赤い鎧戸のかげで (ハヤカワ・ミステリ文庫 テ 3-7)

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150704070

感想・レビュー・書評

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  • H・M卿シリーズです。
    休暇中のH・M卿は警察に協力を要請されて、泥棒である怪盗アイアン・チェストを捕まえるべく奮闘する事になります。
    アイアン・チェスト、日本語に訳すと鉄箪笥、怪盗鉄箪笥です。
    これには笑ってしまいました。
    鉄の箱を持って現れては盗みを働いていく泥棒です。
    推理部分はお粗末ですが、H・M卿の行動だったり、男と男の決闘だったりとその他の部分では楽しめます。
    そして、本作ではH・M卿がとんでもない事をやらかしています。
    これには驚きました。
    純粋なミステリとしては良作とは言えないのですが、H・M卿好きには楽しめる作品になっていると思います。

  • またもややってまいりました。
    H・M卿騒動記。
    彼の歩む道平穏なんか
    ちーーーーっともございませんから。

    冒頭から彼の運は
    すでになくなります。
    事件にしてもまたしかり。
    取り押さえたかに見えたら
    逃げられてしまったりと…
    何かとついていませんね。

    それよりもこのお話は
    関係のないところの描写が面白いです。
    何せH・M卿がとんでもないことを
    していたり、
    何気にあの太鼓腹の割には
    身体能力が高かったり…

    あ、犯人ですか?
    その真相は面白いですよ。
    ある作戦もまたえっと
    思わせられるでしょうし。

    でも結末は
    ファン作品です。
    あくまでもね。

  • 2009/11/26購入

  • H・Mシリーズ

    船橋図書館

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著者プロフィール

Carter Dickson (1906-1977)
本名ジョン・ディクスン・カー。エラリー・クイーン、アガサ・クリスティーらとともにパズラー黄金時代を代表する作家のひとり。アメリカ合衆国のペンシルベニア州に生まれる。1930年、カー名義の『夜歩く』で彗星のようにデビュー。怪事件の連続と複雑な話を読ませる筆力で地歩を築く。1932年にイギリスに渡り、第二次世界大戦の勃発で一時帰国するも、再び渡英、その後空襲で家を失い、1947年にアメリカに帰国した。カー、ディクスンの二つの名義を使って、アンリ・バンコラン、ギデオン・フェル博士、ヘンリー・メリヴェール卿(H・M卿)らの名探偵を主人公に、密室、人間消失、足跡のない殺人など、不可能興味満点の本格ミステリを次々に発表、「不可能犯罪の巨匠」「密室のカー」と言われた。晩年には歴史ミステリの執筆も手掛け、このジャンルの先駆者ともされる。代表作に、「密室講義」でも知られる『三つの棺』(35)、『火刑法廷』(37)、『ユダの窓』(38)、『ビロードの悪魔』(51)などがある。

「2023年 『五つの箱の死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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