- Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153350427
感想・レビュー・書評
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新作はロマコメと聞いて、ちょっといやな予感がしたのだ。コニー・ウィリスは大好きなんだけど、コメディタッチのはどうも苦手。繰り返されるお約束のドタバタに気持ちがのらないのよ。最初のあたりは辛抱辛抱と読んでいって、さすがにだんだん引きこまれていったのだけど、ここまで長くないといけないのかな、なーんて思ってしまった。オックスフォード史学部ものとか「航路」なんか、あれだけ長いのに、ちーっともそんなこと思わなかったのに。仕掛けなんかに鈍い私でも、なんとなく読めてしまったことがあったりして…。残念。
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長い。
序盤に全く感情移入できない主人公が登場し、ショートメッセージやSNSと電話で親戚や同僚とひっきりなしにコミュニケーションを取ってるところを我慢したり、やりとりしてるのが誰か登場人物欄で名前を確認する覚悟が必要。 -
これぞ、コニー・ウィリス節!というような導入部のドタバタ感とウィットに満ち満ちている会話で、軽快にスタートするのがたまらない!
話が進むにつれてヒロインの困惑や、手を差し伸べてくれてる相手に対する反発が時にじれったくも共感もしてしまう。
ラスト、全てが解決したかにみせかけてからの、怒涛の展開にも驚いた。
コニー・ウィリスの本は、どれも緻密に書かれているので、ある程度物語が進んでから、最初の方を読み直すとちゃんと匂わせる何かが散りばめられていることに気づく。
大好きな作家さんの最新作だったけど、やっぱり間違いなくおもしろかった! -
読み終わるといつも、なんだかなあ、と思うにも関わらず読んでしまう。好きなのか嫌いなのかよくわからない。
ハリウッド映画によくある、主人公が歩いてくる中を周り中から話しかけるシーン、がそこかしこにあり、疲れる。主人公も疲れるシーンなので仕方ない、というか表現がうまいってことかな。 -
最初の100頁がしんどかった。
軽妙な会話がいつも楽しいけど、史学部シリーズはタイムトラベルという大きな軸が有ったし、航路にはタイタニックが有った。
前説を読んでもテレパシーが絡むロマンチックコメディってホントに大丈夫か、と思ったものだ。
ヒロインがテレパシーの洪水に会うところから俄然面白くなってきて、テレパシストが溢れかえるところから無茶苦茶面白くなった。
最後は絵に描いたようなハッピーエンドだけど、後味は抜群にいい。
出だしがもうちょい面白ければ満点なんだが。 -
早川書房にお願いしたいのは、この分量なら、ハードカヴァか文庫の上下で出してほしいということ。厚すぎると、ポケミス判型は読みにくいんだよ。アップルが他社に企業スパイを潜り込ませてる設定って、よく抗議されなかったな。アイルランド人は想像力が豊かで、多くの文学者を輩出しているが、そうか、テレパシー能力のせいだったのか、って、そんな訳あるかい!コニー・ウィリスが本好きなのはよくわかった。読書家の作家が書く小説は好きだ。
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ウィリスお得意の、迷惑な親族や友達に追い回されるパターン、優しいヒロインに、こまっしゃくれガキ、オタクっぽい男…読み始めた瞬間にラストはわかったあとは思うのですが、それでもこの厚さを3日で読ませるさすがの筆力、大森望先生の翻訳よ。
『混沌ホテル』もかくやのカオスぶりにちょっと辟易するかもだけど、半分読めばあとは一気だ!
翻訳に2年とのことですが、ブランジェリーナはまだ離婚してなかったんだっけ…Time flies... -
SL 2019.12.19-2019.12.24
やっぱりコニー・ウィリスはいいねー
特に長編は。
700頁を一気読みだった。