陰陽師 天鼓ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
3.99
  • (52)
  • (90)
  • (46)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 608
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163288604

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ああ、やっぱりこのシリーズはおもしろい。
    ずっと続いていってほしい。

    映画のイメージが強くて、どうしても
    野村萬斎、伊藤英明の顔を思い描きながら読んでしまう。

    心に残ったのは「逆髪」。悲しい、悲しい物語。

    ちなみに、あとがきに書かれた著者の自作の詩・歌が
    おもしろい・・・

    自作が待ちどおしい。

  • 久しぶりの陰陽師です。夢枕獏さんのシリーズの中でも一話一話が良くできていて、切れの良い作品ですね。何と言っても博雅がの人となりは最高です。

  • 相変わらずナチュラルにいちゃつく晴明と博雅。
    何も言うことはありません^^

    このふたりのお互いへの想いは、あれですね、熟年夫婦のような奥深さもあり、初恋を迎えたばかりの爽やかさもあり、見ていて本当にほっとします。

    それにしても、博雅の笛はまことに偉大で、力を持っているのは晴明だけど、晴明も認めている通り、本当にすごいのは博雅の方なんでしょうね。
    無意識というところが、すでに無敵たる所以です。

  • いつもどおりの陰陽師ですw
    今回は蝉丸法師特集っていうところですかね。蝉丸法師の意外な過去が披露されたりしてますし。

  • ずいぶん久しぶりの気がするこのシリーズ。でも読み始めるとすとんと気持ちよく入っていけるいつものように。今回も清明と博雅はなんとおいしそうにお酒を飲むことか、四季折々の庭には桜がハラハラ散っていたり、菊が香っていたり、うーんお相伴にあずかりましたもちろん。毎回思うことだけど、もう少し長い話にはならないのかな、この長さだからいいのかな。もう終わっちゃった。

  • このシリーズはやっぱ長編より短編の方が好きですね。今回は特に短かったような?その分、さらっと気軽に読めるのでいいですv 晴明と博雅のいつもの掛け合いが見所のひとつですが…なんかもう獏センセ、あきらかに狙ってますよねっ!?(笑)

  • 久しぶりのいつものシリーズ。
    いつもの2人のいつもの感じのお話です。
    若干ショートストーリーが多めでしたが、面白かったです。

  • 1付喪神:2鳳凰:3龍笛:4太極:5瀧夜叉姫:6夜光杯だから,七作目となる~瓶博士:橘忠季の邸に禍い事が起こり,瓶を抱えた忘勧が現れ,庭にこれを埋めれば間違いないが,覗くなと言い置いておいたが,覗いてみると赤ん坊が・・・これが泰逢という虎の尾のような・いずれ神となる可能性を持つものであった。器:乞食のような女を拾った公家は,目が見えず・何も憶えていないことが判明したが,伊勢に夫と子と目が見えるようにお参りに行った帰りに夫と子を流されたもので,橋の下に白骨化した子が浮いてきて,母の許を訪ねていた。紛い菩薩:蛇が邸に出て困っている者は夢の中で願を掛け,仏が封じ込めたものだと思っていたら,8尺の蝦蟇が力を振り絞って蛇を抑えていたが,5年で力が尽きたものだった。炎上観音:貴子の右半身には噛み跡があるが,それは夫を奪われた女が,貴子の臍の緒を納めた如意輪観音に噛みついていたからだった。霹靂神:蝉丸が琵琶を博雅が笛を奏でると,屋根の上で鼓を打つものがいて,翌朝羅生門にあった筈の制叱迦童子の木造が落っこちていた。逆髪の女:博雅が桜の下に見たのは蝉丸に取り憑いた元妻で,神が逆立っていたが,蝉丸は哀れに思っていた。ものまね博雅:一言主の一部に取り憑かれた博雅が口を聞く度に実態を持つ分身付きまとわれていた。鏡童子:主上から鏡を届けるように言いつかった博雅は方角に迷い,子どもになって立ち止まると中神と金神からこちらに来いと誘われるが,猫の口に飛び込んで戻るとそれは清明と蝉丸が呼んでいた歳得神であった~悪人は一人も出てこない。淡々・・・淡々・・・

  • 出ーたー!
    短編8編を収録。相変わらずも相変わらずですね。
    「ものまね博雅」がかわいかった。

    「博雅よ、それはそうとしてもだ、おれには、もうひとつ、生きてゆくに必要なものがある」
    「何だ」
    「おまえさ、博雅」
    おま…!臆面もなく…!(笑)

  • 夢枕獏の『陰陽師』うーん、名作である。もう何冊の『陰陽師』があるのかは判らない。しかし全部読んでいることは確かである。つまり読んでいないのはもう無いのだ。もし今から夢枕獏の『陰陽師』を読み始める、という人がいたらその人のことが大変に羨ましい。そういう本である。博雅と晴明「どうだゆくか」「うむ」「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった。すまぬ。

全64件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夢枕獏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×