赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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制作 : 松下祥子 
  • 早川書房 (2008年10月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151778520

赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ストックフォルムの女性弁護士を主人公に彼女の故郷で起きた女性牧師殺人事件の謎をめぐるお話。自然の描写があちこちに出てきて映画を見ているような気分にさせる。

  • レベッカシリーズ2作目。レベッカの故郷に近い村で女性司祭が殺害される。レベッカは、謎解きの中心ではなく、むしろただの宿泊客でありながら自分を癒そうとしている。
     1作目よりさらに面白かった。事件はスピーディーではないし、事件解決担当の刑事たちも地味な捜査。でも登場人物ひとりひとりを丹念に描いていくことで、しかもひとりひとりがはっきりとわかるように追いかけることで、じっくり味わえた。憎しみや醜さや苦しみも丁寧かつしつこくなく表現されているので、話しにすっと入り込める。ま、その分だけ、ラストのレベッカには、どんだけ不幸に遭わせるんだとどきどきした。

  • レベッカ・マーティンソン・シリーズの二作目
    またも故郷キールナ、またも教会、そしてまたまた殺人事件。
    被害者は前作では年若い男性説教師、本作では女性司祭となっています。
    ですが今回は「黄色い脚」という野生の雌オオカミのお話が少しずつ挿入されていて、その姿がレベッカに通じているというのが読ませどころかもしれません。
    が、このラストはあまりの仕打ち。作者は何故こうも主人公に対して残酷なのか。ひょっとしてサディスト?
    …文句なく1作目より面白いと感じました。

  • 悲惨な事件で心に傷を負ったレベッカが故郷で巻き込まれる殺人事件。

    人物描写はうまいと思う。
    やるせなさ感とか伝わってくるし。
    なのに仕事で長く中断してしまい、通して読めなかったら、「魔女遊戯」と登場人物が混ざりなんだかよくわからないことになってしまった。
    残念。
    機会があれば再読しよう。

  • スウェーデンを舞台に女性弁護士の活躍を描いた「オーロラの向こう側」。

    本書は、その続巻になります。

    「オーロラ~」で彼女を襲ってきた3人もの人間を殺害してしまった主人公・レベッカ。

    彼女はその時に負った心の傷が癒えず、所属している弁護士事務所を病気休暇中です。

    何かと気を使ってくれる周囲と彼らの希望に背くわけにはいかないとプレッシャーを感じている彼女の姿が印象的な冒頭から始まり、主人公が再び殺人事件に巻き込まれてしまうお話です。

    さて、あらすじを簡単にご紹介。

    気を使ってくれる上司の誘いで一緒に自分の故郷へ出張することになったレベッカ。

    簡単な仕事を終えた後、故郷近くに宿を取りしばらくそこに滞在することに。

    幼い頃の祖母との思い出に浸りながら心身を癒していた彼女ですが、実は滞在先のキールナでは女性司祭が何者かに殺害されていました。


    滞在先で徐々に周囲と親しくなったレベッカ。

    それと共に心の傷が徐々に癒えてきたが、それと共に事件に巻き込まれる時も近づいてくる・・・


    と言うお話です。


    周囲に波紋を広げた殺された女性司祭を回顧する関係者達。

    そして、女性司祭が財団を作り保護しようとした狼、特に"黄色い脚"と名付けられた雌狼の姿を描いた文章と関係者たちの動向を描いた文章が交互に挟まれている様。

    最後まで読んで対象的な"黄色い脚"とレベッカの様子が印象的でした。

    あるいは、著者は表面的な様子ではなく、主人公の心の奥底を狼の姿を使って描き出したのでしょうか。


    文量も多く、じっくりと腰をすえて本を読みたい、読後に「本を読んだ~」と言う充実感に浸りたい方にはお勧めかも。

  •  スウェーデン推理作家アカデミーの最優秀新人賞を獲得した、2003年発表の処女作『オーロラの向こう側』に次ぐ、2作目の本書。内容(「BOOK」データベースより)悲惨な事件に巻込まれ、心に傷を負ったままのレベッカは、職務に復帰した法律事務所で空虚な日々を送っていた。そんな彼女が、上司の出張に同行して故郷のキールナへ戻ってきた。だがそこで待っていたのは、またしても殺人事件だった。教会の女性司祭が夏至の夜に惨殺されたのだ。ふとしたことから被害者の周囲の人々と関わることになったレベッカは否応なしに事件の渦中へ…『オーロラの向こう側』を凌ぐ最新傑作登場。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞受賞。主人公をはじめ、登場人物たちの心に焦点を合わせた作品。スウェーデン推理作家アカデミーの受賞作品といっても、推理小説としての謎解きの面白さは弱い。だから、斬新なトリックを期待している方には向かない。主人公の女性レベッカ・マーティンソン作品としてシリーズ化している。一貫したテーマは、彼女の心の葛藤かもしれない。都会で働くキャリアウーマンが、心に傷を負うごとに生まれ故郷に引き寄せられていく姿が描かれている。彼女の心の傷は果たして癒されるのだろうか? 注目して読んでいる。

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