リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち

  • 早川書房
4.01
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091437

感想・レビュー・書評

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  • 全米ベストセラー Too Big To Fail が遂に全訳!
    エコノミスト紙、2009年ベスト・ブックス
    フィナンシャル・タイムズ紙、2009年ブックス・オブ・ザ・イヤー
    アメリカの金融危機における、ベア・スターンズの破綻から、リーマン・ブラザーズの破綻、最終的な公的資金注入までの流れを詳細に追ったノンフィクション。取材が本当に徹底していると感心させられる。インサイダーと思われる情報も満載で、非常に興味深く読んだ。日本であれば関係者が口を閉ざしてしまうところだが、アメリカだとジャーナリズムへの対応が違うのだろうか。あるいは、著者の取材力なのだろうか。原注を見ると、政府関係の情報開示も多いようだ。

  • 筆者の情熱的な取材がにじみ出ている作品。
    当時就職活動でリーマンブラザーズを受けていて絶対ここに入ってやると周囲に話していたときに、本社ではこんなことが起きていたのかと読みすすめるにしたがってただただ驚いた。
    今昔関係なく「情報」というものがいかに大事であるか、天才と呼ばれる人間たちも結局のところ人であって、平常心を失うと自己を客観視できなくなることを学んだ本。

  • リーマン・ブラザーズ倒産前後のウォール街を追ったノンフィクション。
    まずは膨大な取材量に感服。金融業界の知識などほとんどない私でも大変興味深く読めた。
    ウォール街の企業CEO、財務長官、NY連銀総裁など、錚々たる面々の苦悩と決断。事実は小説より面白い。

  • 上下巻ともに読了。

    リーマンショックの当事者たちのインタビューをもとに書かれたノンフィクション。

    リーマン・ブラザーズを中心にメリルリンチ、AIGなどの米大手金融機関が、サブプライムローンの信用力低下を発端とした金融危機に翻弄される様が生々しく描かれている。

    また、これらの大手金融機関の倒産は、クレジット・デフォルト・スワップを購入している他国の金融機関にも連鎖するため、各国でも次々と混乱が起こっていく。

    日本人としては、下巻の後半で、三菱東京UFJがモルガン・スタンレーに90億ドルの出資をしたシーンに感動!出資した際の90億ドルの小切手の写真を見たとき鳥肌がたった。

    金融が世界経済に与えるインパクトの大きさを再認識するとともに、日本の金融機関もそれなりに存在感が増してるのかなと感じることができた一冊。

  • 意外と面白かった。
    自分みたいな政経音痴がビジネス書の括りに入る本を面白いと思えることにビックリしました…。

  • リーマンショック時に、当事者達が何を考え、どう動いてたのかを記したノンフィクション。まだ下巻があるけど、非常に質が良いノンフィクションで面白い!

  • 2012ー01
    非常に面白い。当時、私はわけあって入院していて、リーマンショックを入院中のテレビでみたものだった。暇だったから東洋経済などでサブプライムローンの内容を追ったりしていたけれど、結局この倒産がどうなるのか、なぜ倒産したのも断片的にしかわからず、大変なことになったという意識はあれど、具体的にどうなるのか見えていなかった。
    この本はそのときどんなことが起こっていたのか、緊迫感をもって生々しく伝えている。もちろん、事実は当事者しかわからないけれど、事態をよく理解できたし、少なくともこのような危機にCEOたちが何をどう行動するか、ヒントをもらえたように思う。
    ポールソン、ガイトナー、バーナンキなど政府側のバックグラウンドも新しく知ったことで興味深い。特にポールソン。GSのトップだったんかいー。日本もそんな風に企業のトップをがんがん政府側に引きいれればいいのに(もうしているのか?)。
    あと、誰とどう組んで仕事するか、などの意志決定に、旧知の間柄であることやその人の性格・能力など、意外と感情的な要素で決まっていくことも面白かった。
    それにしても、プライベートジェット機飛びすぎ。スケールがでかい。

  • リーマン・ブラザーズ倒産の危機に始まる、アメリカ金融界の動揺

    その根っこはサブプライムローンからか。欲望渦巻く金融界についての上下巻。いやもう人が多すぎて覚えきれませんでした。株主やら投資家やらの不安が元で、相場が乱れて、会社や銀行が倒れていく様子が実にわかりやすい。
    読んでいく中でちょっと驚いたのが、「○○氏と知己である」ということがかなり有力な武器になっていたところ。それも同僚だったとか、会議で食事をしたとか。まぁそもそも金融界のCEOクラスの人なんてそうそう人数もいないだろうし、狭い世界ではあるのだろう。
    全く馴染みのないジャンルの本だけど、面白かった。

  • 2011.10.8読了

  • 断念。

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