星々の舟 Voyage Through Stars

  • 1753人登録
  • 3.53評価
    • (194)
    • (270)
    • (633)
    • (35)
    • (10)
  • 342レビュー
著者 : 村山由佳
制作 : 小野田 維 
  • 文藝春秋 (2003年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163216508

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
奥田 英朗
伊坂 幸太郎
村上 春樹
伊坂 幸太郎
村山 由佳
宮部 みゆき
よしもと ばなな
よしもと ばなな
有効な右矢印 無効な右矢印

星々の舟 Voyage Through Starsの感想・レビュー・書評

  • 縁あって同じ舟に乗り合わせた家族の物語。

    各章ごとに主人公が代わり、それぞれが深い闇を持つに至る話が綴られています。

    血の繋がりを知らず、同じ舟に乗り合わせてしまったが故に、気持ちを通わせることを許されなかった兄妹の話は切ない。

    最後の、この家族の中で誰をも押さえ付けていた父の戦争の話には、考えさせられるものがあった。
    家族に対して父にどうしてもそうせざるを得なくさせた彼の体験、その恐ろしさ、それはやはり誰もが知っていなければならないことなのだと思う。

    どの話も、それぞれの話が明らかな結末を見ずに終わり、その先の章で、さらりとその結果が述べられているというその余韻の残り方が良かった。
    良い本でした。

  • ▶︎購入2016/08/22
    2016/08/28-
    雪虫:母親ってなんて悲しい生き物だろう。母親はこんなに多くのものを子供に与えることができるが、子供は何一つとして返すことができない。

  • 素晴らしい大作。

  • 連作短編。一家族の一人一人が一編の主人公。
    「雪虫」:次男が主人公。
    「子どもの神様」:次女が主人公。
    「ひとりしずか」:長女が主人公。
    「青葉闇」:長男が主人公。
    「雲の澪」:長男の娘が主人公。
    「名の木散る」:一家の主が主人公。
    複雑な家庭。痛々しい。

  • 何冊か読んで、村山由佳は自分には合わないんじゃないかなーと思って、しばらく遠ざかっていました。ふいに自分のなかで、「直木賞作品フェア」が開催され、久し振りに村山作品を手にする運びとなりました。

    おもろいやんけ。

    気だるげな空気感、卑近な暮らしが過去と絡み合いながら垂れ流される。生きるしかない人間の浅ましさとか、図々しさとか、キラキラしてないものが詰まった一冊。一雫の朝露みたいなキラキラも、ないではないよ?

  • 家族のそれぞれが抱える問題や心象がオムニバスで語られる形式で比較的読み易かった。

  • 父、母、養母、4人兄妹。
    兄妹の報われない想い、他人の男ばかり好きになる妹、幸せな家庭なのに息苦しい兄、父の戦時記憶。
    家族それぞれの葛藤と折り合い。

    もしかしたら数年後、ふと思い出す話がありそう。そしてその時はタイトルがわからなくてもどかしい思いをするだろう。そんな印象の本。

  • 空気が最高、心に響く悲しさ

  • 父重之の話しが泣ける
    前妻晴代と後妻志津子の章もあったら良かったのにと思った

  • 村山由佳というと、軽い恋愛ものというイメージだった。しかし見事にいい方に裏切られた感じがする。家族内で視点を変えながらの短編集で、語り手ごとに文章から漂ってくる気配が変わっているところが凄いと思った。図書館で借りたが、内容もどれも胸に迫るものばかりで一冊欲しくなってしまった。

  • 様々な愛のカタチ。社会的にはタブーでも、
    当人にしか分からない純粋で切実なものがある。
    どこか遠くで、こっそりと、貫くことは出来ないのかなあ。でも、遠くってどこ?しがらみや社会的なものから逃げるということか。愛や恐怖、欲望が爆発する瞬間を体験できる。

  • 家族がテーマということで、直木賞ということもあり、期待して読んだ。
    結論から言うと、文章自体はうまくできているけれど、ストーリーが私の好みではなかった。
    複雑な構成の家族の一人ひとりがそれぞれ心の傷を抱えて、克服しきれない。レイプ、不倫、近親相姦、また不倫、いじめ、従軍慰安婦との恋・・・など、エピソードがわざとらしくショッキング過ぎて現実感がなく、感情移入できなかった。これが直木賞?
    1冊読み通してみて、まとまりもなかったし、何が言いたかったのか理解できなかった。

