洋書で内容をちゃんと読みとれなかった部分は固有名詞が分からなかったところが多いなぁ…。まだまだ勉強は続きます。 -
そうなることを予感しながら最後まで読みました。
涙。
うちの猫とそう大きく変わらない年齢で旅立った図書館猫と
その猫を愛した愛された人の話。 -
いきなり、デューイの写真にノックアウトされました。凛々しくハンサムなのに愛くるしい。軽々しくにゃんこだなんて呼べません。王族か貴族か、と思うような高貴さが漂っています。こちらから撫でるだなんて恐れ多いくらいなのに、この子が自分から膝にのってきてくれたら、そりゃもう泣くほどの感激でしょうし…どんなにか励まされるでしょう。もちろん彼が直接町全体を活性化したわけではないけれど、彼に会って、少しでも気持ちが柔らいで、またがんばろうと思える。そういう存在の有無は大きいでしょう。さらにこのエッセイを書いた図書館長さんがまた大した経歴の持ち主です。彼女の、常に挑戦していくバイタリティや逞しさにも心打たれました。そんな彼と彼女が支えあうことでこの図書館猫の物語が生まれ、実際に会ったことがない人もそれを読んで束の間気持ちを休めることができる。町中どころか世界中まで幸せにしてくれそうな二人です。
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アメリカでは図書館猫って割とよくある話なのでしょうか?リリアン・J・ブラウンのシャム猫ココシリーズ(http://bit.ly/cjzbYH)にも、図書館猫が登場していましたね。日本で思いつく例としては、オラクルのウェンディ(http://bit.ly/ZBu6)でしょうか。こちらは犬ですが、確かちゃんとお給料をもらっている社員さんだったと思います。
犬にしても猫にしても、自分に期待された役割を自覚し、きちんと果たしている姿を見ると、人間として頑張らなければと感じます。働く動物たちも、働かない動物たちも、みんな幸せでありますように。 -
同じ猫を飼っている身として、涙を禁じえませんでした。一匹の猫に注がれた愛情のお話です。
日本のテレビ局がデューイを取材に来たエピソードがあるんですが、「ああ日本人…」と苦笑い。猫が思い通りになるわけないでしょ。 -
冬の朝、アメリカアイオワ州スペンサーという町のこじんまりした図書館の返却ボックスにいるのを見つけられて以来、図書館猫として愛された赤茶色の猫デューイ・リードモア・ブックスのお話。裏返せばこの本の著者で図書館の館長を務めた女性ヴィッキーが、病気や離婚、家族の喪失など、どうしてそれほどというくらいのつらい出来事に遭いながらも自分の努力であくまで前向きに、そしてデューイと一緒に生きてきた人生を振り返るお話。猫好きな人はもちろんですがそれほど猫に興味が無くても良い本だと思います。
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文庫になった、まっててよかった……!?わざわざ「ねこカフェ」に通う趣味はないけれど、こんな図書館なら私の利用頻度も高くなるかも。単行本を本屋さんで立ち読みしながら(ごめんなさい)なんだか「読んだ気分」になってしまってたこの本、ようやくわが手元に。