よもぎ学園高等学校蹴球部

著者 :
  • 文藝春秋
2.82
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本棚登録 : 68
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163285900

作品紹介・あらすじ

走って、止めて、蹴る。頭が考えるとおりに足が動かなくても、それがサッカーや。グラウンドに転げる身体、飛びちる汗。女監督が作中でサッカー論を展開し意表をつく芥川賞候補作ほか、文學界新人賞を受賞した「廃車」を併録。

感想・レビュー・書評

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  • 読解力がないのか、ほとんど感じるものがなかった。芥川賞候補だったらしいけど、ただの小説にしか思えない。二編とも心理的な変化、余韻は読み取れるけど、消化不良に思える。

  • クセが強い。
    テーマが見えない。フォーカスしている部分が飛びまくる。

    よもぎ学園:
     スポーツの高揚感
     友人関係の機微。感情が照れ臭さをこえてアクションする。
     恩師の死におくやみを述べに行く、その日常感。変わらず時が流れ続ける覚めた空気。
     サッカーへの情熱を論文でトクトクと述べる。知識欲を刺激する。
     社会的弱者が世間と対峙するときの無力感。現実の厳しさ。
    小説の魅力的エッセンスがじゅんぐりに表れてくるのだが、それぞれがディープなので妙な肌触りなんです。隠し味でなく、甘くて、しょっぱくて、辛くて、冷たい感じ。前菜は和食、メインは洋食、デザートは中華。そのスタイルでも美味しいものは美味ししいというスタイル。

    廃車:
     こちらの方がいくぶん読みやすい。常にユーモアの雰囲気があるからかなぁ。こちらは、シーン毎のツナギが細くて流れが見えにくい。ダメダメ人間の主人公の廃車をめぐるタメダメぶり。

    短篇小説でないとこのスタイルは厳しいなぁ。一気に読んでお腹いっぱいになれる。これは繰り返し読める魅力があるかもしれない。

  • 内容よりもとにかく読みづらかった。
    2015.4.14

  • 精神論を唱える女性のサッカー部監督は面白い設定でしたが、時間軸が飛躍する点は、エピローグのエピローグのような感覚で新しい感触でした。

  • 2013/07/18
    移動中

  • タイトルとなった話と、『廃車』の2篇収録。

    2篇ともに共通するのは独特の世界観。過去と現在を行き来する展開は独特。

    話的にはやや理解するのが大変。

  • うーん、悪くないんだけど、きちんと評価するにはもう一冊くらい読んでみたい。

  • 微妙。これが芥川賞候補に上がった理由がわからん。スポーツものは登場人物多すぎて、ストーリーをうまく作りにくいんだろうなと思う。伏線の回収?もよくわからなかった。

    「廃車」の方は結構読めた。宇都宮に土地勘があるせいもあると思うけど。なんとなくダークな一冊だった。うーん。

  • 全くだめだった。まず泣いてるとこから入って、おお青春だーっと思い、それがどうも試合前みたい、というとこで意外な展開でおもしろいかな?っと思ったのだけれど、その後のサッカーの試合でもうだめだった。いちいち背番号が入るのがうっとうしく、いまいちそのシーンが思い浮かばず、なんかおもしろくない、と思ってしまうともうだめ、あとはだだだ〜っと流し読み。もう一遍の方も殆ど読む気がせず、終了。なんてゆーか好みじゃなかった、残念。芥川賞候補、とかいてあったけど、そんときの芥川賞は何だったのだろう?まあ、芥川賞だからな、おもしろい、とかそーゆー問題ではないんだろうな、きっと。題名からして青春ものかと思ったのだけれど、そーゆーさわやかなものじゃなかった。

  • 101016 114回芥川賞候補
    ちょい読み飛ばしたが、青春もの・・・サッカー弱小チームの一点と死
    23-4,
    『うつむくなよ』阿久悠

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著者プロフィール

1982 年生まれ。小説家、臨床家。大東文化大学中退、宇都宮大学卒業、一橋大学大学院言語社会研究科修了。東洋鍼灸専門学校卒業( 鍼灸あん摩マッサージ指圧科) 中国・北京中医薬大学短期研修、都内の治療院数ヶ所での勤務・研修を経て2018 年より豊泉堂を開院。小説家としては2008 年「廃車」で文学界新人賞受賞、2009 年「よもぎ学園高等学校蹴球部」で第141 回芥川賞候補、2013 年「LIFE」で第
150 回芥川賞候補、2016 年「ホモサピエンスの瞬間」で第154 回芥川賞候補。『LIFE』( 講談社) では野間文芸新人賞を受賞。著書に、『本を気持ちよく読めるからだになるための本』(晶文社)、『カルチャーセンター』『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』(書誌侃侃房)など。

「2024年 『背中は語っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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