ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

著者 : スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂 山田美明

• 早川書房 (2011年11月10日発売)

感想・レビュー・書評

[haluqulqさんの感想 · 2018年10月27日]

リスベットはどうなるんだろう？
いやー、こんな展開になるとは思わなかった。まさかアイツが出てくるとは思わなかったし、あいつがさぁ・・・

[にわのことりさんの感想 · 2018年3月30日]

エンターテイメント性もあって、社会問題意識も深くて、キャラも立ってて、面白いことは言うまでもない
2巻文庫版にはストックホルムの地図も載っていたり、序盤はリスベットのカリブ海バカンスから始まることもあって、いろいろな国の空気感に触れられて楽しい

困るのは、3巻をすぐさま読みたくなること
これで終わりか～い
あと、リスベットが数学に独自の才能があるのはなんとなく納得できるのでいいのですが、もっとストーリーに絡んでると、もっとワクワクできたかな、、
でもこれから絡んでくるのかな

それにしても、2巻は全編通してリスベットがつらい
格好いいけど、つらい
死を覚悟して、絞り出して、ようやく「友だちでいてくれてありがとう」とだけ言える
どれだけ優しく接してもらっても、誰にも心を開くことができない

リスベットほど過酷じゃなくても、同じように人生を搾取されたように、自分の人生が終わっていると絶望している人も、世の中には少なからずいるだろう
彼女たちの深い孤独に思いをはせる

それだけに、リスベットの容赦ない活躍は、この上なく胸がすく

[take9296さんの感想 · 2018年2月25日]

女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された。

途中から刑事ものの要素が加わり、ぐんぐん読み進めてしまう。

[あぴさんの感想 · 2018年2月25日]

開始早々から不穏な空気が溢れていて、否が応でも期待してしまう。
リスベットの常軌を逸する頭脳への期待も高まりすぎるほど高まる。
ミカエルとリスベットがまた友人に戻れたらいいのに。それは願い。

[kagurinさんの感想 · 2017年12月26日]

１巻の上下で、
主要登場人物がでてきて、
自己紹介を含めた事件を解決からの真のスタートはきっと２巻から！
現状では３巻の上巻を読んでいるところ。


主人公の探偵役な「ミカエル」はなんとか一息ついた感じ。
ヒロインであるけど、
実は主人公なのが「リスベット・サランデル」ですね。
いわゆる、
ドラゴンタトゥーの女！


本編的なのは、
１巻でなんとかミレニアムを立て直し、
「ミカエル」がミレニアムに復帰を果たしました。

「リスベット・サランデル」は大金を稼いでラッキー。
２巻では、
「リスベット・サランデル」に痛い目に遭わせられた「ビュルマン」が復讐を試みる！
一方、
「ミカエル」の方は雑誌ミレニアムで人身売買と強制売春を扱う。
お互いが追ってる案件で暗躍してるのが共通の人物「ザラ」ってことで「ザラ」を追っていく感じ。


感想的な。。。
上記にちょっとあるけど、
スウェーデンってところの話しなんですミレニアム。
で、
スウェーデンなんですが、
ちょっと調べると出てきますが「性的暴行事件が多い国ワースト２位」なんですよ！
でも、
たまに話題になる世界の幸福度ランキングでは１０位なんですよ。
どういうことだろう？
男性に住みやすい？
そんなことはないな！


人口１０００万人ほどのスウェーデンの場合、
「強姦」の定義が厳しく、
他の国では性犯罪に含まれないケースでも場合によってはカウントすることがあり、
それが２位という結果になった要因の一つかもしれない。
と、
ありますが、
女性の４人に１人は被害経験を持つともある。
どうなんだ？
この暗い一面はミレニアムを読んで考えがまとまったら書くかも。
で、
もう一面の世界の幸福度ランキングでは１０位の方。
ぐぐり続けてみつけたのがね、
ホットドッグのお店かな？
一人でやってるの。
ですからみなさんを待たせちゃうけど、
事業を拡大しようとか思わないし、
並んでる方もそれを楽しめるみなさんらしい。
ステキじゃない？
身の丈で満足できるって言う国民性？
そういうほのぼのがかぐりん的にツボなんですね。
ほのぼのした一面を持ちつつも、
「性的暴行事件が多い国ワースト２位」なんですよ！
ギャップ萌えか？！


その中でさらに気に入ったのがFikaですね。
フィーカ？
フィカ？
いわゆるコーヒーブレイクの事！
でも、
ちょっとコーヒーブレイクとは違って、
コーヒーブレイク＋コミュニケーションなんですね！
そうそう！
コーヒーの消費もかなり多い国なんです。
それでも６位で１位が凄すぎるね！
ミレニアム読んでてよくコーヒーメーカーのスイッチを入れたり切ったりしてます。
日本の小説なんかだと、
刑事や探偵役は居酒屋なんかで飲みながらってのが定番じゃないですか！
ミレニアム読むと、
コーヒーなんですよ！
お酒飲んでるシーンってほとんど出てこないけど、
つか、
ちょっとは出てくるけどコーヒーはしょっちゅう飲んでる！
かぐりんに優しい国かも？！
真似て、
コーヒーメーカーも買おうか迷ってるかぐりんが居ます。