  • 村山さん好きかも。面白かった。

  • 自分の苦しみを人に理解なんてしてもらえないし、人の苦しみだっていくら思い計ったところで理解なんて出来ないんだなと諦める反面、それでも家族は繋がってるんだなと救いがあったりもする。

  • 村山さんの作品に出てくる男女(恋人同士とか)とても雰囲気が柔らかいと思う。
    そして、男性がすごく女性を大事に想ってる。
    こんなに想われたら幸せだろうなぁと思ってしまうのです。
    今回の作品はどちらも深く想ってますが、切ないです。
    私の胸を痛くしたのは美希ですね。
    彼女には幸せになってもらいたい。
    『彼には守るべきものがあり、私にはない。
     そして私は、彼が守るべきものの中に含まれていない。』

    切なすぎる。

  • 2014.5.11読了
    最初は、村山さんらしい話だったのに、だんだんと重之の戦争の話になっていった。それぞれの話がまとまらないがゆえに、話は続く。みたいな感じがする一方、まとまらない話にもどかしさを感じたりする。
    重之に絞るなら絞って書いて欲しかったとも思った。

  •  久しぶりに本を読みました。

     職場がかわったら、本を読む暇がなくなりました。

     この本は、家族のそれぞれの視点から、エピソードが語られます。はじめのうちはストーリが散漫な印象がありましたが、読み進めていくうちに、作者の言いたいことが見えてきます。

     それにしても、私と同じ世代の作者が、戦争体験のある人のことを、ここまでリアルに描写しているのには驚きました。小説の裏に、確かな取材の裏づけがあることを、あらためて知りました。

  • 夫婦・親子・兄弟・親友・・・それぞれに考えさせられる人間関係。
    みな、まっすぐでやさしい気持ちになれた。

  • ひとつの家族で、それぞれの視線にたって恋愛や仕事などについて書かれた作品集。特にハッピーエンドがあるわけではない。何か不幸があるわけではない。ひたすら彼らが抱える心の機微をていねいに描いている。

    永遠に叶わない恋、変えることができない過去、手に入らない幸せなど、生きていれば、割り切れないこともたくさんある。でも、そこに折り合いをつけて、なんとか生きていかなくちゃならないのだと考えた。

  • 人間の心の描写の上手さが今まで読んだ本の中で一番かも。男女限らず、登場人物に感情移入できた。ハッピーエンドではないので、読んだ後の清々しさはないが、生き方にはいろんな種類があって、自分が正しいと思う生き方をすれば良いのだと思える内容。心の中にある重荷からの解放を望むのではなく、重荷を背負ってどう生きていくかという考えも必要なのかもと感じた。謝るのは自分のためではない、許されるためではない、相手のために謝るのだ。

  • 禁断の兄弟愛ものかと最初はげげっと思ったけれど、3つ目のひとりしづかから一味違う作品となっていた。
    心の機微が分かる作者だと思う。

    最初は腹違いの兄妹の命がけの恋愛話、不倫、戦争体験、いじめまで。
    一つの家族がいろいろな視点で書かれている。

    幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない。叶う恋ばかりが恋ではないように、みごと花と散ることもかなわず、ただ老いさらばえて枯れてゆくだけの人生にも、意味はあるのかもしれない。何か……こうしてまだ残されているなりの意味が。― 388ページ

  • 大学二年生の時におつき合いしていた人から誕生日プレゼントでもらった。
    このころからよく本をもらっていた。
    当時、何も深いことを感じられなかった。
    もう一度読みたい。

全342件中 1 - 25件を表示

星々の舟 Voyage Through Starsに関連する談話室の質問

星々の舟 Voyage Through Starsに関連するまとめ

星々の舟 Voyage Through Starsを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

星々の舟 Voyage Through Starsを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

星々の舟 Voyage Through Starsの文庫

星々の舟 Voyage Through StarsのKindle版

ツイートする