壁と孔雀 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.25
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本棚登録 : 320
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094780

感想・レビュー・書評

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  • 中途半端。本格ミステリって帯に惹かれて期待していただけに残念。
    知り合った相手を動物に例える主人公の技能(?)はほぼ生かされてないし、みんなに正体を見破られるたび「このひとは侮れない」「さすがこのひとだ」って頭の中はお花畑なんですか。明らかに自分が怪しいだけでは。
    オチは正直ゴミだし帯の伏線すら回収できない惨状。無理してミステリ書かないほうがよかったのでは…。
    生かせていない設定、不自然すぎかつ都合の良すぎる登場人物、推測で終わるオチ(しかも酷い)。
    文章は悪くないと思うのだけど、うーん。

  • 任務で怪我を負ったSPの英朗は
    その休暇を利用し幼い頃に離別したまま亡くなった母の墓参りに北海道へ飛ぶ。
    そこにはまだ幼い異父弟がいた。

    ぐいぐい読ませるが結末が良くも悪くも小路テイスト。

    【図書館・初読・10/8読了】

  • ミステリとはちょっと違うようなだけど、なかなか面白かった。

  • わーお!ヾ( ̄O ̄;)ノ  これはすごいっ!・・・ふふん、気になる?気になるでしょ~?ニヤニヤニヤ(¬w¬*)
    孔雀ね・・・ナルホド~!んふんふんふ( ̄m ̄* )ムフッ♪
    内緒、だよ~んだ!www ぜひ読んでみてね~♪

  • +++
    警視庁SPの土壁英朗は仕事の負傷で休暇を取り、幼い頃両親の離婚で別れたまま2年前に事故死した母の墓参りに赴く。北海道にある母の実家は町を支配する名家で、今は祖父母と小5の異父弟・未来が住んでいた。しかし初めて会う未来は自分が母を殺したと告げ、自ら座敷牢に篭もっていた。その真意とは?さらに町では謎の事故が相次ぐ。信じるべきものがわからぬまま、英朗は家族を護るため立ち上がる。
    +++

    タイトルからはどんな物語が始まるのか全く見当がつかなかったが、過酷にもやさしくあたたかい物語が待っていた。警視庁SPの土壁英朗の幼いころ別れた母の実家である北海道の来津平町の篠太家は、その昔の篠太藩から続く家計で、町の有力者であった。警護している政治家の身代わりとなって撃たれ、休暇を取って母の墓参りに来津平にやってきた土壁である。思いのほか歓迎され、異父弟までいたと知って喜ぶのだが、次々と事故が起き、母の死にも何か事情がありそうなので、個人的に調べ始める。同僚や友人たちの協力によって少しずつ見えてくる真相は、思いもかけないものであり、一応の事件解決後の土壁の推理に、さらに驚かされる。ずいぶん大がかりで周到な作戦だ。弟・未来と祖母・桂子とのこれからがあたたかく光あふれるものになるよう祈らずにはいられない一冊である。

  • 2014/9/20(土曜日)

  • 土壁さん、本当に壁みたい。

  • これはミステリーなのかな。ミステリーと言ってしまうと、甘いと一蹴されてしまう気がする。けれどこの、著者独特の温度というか、切なさと希望と、胸に残るざわざわした感覚が、たまらない。他人を信じることの重さ。重いけど、忘れたくない重み。真相は、真実は、明らかにされることだけが全てではない。そんなことを考えつつ。うーん、好きだなあ。[2014.09.14]

  • ほー

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    「ハヤカワ・ミステリワールド 警視庁SPの土壁は仕事中に負傷し、休暇をとって幼い頃別れたまま亡くなった母の実家を訪ねた。初めて会う異父弟はなぜか座敷牢に籠り、母殺しを告白する……クイーン的興趣溢れる本格ミステリ」

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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