１０時と？
１５時はフィーカで、
誰も電話してもでないだって！
それくらいフィーカが浸透してるってステキ！


スウェーデン。
１回くらいは訪れてみたいかな？
と、
２巻の下の感想でまた！

[yaokumaさんの感想 · 2017年10月1日]

１が最高に面白いと、続きの２はトーンダウンしちゃうことが多いんだよな…と思っていたが、いい意味で期待を裏切ってくれました！まさにsnow ball！読めば読むほど、続きが気になる！下巻へ転がりこむ！

[国領町さんの感想 · 2017年9月18日]

『ドラゴン・タトゥーの女』が面白かったので3部作での続編2作目として流れもあるのでそこそこ面白い。
1作目のほうが面白かったような気がしますが
ミカエルとリスベットの絡み方が違った味わいで
またいい感じにならないかな？
って期待しながら読んでしまう。

シリーズとして深く入り込んでいく感じが
3作目も読んでみようという気にさせられます。

[Sarahさんの感想 · 2017年7月19日]

読書日:2017年7月16日-7月18日.
Original title:Flickan som lekte med elden.
Author:Stieg Larsson.
前巻から一年経過しています。
この時の報酬でLisbeth Salanderの生活が一変しました。
生まれ育った場所を親友のMilliam WUに譲渡し、
自身は湖が望める広い部屋へ引っ越ししました。
また彼女自身の容姿や服装等も変わりました。
一番変わった事は豊胸手術を施行した事でしょうか。
こうして少しずつ社会と繋がり、人と繋がれる様になったらと願います。

話を読み進めて行く内に一番衝撃的であった事は、
DagrとMiaの恋人達がえげつない方法で殺害された事に尽きます。
事件発生を知った時は、丸でMikaelの様な心境を抱きました。
この二人に対しては好感を持っていたので、殺害された事が本当に残念でなりません…。
Mikaelがこの事を知らせようとErica宅へ訪れた場面が印象的でした。
それから事件発生直前にLisbethは彼等に会っていましたが、
彼女が犯人だとはどうしても思えません。
下巻でどの様な展開となるのか、続きが待ち遠しいです。

[zerotester21さんの感想 · 2017年6月1日]

なんかタラタラした出だしだなあ……(´ｪ`)ﾝ-…
大金を手にしたリスベットちゃん、自分探しの世界旅行したり、イケアで大人買いしたり、豊胸手術（！）を受けたり……女子力磨きに精を出してるけど、そういうキャラだったの？(・_・)
ぜんぜんハードボイルドの主役っぽくない(>_<)
特に豊胸手術については、先月マタヨシ先生原作のドラマ「火花」（の最終回）を見て衝撃を受けたばかりなので、いい印象を持てなかった……(´ｪ`)ﾝ-…

もう一人の主役ミカエルていうのも、何なんだ、こいつ……(´ｪ`)ﾝ-…
親しくなった女性全員と寝るのが彼の流儀なのか？……(´ｪ`)ﾝ-…
まるで村上春樹世界の住人というかボノボというか、さすがにハリエットさん（いくつだよ）とまでコトを致したとあっては、失笑する他ない( ´ー`)ﾌｯ
ほか、女編集長（とその夫）の生活スタイル＆信条も奇妙キテレツだし、リスベットのレズだちも変態だし……(´ｪ`)ﾝ-…
数少ない「まとも」（警察にとっては退屈だとよ）な登場人物は下巻に入る前にあんなことになっちゃうし……(´ｪ`)ﾝ-…
正直、こんな奴らを応援する気にはまったくなれない(>_<)

リスベットとミカエルの接触がすべて「偶然」だったり、全体に雑さが気になる小説……(´ｪ`)ﾝ-…
第一部より明らかに劣化(>_<)

唯一、ミカエルがデボラ・ハリーの「マリア」を聴いてたのには好感( ´ ▽ ` )ﾉ
あれはいい曲だ( ´ ▽ ` )ﾉ


それにしても、なんで原題「女を憎む男たち」が「火と戯れる女」になっちゃうんだ？(ﾟ.ﾟ)
ハヤカワさん、センスないなあ……(´ｪ`)ﾝ-…
まあ、映画版で覚えてるのは確かにあの放火シーンだけではあるけれど……(´ｪ`)ﾝ-…

大した期待は抱かずに下巻へ……

2017/06/01

[scaramoucheさんの感想 · 2017年5月23日]

『ミレニアム』3部作の第2部。正義のジャーナリスト・ミカエルと、天才ハッカー・リスベットの活躍するアクション満載なミステリー。第1部と同様、ハードな社会問題を背景にしているけれど、それを物語として上質なエンターテイメントにまとめ上げている。キャラクターも魅力的で、ふたりの主役に入れ込みながら読んでしまう。