- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163244303
感想・レビュー・書評
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この本はすごく読みやすかった。
小さなデザイン事務所で働く女性(凪海)が主人公で、そこで働く人たち(大滝、黒川)と、そこを出て新しく会社を立ち上げた女性(醍宮)の
凪海の視点で語られるのと、大滝で語られる10年前の凹組誕生前の話が交互に展開されていくお話。
この本を読んで、ほのぼのとして読めました。普段あまり本を読んでいない人でも読める作品で
おすすめっです。
この作者山本幸久の他の作品をみて見たいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頑張る気が起きます
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凹組はとある小さなデザイン会社。
どんな小さな仕事も引き受けている。
過去(10年前)も今も男性2人と女性1人で運営している。
名前の由来がユーモラスで面白いのであるが、男性は努力型の大滝と天才肌の黒川。この2人は不動のメンバー。
女性は変動していて過去は現在ライバル会社QQQを経営している醐宮、現在は物語の語り手をも担っている凪海(なみ)。
物語は現在をデビゾーとオニノスケの作者でもある凪海が語るパートと、凹組結成のいきさつが語られる過去のパートとが交互に描かれている。
この作品を読んでもっとも巧いなと感心したのは、作者の醐宮というキャラの描き方である。
初期の凹組の中では紅一点ながら一番の野心家で、事務所を飛び出して独立したいきさつがある。
取りようによったら裏切り者的な要素も合わせ持つ彼女であるが、実はそういう側面的な思考は排除しなくてはならない。
とにかく山本さんが描くと憎めないのである。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=488">こちら</A> -
社会人だって青春したいっすよ。そう思い続けてきた自分の、ハートのど真ん中に直球を投げ込んだ一冊。最高。
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九品仏の小さな小さな事務所で端物仕事のデザインを生業としているデザイナーの端くれのナミ。
慈極園という寂れたテーマパークのリニューアルオープンのためのデザインコンペで、彼女の描いたキャラクター「デビゾー」と「オニノスケ」が登用されたことから、なんとなく行き止まりに思えていた生活が動き出す・・・。
東横線沿線(中目黒、祐天寺)の舞台の味わいがいい、ほのぼのとしていて、頑張ること、働くことに対して前向きになれる物語。
出てくる登場人物がみんな個性が際立っていて、(がりがりくんばかり食べるやや対人恐怖症気味の天才デザイナーやアニメキャラクターの洋服ばかり着るオーちゃん、バイタリティあふれる憎まれ役ゴミヤなどなど)それぞれが愛らしい。
デザイン事務所に何度か出入りしたり仕事をしたことのある身としては(こんな世界か?)と思う部分も多々あるけれど、それを補うほんわかした雰囲気が好きだと思った。 -
<font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163244301/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4163244301.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="凸凹デイズ"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4163244301/yorimichikan-22" target="_blank"> 凸凹デイズ</a><br>山本 幸久 (2005/10/25)<br>文藝春秋<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163244301/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>恋愛じゃなく、友情じゃなく、仕事仲間。彼らがいつも、そばにいた。弱小デザイン事務所・凹組クロニクル。キュートでコミカル、ちょっと切ない、オシゴト系長編小説。『別冊文芸春秋』連載を単行本化。</strong></p></blockquote>
「凹組」はデザイン事務所。名前の由来は...。
語り手は、現在の凹組の紅一点――とは言っても他には男ふたりしかいないのだが――浦原凪海。デザインの専門学校を出て、先輩・大滝がいる凹組のアルバイトとして働いているが、言われたことをこなすだけで まだまだ自分を出せていない。
そんなとき、慈極園という遊園地のリニューアル企画に 凪海が幼いころから描いては友だちのように思ってきたデビゾーとオニノスケのイラストがイメージキャラクターとして採用される。そして、一緒に仕事をすることになったQQQの女社長・醐宮は10年程前の凹組の初代メンバーだったのだった。
ゴミヤの思い出としての10年前の凹組の奮闘振りと、現在進行形の凹組の奮闘振りとがリンクするように語られるので、ゴミヤの苦悩もオータキや 凹組のもう一人の男・クロの意気地、そしてナミの立場などが読者にはパノラマのように一望できる。
ラストは落ち着くところに落ち着いた感じではあるが、それ以外にはありえないという気もするのである。これからの凹組はきっと無敵だ!(といいのだが...)</font> -
サクサク読めて、台詞も楽しい。作者、割と業界のこと知ってるなぁ、と感心も。
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2006.04.23
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広告代理店のお話!主人公はデザイン・オリジキャラクターで仕事を掴み掛けるけど・・・?!
先生のオススメで読んだ本なのですが、面白い。ちょっと物足りないものもありますが、読むものないなー。ほのぼのしたものが読みたいなーと思ったら是非どうぞw