星々の舟 Voyage Through Stars

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著者 : 村山由佳
制作 : 小野田 維 
  • 文藝春秋 (2003年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163216508

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星々の舟 Voyage Through Starsの感想・レビュー・書評

  • **足を踏んだほうはすぐに忘れるけど、
      踏まれた方はそう簡単に忘れられないもんだ

     本当にそうだなと思う。
    やった方は忘れてしまっても、やられた方は忘れない。
    言った方は忘れてしまっても、言われた方は忘れない。


    人間のドロドロした部分を書きたかったと言っていたのを聞いたが・・・
     妹が犯されたり、血のつながりはないと思って愛し合ってた兄妹が本当の兄妹だったり、
    不倫してたり、婚約破棄したり、孫世代の話ではヤンキーにやられたり、
    もう”てんこもり”。

     けれど作った感なく、こんなのありえないと全く思わせず読ませてしまうところがさすが。
     話が話だけに少し重くて消耗するけど、続きが気になって読んでしまう、そんな一冊だった。

  • 「おいコー」シリーズのような恋愛モノでもなければ、セクシャルな面が強く出てるダブルファンタジーの流れでもない。
    戦争という大きなものを背景に置いて、家族それぞれの生き方や抱える苦悩、価値観の違いなどがありありと描かれている作品。

    村山由佳は「戦争をテーマにして若い人に伝えたかったけれど、やっぱり私は恋愛が絡んでこないと書けない」と言っていたのも納得で、重いテーマの割に村山由佳の柔らかさ・繊細さがあって、それが上手い具合にバランスしていると思う。
    本当に救いがなくて重いけれど、ラストシーンでの父:重之の一言"幸せとはいえない幸せもあるのかもしれない。" がいつまでも胸に響く。
    大好きな一冊。

  • 直木賞受賞作品
    一つの家族がそれぞれ主人公として書かれた6編からなる小説。現代の家族らしい悩みをそれぞれが持っている。禁断の愛や友人への嫉妬などが題材なので、一見ありきたり。しかし吸引力のあり、あっという間に読めてしまう。 家族でも、話さなくては分からないこと、決して話すことのできないこと、多くの事情を抱えている。この気持ちはどうやって整理をつけるのだろうか?それを分からなくても支えてくれるのが家族なのかもしれない。 村山さんの作品(恋愛小説)のイメージとは全く違う、読み応えのある作品です。

  • 友人が良かったというので読んでみましたが、私には・・・

    すげえドロドロの家族

  • 救いのない。
    幸せは、誰かの犠牲の上にある気がしてきた。

    いっそモラルすら超える事が出来たらいいのに。ずっと忘れられないままなら。

    忘れられず、一緒に生きる事の出来ない人がいる場合はどう生きればいいんだろうね。
    心はそのしがらみからどうすれば自由になれるのか。
    誰かと寄り添って生きるだけの事が現代ではファンタジーだ。
    そのめでたしにみんなが辿りつけるわけではない。

    日本は周囲は20代位に結婚して家庭を持って幸せになれと無意識に押しつけてくるけど、それに答えられなかったり、その理想から零れてしまう人はどうしたらいいんだろう。

    時間薬が人を優しくくるんでしまうことと人はみんな孤独なんだなと感じた。

  • 複雑な家族、それぞれが抱える想い・・・
    同じ家族でも、みんながそれぞれに秘密を持っていたり、お互いに対して複雑な感情を抱いていたり。
    狭い「家族」という単位の中でも、様々な人生が同時進行で全く違う方向に進んでいくのがとても面白い。

  • 同じ時を家族で過ごしていても、それぞれに一つの事象に対しての捉え方が違うのは当然の事なのだ。親の見方と子の見方、男性の見方と女性の見方も違うだろう。一人ひとりに思いや生き方のカタチがある。
    非常に世俗的な話の内容であるのだが、一家族のそれぞれの生き方の中で相手を思う心は真実なのだ。決して許されるべきものでないにせよ、純で真っ直ぐで精一杯なのだ。

     家族-それはそれぞれに輝き方が違う個々星々であっても、共に同じ舟に乗り合わせ包まれ、守られながらこの世の中にゆられていくものかもしれない。

     「ほら、早く泣いちゃいな」…限りなく優しく、力強さと包容力を感じる言葉だなぁ。えっ!この言葉のどこが!?と思ったら、まずは読んでみて。

  • 縁あって同じ舟に乗り合わせた家族の物語。

    各章ごとに主人公が代わり、それぞれが深い闇を持つに至る話が綴られています。

    血の繋がりを知らず、同じ舟に乗り合わせてしまったが故に、気持ちを通わせることを許されなかった兄妹の話は切ない。

    最後の、この家族の中で誰をも押さえ付けていた父の戦争の話には、考えさせられるものがあった。
    家族に対して父にどうしてもそうせざるを得なくさせた彼の体験、その恐ろしさ、それはやはり誰もが知っていなければならないことなのだと思う。

