- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152100719
感想・レビュー・書評
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アンディ・ウィアー最高!
ネタバレになるので内容はほぼ触れないが、そう来たか。科学についてはハードだが、愛すべきキャラと設定の巧みでぐいぐい読める。
『火星の人』もだけど、ヒーローじゃないが頭脳と体力を駆使してめげないユーモア精神でなんとか乗り切っていく主人公…いつもオーウェン・ウィルソンを頭に描いているので、どう考えたってサバイブするだろな『オデッセイ』のマット・デイモンは(タイトルも含めて)ブッブー。で、今回はライアン・ゴズリング?んーまあ、許すw
物語も見事。私の文系脳でも、ほほーう目がなければ相対性理論は発達しないのかとか、いろいろ腑に落ちたり学んだり。アレ系はアボット&コステロ必須かと笑ったり。
そしてストラットのその後も気になるけど、バディが最高でしたね。ちょっと『オリュンポス』のイオのオルフみたい…すべてをダン・シモンズで語る病。
あのシーンの「きみの顔に漏れがある」には、私の顔にも漏れが生じました。
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SFは普段読むことはないんですが最高に面白かった!
主人公の背景がやたらと小出しだな、と思ってたらじわじわと絶望の穴が深くなっているのを感じて、一気に来られるとここまで重く受け止められなかっただろうなと。
困難も多いけど、バディらの鬼強メンタルのおかげで陰鬱にはならなくて、始終少年みたいにわくわく応援しながらサクサク読めた。
途中までロッキー死ぬなロッキー死ぬなと念じまくっていた。愛おしいよ〜〜 -
上巻より段違いに面白い。オデッセイが大好きだったこともあって本書を読んだけどオデッセイと同じくどんなトラブルや難題があっても神に祈ったり不貞腐れたりせず持ち得る全ての知識や経験を生かして邁進する主人公の姿が共通していて最高だった。
努力、友情、勝利という王道ジャンプみたいな要素もありワクワクさせられた。 -
2023年10月23日読了。恒星タウ・セチ付近にて、地球(と他の星)を救うためのサルベージ活動に励む主人公。そのトライアルの結果は…?上巻から引っ張られてきた「なぜ主人公がこのミッションに赴くことになったのか?」の謎がこちらの想像を裏切る形で明かされ、その後・絶妙なタイミングで「主人公の決断」と、最終的に「主人公が得たもの」が示され、語り口は静かながらじーんと感動の余韻にひたることができる…。最終章(扉の番号表示にニヤッとさせられる!)直前とか、最終章の後とかで当然発生するであろう、真摯で優秀な人々がそれぞれやるべきことをしっかり担当して難題を解決する、というSF物語を読んでみたいもの…!なお主人公たちの対話の中で、こちらの抱く「異星人同士がこれほど似通った思考回路を持つことがありうるのか?」という問いにきちんとフォローを入れているところが親切で面白い。
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叔母2022年オススメ本ということで手に取る。
おもしろかった!普段はあらすじ読んでも手に取らない内容と表紙なので、教えてもらえて良かった。
初めこそ、頻発する科学用語に「え!これはわけわからないのでは?」と思ったけれど、宇宙、科学、物理がわからなくてもどんどん読みたくなるストーリー展開。
出発前の司令官との攻防や、出発後の喜怒哀楽、精神状態の移り変わり、そして特に、バディが出現した後のジャンプ的展開。下巻を読むのが楽しみでした。
でもバディの姿形、様々な素材を使って作られた道具など、どんなものか想像ができないことも多いので、映像化されたら本を片手に見たいなぁ。 -
未知の物、世界を検証していく面白さを煮詰めたような本。語りもコミカルで楽しい。