クロストーク (新・ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房
4.16
  • (31)
  • (34)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 299
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350427

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新作はロマコメと聞いて、ちょっといやな予感がしたのだ。コニー・ウィリスは大好きなんだけど、コメディタッチのはどうも苦手。繰り返されるお約束のドタバタに気持ちがのらないのよ。最初のあたりは辛抱辛抱と読んでいって、さすがにだんだん引きこまれていったのだけど、ここまで長くないといけないのかな、なーんて思ってしまった。オックスフォード史学部ものとか「航路」なんか、あれだけ長いのに、ちーっともそんなこと思わなかったのに。仕掛けなんかに鈍い私でも、なんとなく読めてしまったことがあったりして…。残念。

  • 長い。
    序盤に全く感情移入できない主人公が登場し、ショートメッセージやSNSと電話で親戚や同僚とひっきりなしにコミュニケーションを取ってるところを我慢したり、やりとりしてるのが誰か登場人物欄で名前を確認する覚悟が必要。

  • これぞ、コニー・ウィリス節!というような導入部のドタバタ感とウィットに満ち満ちている会話で、軽快にスタートするのがたまらない!
    話が進むにつれてヒロインの困惑や、手を差し伸べてくれてる相手に対する反発が時にじれったくも共感もしてしまう。
    ラスト、全てが解決したかにみせかけてからの、怒涛の展開にも驚いた。
    コニー・ウィリスの本は、どれも緻密に書かれているので、ある程度物語が進んでから、最初の方を読み直すとちゃんと匂わせる何かが散りばめられていることに気づく。
    大好きな作家さんの最新作だったけど、やっぱり間違いなくおもしろかった!

  • 読み終わるといつも、なんだかなあ、と思うにも関わらず読んでしまう。好きなのか嫌いなのかよくわからない。

    ハリウッド映画によくある、主人公が歩いてくる中を周り中から話しかけるシーン、がそこかしこにあり、疲れる。主人公も疲れるシーンなので仕方ない、というか表現がうまいってことかな。

  • 最初の100頁がしんどかった。
    軽妙な会話がいつも楽しいけど、史学部シリーズはタイムトラベルという大きな軸が有ったし、航路にはタイタニックが有った。
    前説を読んでもテレパシーが絡むロマンチックコメディってホントに大丈夫か、と思ったものだ。
    ヒロインがテレパシーの洪水に会うところから俄然面白くなってきて、テレパシストが溢れかえるところから無茶苦茶面白くなった。
    最後は絵に描いたようなハッピーエンドだけど、後味は抜群にいい。
    出だしがもうちょい面白ければ満点なんだが。

  • 早川書房にお願いしたいのは、この分量なら、ハードカヴァか文庫の上下で出してほしいということ。厚すぎると、ポケミス判型は読みにくいんだよ。アップルが他社に企業スパイを潜り込ませてる設定って、よく抗議されなかったな。アイルランド人は想像力が豊かで、多くの文学者を輩出しているが、そうか、テレパシー能力のせいだったのか、って、そんな訳あるかい!コニー・ウィリスが本好きなのはよくわかった。読書家の作家が書く小説は好きだ。

  • いつものウィリス調炸裂の楽しくてキュンキュンするラブコメ。会社一イケメンのトレントからプロポーズされたブリディは、彼のたっての希望でEEDを受けることになる。EEDとは互いの気持ちが通じ合うようになることらしい。だがブリディのとんでもなくうるさい親族たちはこぞって反対するし、社内で変人のオタク呼ばわりされてるCBも反対する。それらを押し切って手術を受けたブリディは、何とトレントではなくCBとつながってしまったのだ。
    CBが、「声」に圧倒されてパニックになったブリディを助ける場面は感動的。彼への感謝の思いが愛する気持ちに変わるのは当然だし、CBの気持ちが分からずに悶々とするブリディは本当にかわいい。ラストも大団円で言う事なし!・・でもない。
    まずEEDが、いまいち何なのか分からない。胡散臭いものなのだろうけど、結局何だったのか曖昧。それに最後に出てくるテレパシーの良い所だけ残して悪い部分だけ遮断できる装置って、ものすごく都合良すぎでしらけてしまう。ラブコメとしては楽しいけど、いろいろ詰めが甘いような気がするなあ。
    追記・たぶん私が納得できないのは、テレパシーという科学では説明のつかないことの、CBたちにとって不都合な部分を科学で解決したとただ説明されている点だ。作者にとってそこは重要ではないのかもだけど、読者に対して不親切だと思った。

  • ウィリスお得意の、迷惑な親族や友達に追い回されるパターン、優しいヒロインに、こまっしゃくれガキ、オタクっぽい男…読み始めた瞬間にラストはわかったあとは思うのですが、それでもこの厚さを3日で読ませるさすがの筆力、大森望先生の翻訳よ。
    『混沌ホテル』もかくやのカオスぶりにちょっと辟易するかもだけど、半分読めばあとは一気だ!
    翻訳に2年とのことですが、ブランジェリーナはまだ離婚してなかったんだっけ…Time flies...

  • 面白かった!最初EED手術受けるまではちょっと退屈だったけど、それから常に怒涛の展開だった。テレパスが大量に出てきてそれぞれ交信しはじめてからが本当に面白い。
    スマホで電話ばっかりしてるのはなんでだろうと思ったら、訳者あとがきで理由がわかった。でもこんな監視社会?は勘弁だな…
    SF要素とロマコメ要素がちゃんと両立してて面白かった。中庭の描写が好きだった。
    しかし最終的にメイヴが天才だってことですべての問題が解決してしまったな…
    分厚くて長い話だったけど最後までたっぷり楽しませてもらいました。

  • SL 2019.12.19-2019.12.24
    やっぱりコニー・ウィリスはいいねー
    特に長編は。
    700頁を一気読みだった。

全36件中 11 - 20件を表示

コニー・ウィリスの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
劉 慈欣
森見 登美彦
米澤 穂信
ハーラン・エリス...
アンソニー・ホロ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×