特捜部Q―知りすぎたマルコ― 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 7-8)
- 早川書房 (2016年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151794582
感想・レビュー・書評
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事件の鍵を握る少年マルコを巡って、追跡劇が繰り広げられる『特捜部Q』シリーズ第5巻の完結編。
今までの作品と比較すると、グロテスクなシーンがとても少なく、サスペンスタッチのドキドキした作品でした❗
締めは、ちょっと都合がイイ感じで、賛否両論だと思いますが、少年少女を登場させるとなると、夢や希望を盛り込んだ終り方が必要なのかなぁと感じました❗
シリーズの方向性を少し変えた作品なのか?次巻がますます楽しみです♫本編とは関係ありませんが、僕はアサドが語るラクダの例え話が何気に好きです❗詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アフリカの部族を支援するプロジェクトの裏で行われる陰謀。犯罪集団から逃げ出した少年。パートナーの娘のために働いていた外交官の行方不明事件……全てが絡まるその先には。シリーズ5作目→
事件が多く、ドタバタアクション寄りな今作。今作の主人公である少年マルコがマジで賢くて、読んでいて「ほぅ……」となる。
賢いんだけど、素直で子供らしさがあるから、わりと辛い。だからこそ、ラストの強引さは納得ではある。
個人的に事件の数が多くて整理ができず読みにくさを感じたけど→
シリーズとしてはとても重要で大事な回。退職者がいたり、復帰者(ではないけど)がいたり、主要メンバーの入れ替わりがすごい。そして、私の推しがぁぁぁ!!泣
まぁ、まだシリーズ的には退場じゃないみたいなんで、次も読む!読むよー!! -
2019.08.15読了
内容としては面白かったと言えます。
でも、マルコが逃げ回って逃げ回って逃げ回って。。。
次の展開に移るまでがながーい!こんなに捕まらないのはおかし〜い!
飽きちゃう。読むのやんなっちゃう。
上巻の始まりは、いいぞー、おもしろそうだぞーって
始まったのに。
下巻ではマルコ〜、頼むから早くカールに捕まって -
2024.04.15
今作はマンネリ化しているのに、主人公だけは漫然と美女と巡りあったり、ご都合主義がすぎるのではと感じるシーン多くて残念。エンディングもありきたりな感がぬぐえない。 -
シリーズ5作目ともなると
登場人物のキャラクターも固まり、
回を重ねるごとに読み方がわかってきました。
今回はロマとおぼしき少年を中心に
物語が展開していきます。
悪党たちから逃げ回る少年。
しかし、追い詰められているのは悪漢たちの方でした。
読み進むうちに
反出生主義の思想が頭をよぎりました。
子供は本人の同意なしにこの世に生み出されます。
時代や出生地、親を選ぶことはできません。
この世界は幸福よりも苦しみの方が多く、
存在は苦悩することにほかなりません。
やっぱり生命は生まれない方が良いのでしょうか?
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
なんかもう映画はよくまああんなつまらない話にしたものだと感心するくらい、こっちは全然違う話で、ものすごくおもしろかった。
ローセだよね、ローセがあんなに大活躍するなんて。
マルコが、カール自身も気づいてない父性に泣きそうになったりするシーンとか好きだったなあ。
個人的にティルデの病気がまさかのCDとは
あらまぁ、というか。 -
今回も面白かったし、今までで一番主要関係者に確かな希望と開けた未来が見えて、妙な爽快感があった。今まで仕方ないとはいえ、なんともやるせない結末ばかりだったから余計に。
マルコの未来に幸あれ。
カールの周辺も変化を見せ、事件の解決もさることながら、人間関係も見逃せない。このシリーズ、キャラクターもそれぞれ良くて、そこもまた読み続ける一員でもある。アサドのラクダ格言が好きなんだなぁ。 -
2022年2月映画化
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