解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
3.53
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本棚登録 : 2648
感想 : 297
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  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151718540

感想・レビュー・書評

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  • ひまわりめろん唯一の積読本を消化です
    図書館が急に臨時休館になって読む本がなくなった時のために持ってた本です

    まぁ、幸いそんなこともなく1年くらい経ってしまったので、ずっと鞄の中に入れておいたらなんか変形し始めたので読みました

    にゃるほど〜
    面白かったんだけどちょっとバタバタしすぎだったかな

    3つの時間軸で話が進む、主人公マイクルが言葉を失った出来事の時間軸、マイクルがアメリアと出会い自分の才能によって数奇な運命に巻き込まれる過去、そして現在

    これがね〜、なんかスムーズじゃないんよな
    物語の筋としてはかな〜り好きな感じだし、終わり方も良かったんだけど、なぜマイクルはそっちの道を選ぶのか、他の登場人物たちはなぜそう動くのかにあまり納得感が得られないのよ

    こういうストーリーなのでそうします!って感じね

    それでもマイクルとアメリアの関係性がとても良かったので○

    • 土瓶さん
      人格、かな?
      人格、かな?
      2024/04/03
    • ひまわりめろんさん
      なら怒られてもしょうがないね(-ω☆)キラリとはならないからな!(# ゚Д゚)
      なら怒られてもしょうがないね(-ω☆)キラリとはならないからな!(# ゚Д゚)
      2024/04/03
    • 1Q84O1さん
      久しぶりに師匠同士がかぶったw
      久しぶりに師匠同士がかぶったw
      2024/04/04
  • 話すことのできない主人公の、いわば独り言のような展開で話は進む訳だが、なかなかミステリアスでリリックだ。
    恋愛小説としても、心揺さぶられる。
    ただ、結末にはちょっと不満が。

    以下、ネタバレ。



    最後には、やっぱり話せるようになって欲しかったなあ。

  • 過去と現在を行ったり来たりする手法で話は進められていくのですが、どちらの展開にも目が離せないので、一気に読んでしまいました!
    アメリアとの遣り取りがもうね…。ああ、絵って素晴らしいなとか!
    ちょっと最後があっさりしすぎな気がしましたが、
    最後のアメリアが送って来た漫画つうのがもう、グッと来ました!いろいろ伏線貼ってたんだなあとか。

  • 幼少期に起きた事件が切っ掛けで喋れなくなってしまった少年(最終的には中年??)による手記の形式で語られる物語。少年が悪事に手を染める前の大過去と、錠前破りとして裏の仕事を始めた過去が次第に収束していくのはお見事。

    犯罪者たちのコミカル具合と得体の知れなさはどこか伊坂幸太郎の登場人物っぽいところもあり、主人公の多才&モテモテっぷりはなろうっぽいと言えなくもない。ジャンルはミステリ扱いされているようだが、そこまでミステリっぽくない。

    しかし、口のきけない主人公が絵を介して心を開いていくシーンはこちらも心を動かされる。心を閉ざしてしまった少年が、自分の心以外のあらゆるものを開けられるという設定は皮肉がきいていて良い。

  • このミス海外編、2013年版1位。最近他の人と評価が合わないんだけど自分的にはとても面白かった。サスペンスであり青春小説。現在と10年前と約20年前、時間が行ったり来たりしながら話が進んでいく。量もありし、ちょっと構成的に読みにくいところあるけど、比較的淡々とテンポ良く話が進んでいくので読むのもサクサク進んでいく。サスペンス色もあるけど、適度なドキドキ感で苦しくなりすぎることもない。後半はちょっとドキドキが激しくなったけど大丈夫。話は飽きさせないし、残虐シーンもあるアンチヒーローなんだけど、適度なユーモアもあって青春小説っぽい雰囲気もすごく良い。

  • 淡々と、でも緊迫感を持って進むストーリー。2つの時間を行ったり来たりするが、両者ともストーリーはまっすぐ進むので、訳が分からなくなることもなくとても読みやすい。

    謎ときより、原題どおりLock Artistの描写や、心理、または恋愛モノとして、秀逸。

  • 「このミステリーがすごい! 2013海外編第1位ということで読んでみた。きれいなシーンがたくさんあって、映画化に向いていそう。

  • 幼いころに経験した事件により声を失ってしまったマイク。
    何の気なしの特技からやがてそれを生かした犯罪者になっていくまでの青春??小説。
    金庫破りのシーンにはドキドキしたもののイマイチ感情移入しにくかった。
    最後は希望が見えて良かった。

  • 「本物の人生にようこそ」
    寝ぼけまなこが恐ろしい。
    声を失う代わりに、解錠と映像記憶、素描等の特殊能力を開花させた男の青春と転落を描く。
    どこで足を踏み外してしまったのだろうか。自分だったらそうならずに済んだといえるか。同じ才能を持って同じ状況に置かれたら、多分同じ道を進んだに違いない、と思わせるだけの必然性、避け難い運命に導かれて展開する物語は、異様なリアリティ、説得力がある。
    全編をそこはかとない切なさと静謐が覆い、心地よく真摯な気持ちになった。

    久々に読んだ翻訳もの。
    随分楽しめた。

    MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリ賞を獲得した話題作。このミステリーがすごい!2013年版海外編。2012年週刊文春ミステリーベスト10海外部門第1位。

    2013..12.14読了

  • とある出来事で、言葉を失った主人公が、プロの金庫破りに。
    近づいていく過去と現在。
    テンポよく進む。
    一言も発さなくても、豊かに伝わる内面。
    特に、錠前と向き合う描写が、独特。
    『このミス2013』海外第1位。
    ミステリというより、青春小説という感じ。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-e17c.html

著者プロフィール

1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。98年のデビュー作『氷の闇を越えて』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。以後、『ウルフ・ムーンの夜』『狩りの風よ吹け』と、「探偵アレックス・マクナイト」シリーズを発表している。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長編賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞に輝いた。現在ニューヨーク州に在住。

「2016年 『ニック・メイソンの第二の人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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