プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

  • 早川書房
4.55
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本棚登録 : 4684
感想 : 510
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152100719

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻読了。
    すごく面白いという評判だったので、読んでみた。

    確かに面白い。ロケットヘイルメアリー号に乗って遠い星に行って目的のものを手に入れ、地球の危機を救うというのは、ちょっと「宇宙戦艦ヤマト」みたいだ。(話は全然違うけど)

    物理苦手だったので科学的裏付けの確かさは正直よくわからないところもあったけど、わからなくてもそれなりに読める。わかればもっと面白かっただろう。
    主人公が乗船するまでの経緯がわかってくるパートと、宇宙でバディを得て数々の危機を乗り越えてミッションを行うパートが交互に出てきて飽きさせないし、バディも一般受けしそうにない見た目ながら、読んでるうちに「いいやつ」と思えてくる。
    後味も良い。
    しかし、なんというか、アメリカのエンタメだな~と言う感じ。ハリウッド映画並に次から次へと危険な場面があり、それを主人公と相棒が知恵と友情で切り抜ける。正直言って、映画を見ればいいかなと読みながら思った。見返しにも巻末の解説にも「ライアン・ゴズリング主演で映画化!」と書いてあるのも興醒めというか。そんな目立つところに書いてあったら読んでてもライアン・ゴズリングの顔しか浮かばないし。細かい科学的裏付けを楽しみたい人は本の方がいいかもしれないけど、そうでなければこのスペクタクルは映画の方が楽しめるんじゃないかな。
    あと、アメリカンジョーク?や、「ワォ」「オーケイ」などが頻出するの主人公の語りが、私はうんざりしたが、そういうことが気にならない人にはいいのかな。まあ、アメリカンって感じです。本当に。
    筋だけで言えば、とてもよくできていて面白い。
    でも、特に深みはない。

  • 物語の大枠が理解できた下巻はロッキーとのバディもの。凸凹バディモノが好きな自分にとってはこれ以上ない設定だったんだけど上巻ほどのミステリ要素はなく。
    ただラスト50ページくらいの地球に戻る、戻らないを天秤にかけたときのシーンは良かった。
    地球でなくても後世にバトンをつなごうとする主人公は科学者でありつつもやはり根本は教育者、教師なんだなと感じた。映画でもラストシーンはここなんじゃないだろうか。

  • 【※このレビューにはネタバレが含まれます。未読の場合はご注意くださいmm】

    上巻のレビューはこちらをご覧ください~!(こちらはネタバレなし)
    https://booklog.jp/users/ravster/archives/1/4152100702

    深い達成感が心に残る最高の結末でした・・・!「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は、ただのSF小説を超えた、友情、勇気、そして人類の未来について考えさせられる作品ですね。

    当初は、ただの宇宙SFとして読み進めてきましたが、グレースとロッキーの間に芽生えた種族を超えた美しい友情に、途中から強く感情移入していました。時には冗談を飛ばしあい、時には励ましあい、共に一見不可能な問題解決に臨む様がとても良く、勇気をもらえました。
    特に、グレースが地球へ帰ってヒーローになるか、死ぬことが分かっているのに友達を助けにいくか決断する場面は色々な感情が溢れてきて。。。; ;
    不可能と思われるミッションを達成させたグレースとロッキーには是非幸せになってもらいたい!(あ、グレースは余生をエリディアンの研究に捧げたいと言っていたのである意味幸せか・・・?笑)

    映像化された暁にはいの一番に観にいきます!!
    素敵な物語をありがとうございました!

  • 「宇宙船1つで地球を救うためにアストロファージの謎に立ち向かう」が一貫していてシンプルながら面白かった。
    トライアンドエラーの慌ただしさはあるものの、宇宙だしそうなるよね…で納得した。
    ラストにかけてはロッキー…!地球…!と色々報われていて良かった。
    宇宙船内部の構造ややっていることがイメージしづらい部分があったので、これは映画を観るしかない。
    「鎮静剤をもう一回飲むためにちょろまかす対処策」「皮肉」のくだりが特に好き。

  • 上巻からの熱は持続したまま下巻もかなり熱い展開。
    ラスト含め私の中でのSFランキングが
    久しぶりに塗り替えられた。
    ロッキー…愛おしいぜ。
    何年か後に映画もやるそうなので
    絶対観たい!!

    2023年の1冊はこれに決まりだな。

  • 下巻もとても面白かった。「火星の人」ではたった1人で頑張っていたが、今作では2人(?)で協力しあう。しかも2人ともかなりのスペシャリストで次々と出てくる問題を互いに補いあいながら解決するので、バディものとしても読みごたえあり。映画化したら「彼」のビジュアルはどんな風になるのだろう?楽しみ。最後までハラハラ、ワクワクしながら楽しめた作品でした。

  • 面白過ぎてまっさらな状態で読んでほしいからなんも言いたくない!

    驚き!!!

  • オーディブルで。上下で、24時間を超える大作。
    オーディブルの声優は、非常に優しくて明るい感じで
    親しみやすい。内容は、科学的な理系の話も出てくるので明確に理解できているわけではないが、苦になるほどでもない。上巻は、地球の危機とその対策についての話がメイン。下巻から様々なトラブルをエイリアンとの友情で乗り換えていく展開が感動する。
    最後は、エイリアンの星で先生をやってるとはね。

  • あーーーー素晴らしい作品!科学に明るくなくても、詳細が理解できなくても、伝わってくる躍動感と彼らの素晴らしい思考、そしてグレースとロッキーの間で繰り広げられる会話の面白いこと。

    下巻の最後の数十ページは本当にドキドキさせられて、訳者の方の解説にもあった通り天国と地獄を行ったり来たり、なんだけど、希望的な終わりかたで本当によかった。この世にこんな素晴らしい作品を生み出してくれてありがとう…

    早く映像化されてほしい。

  • よい!よい、よい、よい!

    地球を救うための壮大な宇宙ミッション。
    他のベストセラーSF「三体」よりもユーモアがあって、科学の説明もわかりやすく、読みやすかった。
    数々の驚きの発見を経て、物語中盤(上巻の終盤)でのビックサプライズ!
    主人公同様、私も「まじ!!?」と興奮のあまり声を出してしまった。
    この物語のSF以外の主要素はそこから始まる。そこからが本編と言っても過言でないだろう。
    宇宙…科学……あぁ、なんて夢があるのだろう。
    中高生がこれを読んだら、科学の勉強が面白くなって、成績が上がると思う。
    映画化が進行中という。待ちきれない。


    〈以下、ネタバレ含む〉

    異星人のロッキーがかわいい。
    ロッキーが映像化されるって本当ですか!
    早くロッキーのかわいいしぐさが見たい。声が聞きたい。

    もう、異星人とのバディとか、控えめに言って最高っ!(……最高っ!…最高っ!←やまびこ)
    お互い、違う空気下でしか生きられないからこその、透明な壁越しのグータッチ。
    言葉はもちろん、姿かたちや文化も違えど、互いを心から信頼し、数々の試練を乗り越え、深い友情で結ばれた二人。そして…。

    特に終盤は、胸熱すぎて一気読みし、しばらく余韻に浸った。
    SF好きな人はぜひ!そうでない人もぜひ!
    多くの人が☆5を付けている意味を納得できるかと思うので読んでみてほしいです。

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