玻璃の天

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163258300

作品紹介・あらすじ

昭和八年。時代を見つめ謎に挑む令嬢と女性運転手。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和初期の上流階級の様子を知ることができ興味深い。少しずつ忍び寄る戦争の気配。凛として対峙するベッキーさんが清々しい。単に謎解き物としてだけではなく、人としてのあり方も考えさせられる。根底にある誠実な眼差しが心地よい。

  • ベッキーさんシリーズの第2話。日常の謎と呼ぶには余りにも重い当時の身分違いの悲劇と、国粋主義に傾倒する当時の不穏な空気が描かれている。鷺と雪のラストで226事件の場面で完結することは、街の灯の後書きで構想済みであったので、シリーズの中でも盛り上がりを見せる作。
    やはり順番に読むべきかな。

  • 前作の<街の灯>から時間が過ぎ、英子お嬢様がとても聡明な女性に成長しているのが分かる。ベッキーさんの心にも迫る本巻はあっという間に読み進み、とても面白かった。

  • 2016.5.4読了。

  • ミステリ。華族。思想。お嬢様を取り巻く物事にピンとこずに驚いてばかりいた。それでいて現在を取り巻く空気と似ている。素敵だけど、どのお話も悲しかった。どうやらこれは2巻目のようだぞということは読みながらなんとなく感じていたけど、最初のも読もう。

  • 教養があるっていうのは硬も人生を面白くするのか、と、この人の本を読むたびに思う

  • 2/17

  • 良家のお嬢様の話はいつもと調子が違う.....

  • 何か、感動した。あのキャラクターがやっぱり最高!とだけ呟いておきますね。それじゃあ。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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