悪の教典 上

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163293806

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本は上下巻の2冊で完結でした。まずこちらは上巻。
    主人公の教師、蓮見先生ことハスミンの、人タラシぶりとそれに反する凶悪ぶりが、じわじわとストーリーを熟成させてくれます。飽きずに読める内容で、見事ハスミンワールドに捕らえられてしまいました。
    さすが貴志祐介先生の構成力!!ブレなく安定しており映像化に納得です!読んでいて頭の中で想像しやすいだけに、どんなにノンフィクションとわかっていても怖かったです。

    映像のハスミンも是非みてみたい:(´◦ω◦`):

  • 下らないことしか書きません書けません。

    ・蓮実怖すぎ
    ・「楓子」って名前可愛い
    ・「ゴン」でくっそわろた
    ・女に興味ないっていうか、性欲とかないと思ってたらそうでもないんですね!
    ・熊谷教諭の言葉を歪んで受けとるハスミンマジハスミン
    ・言葉攻めとか時々俗語が入るのが面白い
    ・ラスボスかと思ってた釣井教諭がまさかの上巻でログアウトで戸惑いが隠せない
    ・校長先生の演説力入りすぎて引いた
    ・下巻でどうなるのかさっぱりわからん!!

  • (「BOOK」データベースより)
    うちの学校には、怪物がいる。学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。

    分厚いし上下巻なのでちょっと躊躇したけど、ちょっと前のこのミス1位でラジオでも紹介されてたので読んだ。
    テンポよく読める。

    学年の問題児どもを一手に引き受けた彼は、問題児を引き受ける代わりに、自分の好きな生徒を指名させてもらうようにした。
    (実際の学校でもこんなことしてるってどっかで聞いたことある)
    それは全て、自分の王国を築き上げるためのものだった。

    何でも要領よくこなし人望も厚く、何一つ欠点のない教諭だが、ただ一つ欠けているものがあった。それは共感覚。

    自分の目の前に立ちふさがるものを、躊躇することなく排除する蓮実教諭。
    そしてその狂想は一点の迷いもなく実行され、下巻へと続く。

  • 面白い!!!
    異常者の思考がよく伝わるとかそう言うことではありませんが物語として、読み物としてとても面白いです。
    釣井先生の元へハスミンがやってきた時はゾッとしてしまいました。作者様が頭がいいのが存分に伝わってきます

  • とっつきにくい本だと思っていたけど、予想と違って読みやすく面白い!!サイコパス教師の異常さがぶっちぎれていて、ちょっとした行為や言い回しにニヤニヤしてしまう。下巻、どうなるか!

  • こわいのに、続きが気になって読むのをやめられない。

  • 心理や科学の要素もあって読み応えがあった。人が感情を失い、殺人をも厭ずに効率を求めるとこうゆう姿になるのかと思った。


    世の中の均衡のギリギリのところを保っているのは、人の持つ『感情』なのかもしれない。

  • 悪について、勉強になりました。
    上巻、ハスミンがあまりにも悪すぎてなんだか笑えてくる。。
    下巻、もうめちゃくちゃすぎて、これまた。
    保健室のお姉さんと心理カウンセラーのお姉さんはどうなったんだろう。。と変なところが気になります。

  • 映画の予告編を見て、思っていた作品と違っていたので慌てて先に読むことに。
    一見爽やかで真面目な教師が実は・・・という展開は面白い。映画予告編を見ていなければ尚更楽しめたと思うので星4つで。
    カラスとか小物とかで不穏感が徐々に現れる様は怖いし、一癖二癖ある他の登場人物にも興味をそそられる。
    ただ、上巻で、とても重要だと思われた人物が死んでしまうのには驚いた。下巻が不安。

  • この本が出版された当初は、なんだか不気味な感じだし、ちょっとあらすじを読んでみてもなんだか後味が悪いんじゃないかなぁ~と思って読んでませんでした(苦笑)しかし、映画化されて映像を見た人から、結構面白かったよという声を聞き、「映画化されるほど内容が良かったのかしら?」と反省して、図書館で借りて読んでみました。で、結果面白い!というか、この主人公のハスミンこと、蓮実先生の人物形成はどのようにされてきたんだろうって、本を読み進むうちに気になり始め、きっとものすごい虐待を受けてしまったんだろうか?なんてありきたりな想像をしていたら、とんでもなくって(苦笑)。一気に上巻を読み上げてしまいました!!これからの展開がものすごく楽しみです♪

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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