月の落とし子

著者 :
  • 早川書房
3.27
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本棚登録 : 349
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152098962

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍前に書かれた小説だが、まるでこの3年間を見てきたかのような描写に驚いた。

  • 読み始めてすぐに「スゴい本に出会ってしまった」と興奮した。前半の宇宙の描写がとても上手く分かりやすい。ただ後半はイマイチ。

  • 一気読み必至の一冊。
    実際にこんなことが起きたら、、、と思うと心底怖い。けれど、登場する人物たちが魅力的で希望を持たせてもらえる。
    時系列でつながる三章の物語だが、どの章も想いが込み上げる場面があった。
    それぞれが信念を持って行動する姿は涙を誘う。感想を書いている今もフレーズを思い出すと目頭が熱くなる。
    元船橋住民であり、現場は徒歩圏内のため、舞台が手に取るようにわかり、臨場感もあった。
    船橋の地図を見ながら物語を読むのもリアリティがあり、面白いかもしれない。

    地図の参考に
    プライムタワー→プラウドタワー
    デパート→船橋東武(ロータリーに直結)
    天沼公園→そのまま(駅北口の公園)
    総合医療センター→市立医療センター(但し駅までは徒歩では困難。バス利用必須。丘の上ではなくやや低地。)

  • アガサ・クリスティー賞受賞作とのことだが、内容からするとSFに分類される作品ではないかと。ハードコアで理詰めの第一章に対し、二章目三章目はやや夢見がちな展開になってしまったことと最終盤で日本人すごい的な不自然な持ち上げがあったことが残念。

  • 月の裏側、永久影を探索する調査隊が
    その月面にあった未知のウィルスに感染し、5人のうち4人が発症し命を落とす。
    残りの1人は、そのウィルスを地球に持ち込まないために宇宙船を操作し努力するが、トラブルが重なり、日本の千葉県船橋市に落下。
    マンションに激突。
    もう、これは大変な事態!
    最初から引き込まれて一気読み。
    コロナ禍の前に書かれた作品。
    ウィルスと細菌の違い?
    緊急事態宣言が発令されてロックダウン。
    シャクルトンウィルス。
    マグネシウム効果あり。
    最後の、ブラックボックス内に残っていた、お兄さん晃さんの言葉に涙が出た。
    日本は強い。
    ありとあらゆる問題も
    度重なる困難も
    最大の難関も
    締め付けられるような災難も
    日本ならば乗り越えることができる。
    コロナに負けずに頑張れ日本!

  • いや…地球に帰還したらダメだろ…
    地の文がひどい。
    でも理研頑張った!

  • 前半は宇宙船でのウィルスパニック,後半は日本に墜落してからのウィルス感染パンデミック.コロナとオーバーラップするところもあり,対策の難しさをつくづく考えさせられた.

  • まさに世界がコロナ禍の状況の中、似たような題材のウイルスパニックものですが、非常に面白かったです!
    前半の宇宙(月)活動の中でのウイルスパニック場面では、エイリアンもののようなハラハラドキドキしながら展開していく物語に惹きこまれましたね!
    後半は、その流れで日本でのウイルスパニックの展開になるのですが、未知の殺人ウイルスを前にしては、この本のような大パニックや集中的な都市封鎖などが起こるのだろうなと今の日本のコロナ禍の状況と合わせながらウイルスパニックの怖さを実感するのでした。
    そういう意味では今のご時勢にはタイムリーな内容の一冊だと思います!

  • 序盤は月面で正体不明の致死性ウイルスに感染した宇宙飛行士が地球に戻ろうとする話。中盤以降は日本に墜落した宇宙船から拡散したウイルスとの戦いを描いたSF+ミステリ+パニック小説。

    個人的には終わり方がイマイチかなーと思いつつも、とにかく情景描写が秀逸でテンポよく読める良質な作品。

  • 壮大なスケールのパニック小説のはずなのに、軽い。これが著者の持ち味なのかもしれないが。

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