星々の舟 Voyage Through Stars

  • 1765人登録
  • 3.53評価
    • (194)
    • (271)
    • (633)
    • (35)
    • (10)
  • 344レビュー
著者 : 村山由佳
制作 : 小野田 維 
  • 文藝春秋 (2003年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163216508

星々の舟 Voyage Through Starsの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • **足を踏んだほうはすぐに忘れるけど、
      踏まれた方はそう簡単に忘れられないもんだ

     本当にそうだなと思う。
    やった方は忘れてしまっても、やられた方は忘れない。
    言った方は忘れてしまっても、言われた方は忘れない。


    人間のドロドロした部分を書きたかったと言っていたのを聞いたが・・・
     妹が犯されたり、血のつながりはないと思って愛し合ってた兄妹が本当の兄妹だったり、
    不倫してたり、婚約破棄したり、孫世代の話ではヤンキーにやられたり、
    もう”てんこもり”。

     けれど作った感なく、こんなのありえないと全く思わせず読ませてしまうところがさすが。
     話が話だけに少し重くて消耗するけど、続きが気になって読んでしまう、そんな一冊だった。

  • 「おいコー」シリーズのような恋愛モノでもなければ、セクシャルな面が強く出てるダブルファンタジーの流れでもない。
    戦争という大きなものを背景に置いて、家族それぞれの生き方や抱える苦悩、価値観の違いなどがありありと描かれている作品。

    村山由佳は「戦争をテーマにして若い人に伝えたかったけれど、やっぱり私は恋愛が絡んでこないと書けない」と言っていたのも納得で、重いテーマの割に村山由佳の柔らかさ・繊細さがあって、それが上手い具合にバランスしていると思う。
    本当に救いがなくて重いけれど、ラストシーンでの父:重之の一言"幸せとはいえない幸せもあるのかもしれない。" がいつまでも胸に響く。
    大好きな一冊。

  • 直木賞受賞作品
    一つの家族がそれぞれ主人公として書かれた6編からなる小説。現代の家族らしい悩みをそれぞれが持っている。禁断の愛や友人への嫉妬などが題材なので、一見ありきたり。しかし吸引力のあり、あっという間に読めてしまう。 家族でも、話さなくては分からないこと、決して話すことのできないこと、多くの事情を抱えている。この気持ちはどうやって整理をつけるのだろうか?それを分からなくても支えてくれるのが家族なのかもしれない。 村山さんの作品(恋愛小説)のイメージとは全く違う、読み応えのある作品です。

  • 友人が良かったというので読んでみましたが、私には・・・

    すげえドロドロの家族

  • 救いのない。
    幸せは、誰かの犠牲の上にある気がしてきた。

    いっそモラルすら超える事が出来たらいいのに。ずっと忘れられないままなら。

    忘れられず、一緒に生きる事の出来ない人がいる場合はどう生きればいいんだろうね。
    心はそのしがらみからどうすれば自由になれるのか。
    誰かと寄り添って生きるだけの事が現代ではファンタジーだ。
    そのめでたしにみんなが辿りつけるわけではない。

    日本は周囲は20代位に結婚して家庭を持って幸せになれと無意識に押しつけてくるけど、それに答えられなかったり、その理想から零れてしまう人はどうしたらいいんだろう。

    時間薬が人を優しくくるんでしまうことと人はみんな孤独なんだなと感じた。

  • 複雑な家族、それぞれが抱える想い・・・
    同じ家族でも、みんながそれぞれに秘密を持っていたり、お互いに対して複雑な感情を抱いていたり。
    狭い「家族」という単位の中でも、様々な人生が同時進行で全く違う方向に進んでいくのがとても面白い。

  • 同じ時を家族で過ごしていても、それぞれに一つの事象に対しての捉え方が違うのは当然の事なのだ。親の見方と子の見方、男性の見方と女性の見方も違うだろう。一人ひとりに思いや生き方のカタチがある。
    非常に世俗的な話の内容であるのだが、一家族のそれぞれの生き方の中で相手を思う心は真実なのだ。決して許されるべきものでないにせよ、純で真っ直ぐで精一杯なのだ。

     家族-それはそれぞれに輝き方が違う個々星々であっても、共に同じ舟に乗り合わせ包まれ、守られながらこの世の中にゆられていくものかもしれない。

     「ほら、早く泣いちゃいな」…限りなく優しく、力強さと包容力を感じる言葉だなぁ。えっ!この言葉のどこが!?と思ったら、まずは読んでみて。

  • 縁あって同じ舟に乗り合わせた家族の物語。

    各章ごとに主人公が代わり、それぞれが深い闇を持つに至る話が綴られています。

    血の繋がりを知らず、同じ舟に乗り合わせてしまったが故に、気持ちを通わせることを許されなかった兄妹の話は切ない。

    最後の、この家族の中で誰をも押さえ付けていた父の戦争の話には、考えさせられるものがあった。
    家族に対して父にどうしてもそうせざるを得なくさせた彼の体験、その恐ろしさ、それはやはり誰もが知っていなければならないことなのだと思う。

    どの話も、それぞれの話が明らかな結末を見ずに終わり、その先の章で、さらりとその結果が述べられているというその余韻の残り方が良かった。
    良い本でした。

  • ▶︎購入2016/08/22
    2016/08/28-
    雪虫:母親ってなんて悲しい生き物だろう。母親はこんなに多くのものを子供に与えることができるが、子供は何一つとして返すことができない。

  • 素晴らしい大作。

全344件中 1 - 10件を表示

星々の舟 Voyage Through Starsのその他の作品

星々の舟 Kindle版 星々の舟 村山由佳

村山由佳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村山 由佳
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
江國 香織
宮部 みゆき
よしもと ばなな
有効な右矢印 無効な右矢印

星々の舟 Voyage Through Starsに関連する談話室の質問

星々の舟 Voyage Through Starsに関連するまとめ

星々の舟 Voyage Through Starsを本棚に登録しているひと

星々の舟 Voyage Through Starsを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

星々の舟 Voyage Through Starsを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする