タロットの迷宮

著者 :
  • 文藝春秋
3.09
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本棚登録 : 113
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163279206

作品紹介・あらすじ

法を犯した精神障害者を収容・治療する医療観察施設。何重もの鋼鉄の扉で囲まれた重監護病棟で患者が女医を惨殺し、逃走した。残されたのは磔にされた全裸の遺体、そして胸にピアスで突き刺したタロットカード。「運命の輪」「吊るされた男」「愚者」…。逆位置のタロットカードが次なる殺人を呼ぶ。天涯孤独な女性捜査官・麻生利津とAI(人工知能)・キシモトのコンビが難事件に挑む。現役精神科医による迫真の医療サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 心理学的な面白さはあるが、絶望的な状況が続き、ワクワクするような感じではなかった。

  • 初小笠原慧さん。何の予備知識もなく借りてみたわけですが、面白かったです。

  • 読んでる最中に、何かの続編だと気がついてしまって切なかったです(´ー`)

    精神科医で小説家ってすごいですね…。
    途中難しいかなぁと思うこともありましたが、後半ぐんぐん読めました。

    なんとなく手に取ってみたら、すごい内容の本だったなぁ。重量感のある小説でした。

  • 精神病に関する話しをもう少し丁寧に描写して欲しかった(犯人だけでも)…あと、この事件は舞台が近未来で無くとも良い気がします。
    タロットカードの意味合いと事件への関連性は必要か?疑問。カバーに期待していただけに残念です。

  • 「サバイバー・ミッション」の続編。犯罪者の矯正施設を舞台としたミステリ。やや近未来設定なので、ちょっとしたハイテクが登場したりもします。
    タイトルどおりタロットカードがキーワードになっているのが個人的には興味深いです。見立て殺人じゃなかったのはちょっと残念だけれど(笑)。事件は次々と起こって、なかなか息もつかせぬ展開でした。

  • 近未来世界で起こる殺人。
    カタルシス不足を感じたのは探偵役の性格ゆえか。

  • 「サバイバー・ミッション」続編。

     前の事件の犯人逮捕に一役買った女性捜査官の麻生利津。しかし逮捕された小山方正には保釈請求が出され、また、事件に関わった人間に恨みを抱いて拉致まで計画しているという。安全のためしばらくの間、身を隠すために世間から隔離された医療観察施設に行くことになった利津は、同時に心理技官として潜り込んで、ある殺人事件を調査するように上司に命じられる。重監護病棟に収容されていた男が自分を担当していた女性カウンセラーを殺害し、蟻の這い出る隙間も無いと思われる監視システムの目をかいくぐって逃亡したというのだ。

     キシモトの過去の話は一応前作で終わっているようなので、今回は単純に利津とその相棒・ドクターキシモトのやりとりのみで楽しめる今回の話。死んだ人間の記憶痕跡を体験できるSF設定なんかもそのまま。(でもペッサリー型発信機なんて・・・((((;゜Д゜)))誰か逃亡に手引きをした人間が内部にいることは早々に判明するし、その犯人も想定の範囲内ではあるのだけれど、タロットカードや暗号解読なども絡めてしっかり読ませてくれる。かなりのボリュームだけど、あっという間だったなぁ。ただ、最後の犯人の行動はちょっと唐突かなと思う。嫉妬に狂ってそこまでの罪を犯した人間の最期とすると違和感。ドクター・キシモトとも事件解決後に会話してないよね。最後とばしちゃった?もう少し丁寧にお願いしたかった。小山も結局釈放されてしまったようなので、続編のフラグは立っていると思われる。次も読みたい。

  • エスペラント語が気になる。

  • 女性捜査官利津+人工知能ドクターキシモトシリーズ第2弾。
    期待していたキシモトの存在感がちと薄い。
    タロットがこじつけのように感じてしまった。

  • 相変わらずパターンにはまった展開だけれど、面白い。壮大な伏線の続きは未だか。

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著者プロフィール

1960年。現在、執筆の傍ら精神科医としても勤務を続ける。2000年、『D’Z』で横溝正史賞を授賞。2002年10月、最新刊『手のひらの蝶』も刊行。

「2003年 『DZ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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