プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

  • 早川書房
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感想 : 510
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152100719

感想・レビュー・書評

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  • アンディ・ウィアー最高!
    ネタバレになるので内容はほぼ触れないが、そう来たか。科学についてはハードだが、愛すべきキャラと設定の巧みでぐいぐい読める。
    『火星の人』もだけど、ヒーローじゃないが頭脳と体力を駆使してめげないユーモア精神でなんとか乗り切っていく主人公…いつもオーウェン・ウィルソンを頭に描いているので、どう考えたってサバイブするだろな『オデッセイ』のマット・デイモンは(タイトルも含めて)ブッブー。で、今回はライアン・ゴズリング?んーまあ、許すw
    物語も見事。私の文系脳でも、ほほーう目がなければ相対性理論は発達しないのかとか、いろいろ腑に落ちたり学んだり。アレ系はアボット&コステロ必須かと笑ったり。
    そしてストラットのその後も気になるけど、バディが最高でしたね。ちょっと『オリュンポス』のイオのオルフみたい…すべてをダン・シモンズで語る病。
    あのシーンの「きみの顔に漏れがある」には、私の顔にも漏れが生じました。

  • ものすごい本を読んだ。
    イヤー、すごかった。

    上巻でロッキーと出会った。
    下巻ではロッキーと一緒になってタウセチを探る。タウメーバがアストロファージが食べることがわかった。窒素の中でも生きられるよう世代厳選し、ロッキーがたくさん持っていた(相対性が考慮できなくて過剰な燃料を持っていた)アストロファージで地球へ帰還する。

    ところが帰還中、タウメーバがキセノナイトを通り抜けることがわかった。ロッキーの船はほとんどがキセノナイト製。食料がないなか、ロッキーを助けに向かい、そのまま一緒にロッキーの星へ。

    一年後、太陽の光が復活するところが観測できた。
    主人公はロッキーの星で生徒に科学を教えているー。
    ---

    SFはあまり縁がなかったけどめっちゃ面白いことがわかった。まさか異星人まで出てくるとは。しかも異星人とこやりとりとか、科学を使っていろいろなことを解決する道筋が論理的すぎてみててめっちゃ面白かった。火星の人も読んでみたい。
    読んで良かった〜〜〜〜


    ロボットから鎮痛剤をもらうときにあと3時間はあげれませんって言われて、時間を4時間後にセットしたあとに鎮痛剤をもらって「まぬけめ」っていうところが好き笑

  • SFは普段読むことはないんですが最高に面白かった!
    主人公の背景がやたらと小出しだな、と思ってたらじわじわと絶望の穴が深くなっているのを感じて、一気に来られるとここまで重く受け止められなかっただろうなと。
    困難も多いけど、バディらの鬼強メンタルのおかげで陰鬱にはならなくて、始終少年みたいにわくわく応援しながらサクサク読めた。

    途中までロッキー死ぬなロッキー死ぬなと念じまくっていた。愛おしいよ〜〜

  • 上巻より段違いに面白い。オデッセイが大好きだったこともあって本書を読んだけどオデッセイと同じくどんなトラブルや難題があっても神に祈ったり不貞腐れたりせず持ち得る全ての知識や経験を生かして邁進する主人公の姿が共通していて最高だった。
    努力、友情、勝利という王道ジャンプみたいな要素もありワクワクさせられた。

  • とても面白かった。
    太陽光が減少した原因については珍しい発想だったし、その後の展開も新鮮だった。
    ラストのほうは大どんでん返しと言うような衝撃的なものではないが、友情を感じられて非常に感動してよかった。
    火星の人と同じ著者と言うことで、文体はよく似ている、非常にくだけた軽いノリのラフな感じ。
    私はこの文体書き方があまり好きではないので、その点はちょっと嫌だった。
    また、この軽〜い雰囲気のせいで、シリアスな場面でも、いまいち緊張感がない。
    主人公は目的地で様々な危機に陥るわけだが、その時に通常のSFなら、異星人の超絶技術で解決したり、地球のスーパーテクノロジーで解決したりと言うふうになるが火星の人の場合と同じで解決の方法は実にアナログ的で、すごい現実的にありそうな感じはする。
    異星人との意思疎通も普通なら、脳内に直接語りかけてきたりして解決する問題が、ここでは通常の外国語を翻訳するのと同じような感じで実に地道。
    ボリュームもそんなに超絶あるわけでは無いので、読みやすいと思う

  • 「よい、よい、ぼくはとてもしあわせ!」

    上巻の時点では判明していなかった「そもそもなぜグレースはヘイルメアリーに乗っているのか」「なぜ記憶が少しずつ戻ってくるのか(ご都合展開?)」といった疑問が一気に回収され、クライマックスへ向かう展開に手を止めることができなかった。

    ストラットから他人との関わりを無意識に避けてきた臆病者と指摘されてしまっていたグレースが、異星人ロッキーと共に困難から逃げずに向き合い真の友情を育むことが出来て本当に嬉しく思う。

    エンディングは多少好みが分かれるとは思うが、ペラペラと喋るロッキーを見ることができたので満足。

  • ほーーーんとに読んで良かった!最初はSFそんな好きじゃないしちゃんと最後までたどり着くかなとか思ってたけど、読み始めてからはとにかくはやく続きを読ませてくれって思ってた。理系知識でちゃんと理論立てて解説されるのも刺さったし、ロッキーとの友情があまりにも感動的すぎた!
    最後はまさかのエリドに残るんかいってびっくりしたし、自分の予想を越えられて気持ちよかった〜〜

  • 2023年10月23日読了。恒星タウ・セチ付近にて、地球(と他の星)を救うためのサルベージ活動に励む主人公。そのトライアルの結果は…?上巻から引っ張られてきた「なぜ主人公がこのミッションに赴くことになったのか?」の謎がこちらの想像を裏切る形で明かされ、その後・絶妙なタイミングで「主人公の決断」と、最終的に「主人公が得たもの」が示され、語り口は静かながらじーんと感動の余韻にひたることができる…。最終章(扉の番号表示にニヤッとさせられる!)直前とか、最終章の後とかで当然発生するであろう、真摯で優秀な人々がそれぞれやるべきことをしっかり担当して難題を解決する、というSF物語を読んでみたいもの…!なお主人公たちの対話の中で、こちらの抱く「異星人同士がこれほど似通った思考回路を持つことがありうるのか?」という問いにきちんとフォローを入れているところが親切で面白い。

  • 叔母2022年オススメ本ということで手に取る。

    おもしろかった!普段はあらすじ読んでも手に取らない内容と表紙なので、教えてもらえて良かった。
    初めこそ、頻発する科学用語に「え!これはわけわからないのでは?」と思ったけれど、宇宙、科学、物理がわからなくてもどんどん読みたくなるストーリー展開。

    出発前の司令官との攻防や、出発後の喜怒哀楽、精神状態の移り変わり、そして特に、バディが出現した後のジャンプ的展開。下巻を読むのが楽しみでした。

    でもバディの姿形、様々な素材を使って作られた道具など、どんなものか想像ができないことも多いので、映像化されたら本を片手に見たいなぁ。

  • 未知の物、世界を検証していく面白さを煮詰めたような本。語りもコミカルで楽しい。

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