    どの話も、それぞれの話が明らかな結末を見ずに終わり、その先の章で、さらりとその結果が述べられているというその余韻の残り方が良かった。
    良い本でした。

  • ▶︎購入2016/08/22
    2016/08/28-
    雪虫:母親ってなんて悲しい生き物だろう。母親はこんなに多くのものを子供に与えることができるが、子供は何一つとして返すことができない。

  • 素晴らしい大作。

  • 連作短編。一家族の一人一人が一編の主人公。
    「雪虫」:次男が主人公。
    「子どもの神様」:次女が主人公。
    「ひとりしずか」:長女が主人公。
    「青葉闇」:長男が主人公。
    「雲の澪」:長男の娘が主人公。
    「名の木散る」:一家の主が主人公。
    複雑な家庭。痛々しい。

  • 何冊か読んで、村山由佳は自分には合わないんじゃないかなーと思って、しばらく遠ざかっていました。ふいに自分のなかで、「直木賞作品フェア」が開催され、久し振りに村山作品を手にする運びとなりました。

    おもろいやんけ。

    気だるげな空気感、卑近な暮らしが過去と絡み合いながら垂れ流される。生きるしかない人間の浅ましさとか、図々しさとか、キラキラしてないものが詰まった一冊。一雫の朝露みたいなキラキラも、ないではないよ?

  • 家族のそれぞれが抱える問題や心象がオムニバスで語られる形式で比較的読み易かった。

  • 父、母、養母、4人兄妹。
    兄妹の報われない想い、他人の男ばかり好きになる妹、幸せな家庭なのに息苦しい兄、父の戦時記憶。
    家族それぞれの葛藤と折り合い。

    もしかしたら数年後、ふと思い出す話がありそう。そしてその時はタイトルがわからなくてもどかしい思いをするだろう。そんな印象の本。

  • 空気が最高、心に響く悲しさ

  • 父重之の話しが泣ける
    前妻晴代と後妻志津子の章もあったら良かったのにと思った

  • 村山由佳というと、軽い恋愛ものというイメージだった。しかし見事にいい方に裏切られた感じがする。家族内で視点を変えながらの短編集で、語り手ごとに文章から漂ってくる気配が変わっているところが凄いと思った。図書館で借りたが、内容もどれも胸に迫るものばかりで一冊欲しくなってしまった。

  • 様々な愛のカタチ。社会的にはタブーでも、
    当人にしか分からない純粋で切実なものがある。
    どこか遠くで、こっそりと、貫くことは出来ないのかなあ。でも、遠くってどこ?しがらみや社会的なものから逃げるということか。愛や恐怖、欲望が爆発する瞬間を体験できる。

  • 家族がテーマということで、直木賞ということもあり、期待して読んだ。
    結論から言うと、文章自体はうまくできているけれど、ストーリーが私の好みではなかった。
    複雑な構成の家族の一人ひとりがそれぞれ心の傷を抱えて、克服しきれない。レイプ、不倫、近親相姦、また不倫、いじめ、従軍慰安婦との恋・・・など、エピソードがわざとらしくショッキング過ぎて現実感がなく、感情移入できなかった。これが直木賞?
    1冊読み通してみて、まとまりもなかったし、何が言いたかったのか理解できなかった。

  • 村山さん好きかも。面白かった。

  • 自分の苦しみを人に理解なんてしてもらえないし、人の苦しみだっていくら思い計ったところで理解なんて出来ないんだなと諦める反面、それでも家族は繋がってるんだなと救いがあったりもする。

  • 村山さんの作品に出てくる男女(恋人同士とか)とても雰囲気が柔らかいと思う。
    そして、男性がすごく女性を大事に想ってる。
    こんなに想われたら幸せだろうなぁと思ってしまうのです。
    今回の作品はどちらも深く想ってますが、切ないです。
    私の胸を痛くしたのは美希ですね。
    彼女には幸せになってもらいたい。
    『彼には守るべきものがあり、私にはない。
     そして私は、彼が守るべきものの中に含まれていない。』

    切なすぎる。

  • 2014.5.11読了
    最初は、村山さんらしい話だったのに、だんだんと重之の戦争の話になっていった。それぞれの話がまとまらないがゆえに、話は続く。みたいな感じがする一方、まとまらない話にもどかしさを感じたりする。
    重之に絞るなら絞って書いて欲しかったとも思った。

  •  久しぶりに本を読みました。

     職場がかわったら、本を読む暇がなくなりました。

     この本は、家族のそれぞれの視点から、エピソードが語られます。はじめのうちはストーリが散漫な印象がありましたが、読み進めていくうちに、作者の言いたいことが見えてきます。

     それにしても、私と同じ世代の作者が、戦争体験のある人のことを、ここまでリアルに描写しているのには驚きました。小説の裏に、確かな取材の裏づけがあることを、あらためて知りました。

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