- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163287508
感想・レビュー・書評
-
最後の方は電車で読んだらダメ!
絶対笑いこらえれないから!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
信長殿も信長殿じゃが、ねね殿もねね殿じゃ
おもしろいです。「宗教が往く」も(たぶん「クワイエットルームにようこそ」も)、んでもって演劇もそうですが、松尾ランドの中の登場人物あれこれ、身の回りの方それぞれがそこはかとなーく登場し、松尾さんが感じられたり、オモシロを見出したエピソードが、ちりばめられている。自分の体験記、自分のオモシロスクラップ、という意味合いではなくて、ちゃんと人を面白がらせる「小説」になっているところがすごいな、と思う。
本を書きたい、小説を書かねば、という衝動は、たとえお金をもらう、ということがインセンティブの大前提にあるとしても、ちっとも悪くないと思う。むしろその前提はありつつ、何をどう書いてオモシロいと思ってもらうか、ひいては買ってもらい、お金にするのか、その当たり前の仕組みを見せないように、おもしろがらせる、ということが大事であって。
芥川賞を選ぶみなさん、そういう意味で、これはとても闘っていて、そしてこれからも負けない本だと思いますぜ。 -
このセンス。
-
前半は面白かったんだが、ラストに近づくにつれて勢いがなくたった。登場人物のキャラクター性や老人俳優を賭博の対象にするという設定は残酷で面白いのだが、物語の締めのインパクトが弱いように思える。
-
北九州のシャッター商店街に映画の撮影隊がやってきた。俳優たちの退屈しのぎの思いつきから、街は最高に心ない賭けのワンダーランドに。
松尾ちゃんが芥川賞候補?とびっくらこいたが
直木賞でもよかったんじゃなかろうか。
どっちにしても受賞しなくてなんだか一安心。
誰もがイッパイイッパイで
誰もがちょっとヤなヤツで
誰もがちょっとだけいいヤツ。
いたたまれなくなるギリギリ手前でジタバタしてる感じ。
いったんきっちりクライマックスを描いておいて
そこで終わらせないところが松尾ちゃんらしくてホッとした。
これはでも映像化しちゃうと切なさ倍増かも。
【図書館・初読・1/22読了】 -
心無い善。心無い悪。神様の視線の向こう側から眺める人間の滑稽さと情けなさと哀れさと切なさと。
-
2010年芥川賞候補。
映像化したら面白いだろうけど微妙 -
地味~な映画になるはずだった撮影現場でおきる、賭博中毒の男たちの物語。
-
電車の中で声を出して笑いそうになった。奥田英朗の作品が好きな人は気に入りそう。
-
図書館本 雑誌「新潮」
おもしろいなー かなしいなー