- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094780
感想・レビュー・書評
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母親のお墓参りに行くだけのつもりだったのに、あれやこれやがおもしろいほど関係してくると、もう確かめずにはいられなくなるわなぁ〜。
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やはり、どれも同じ。
書き分けしないのかな…。 -
任務中の負傷によりリハビリ前の土壁は、墓参りのため母の実家を訪れる。
そこで異父弟と会うのだが…。
推理ものっぽいけど実はそうでもない、かもしれない。
ラストがあっさりしているのは相変わらずかな…。まあ作者だしな。
タイトルの意味に納得。 -
☆☆☆☆4つ
面白い。多分に漏れづ、わたしは『東京バンドワゴン』からこの筆者の作品に入ったのだが、このような推理小説、いやもといミステリを書いているなんて知らなかった。
物語の設定はまあ普通のミステリ小説なのだけど、著者作品独特の雰囲気がとても読み手になんというか癒やしの様なものを感じさせながら読ませる。良い。
そして巻末の著者紹介欄で『僕は長い昼と長い夜を過ごす』ハヤカワミステリ、という次に読みたい本の情報を見つけてしまった。ここのところ自分から「読みたい」と思う本が無かったので行幸である。嬉しい。 -
一目見てその特性を動物にたとえるspの土壁。けがを機に亡母の故郷を訪ねたところで事件に巻き込まれる。
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職務中に負傷したSPが、母の墓参りに帰省した先で巻き込まれる事件。不穏な要素があってサスペンスな気もするのに、どこかしらほのぼの。兄弟愛にもほっこりさせられます。
そこまでも仕組まれていたんだ! ってのに驚き。けっこう大きな事件のはずなのに、読み口は非常に穏やかな一作でした。やはり小路さんの作品だなあ。 -
大臣を護って足を撃たれ休職することになったSPの土壁は、幼い頃に別れたまま死別した母親の墓参りをするために、母の故郷、北海道のど田舎へと向かう。
存命中の祖父母は歓迎してくれ、小学生の異父弟とも対面をし、和やかな休暇が過ぎるかと思ったが、不穏な影がちらつき始める。
田舎の旧家、愛らしいが曰くありげな異父弟、事故か自殺か他殺かあやふやな母親の死、などミステリー定番の要素は揃っているんだけれど、なんていうか、小路幸也のミステリーって甘いというかぬるいんだよなぁ。
それがこの人の作風なんだろうけれど、「まるで小説みたいな話」って予防線を張るような感じとか、ラストのちょっと無理やりな感じをあいまいにぼかすところ、SPという特殊な職業の主人公なのにあまり専門性とか真実味を感じないあたりになんか物足りなさを感じてしまう。 -
★2014年10月8日読了『壁と孔雀』小路幸也著 評価B〜 B+
人情作家?小路のサスペンス小説
警視庁の要人警護にあたるSP である土壁英朗は、担当大臣がテロ襲撃を受けた際、名誉の負傷を負ってリハビリ中。その期間に思い立って、離婚して結局早逝した母の故郷へ初めて墓参りに向かう。
そこでは、想定した以上の複雑な事情が絡み合い、現地で何度も事件が起こり、次第に自分の置かれている状況の真相が明らかになっていく。
人情派の小路らしさをなるべく押さえ込み、サスペンス色を全面に押し出す作品。まだサスペンス小説としては脇の甘いレベルの作品ではあるが、時に現れる小路らしさを評価すれば、ファンとしては合格点をつけざるをないか?!(^O^) -
2014/10/09
自宅