- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163672304
感想・レビュー・書評
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セミはなぜ素数年に生まれるのか?その謎に迫った本。(素数とは2、3、5など「1と自分自身でしか割れない正の数」のこと。)
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小学生でも読める、挿し絵と大きな字でわかりやすい本。
冒頭のセミの合成写真は、衝撃レベル大。
素数がからんでくるため実際には中学生くらいから楽しく読めるかと。
大学時代に一度読んでいたのをすっかり忘れて、今回買ってしまったw
タイトルに二度も惹かれたw -
現役の生物学者が自分の研究成果を子どもたちに説明するために書き下ろしたのですが、
よくここまで上手に説明できるとおもいます。とてもすばらしい。
簡単なことでも難しくしてしまう大人が多い中、
こういう難しいことを楽しく謎解きしてくれる大人がふえると、
子どもたちがもっと夢をもてるのではないのだろうか。
2011/12/31 -
子供向けの本。でも侮るなかれ。素数である13・17年起きに発生する蝉の謎に迫った良本。なぜ素数なのか、それが分かった時の爽快感ときたら!是非子供が生まれたら買い与えたい本。いつになるかは分からんが。
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北米に生息する周期ゼミは、地中ですごす時期がべらぼうに長い。普通のセミの2倍くらい。
17年、13年の周期で狭い範囲に固まって一斉に羽化する。(だから著者は素数ゼミと呼ぶ)
なんでそんなに長く地中にいるの?なんで大発生するの?なんで17年と13年なの?
という疑問をわかりやすく説明する本。
これは安心しておすすめできる。
大人向けバージョンも読みたい。
種の中の多様性の幅が広いほど環境に適応しやすくなるのが普通だけれど、素数ゼミは性質を極端に絞ることで生き残った。
というか、厳しい条件を満たしたものだけが生き残った。
これこそが素数ゼミの進化だけれど、列を乱さない進化の先はどうなるんだろう。
激変する環境に適応できるのか?という最終章の疑問の答えを見たい。
研究者なんかやってたら、死にたくなくなるだろうな。
まだわからないことがたくさんあって、これからを知りたいものがたくさんある。
普通のアメリカ人はあんまりセミを知らないので余計にびっくりするらしい、という話のなかで「セミはキリギリスとちがうの?」という言葉があった。
イソップ童話の「アリとキリギリス」はもともと「アリとセミ」だったらしいけど、この変換が不自然じゃないくらいセミとキリギリスは同じカテゴリなんだなと妙に感心した。
絵が昭和の少年雑誌っぽい。派手でダイナミックで見やすい。 -
素数の年毎にしか出てこないセミの謎に迫った本。
小学生高学年~向けの本(図書館ではジュニアコーナーに)
だが、大人が読んでも十分面白い。
「素数」ゼミという名の通り、セミの進化の話から、簡単な数学の話にまで及ぶのだが、それが大変わかり易く解説されており、生物と数学、両方の不思議を教えてくれる。
自分に年頃の子どもがいたら、ぜひ読ませたい一冊。
また挿絵が秀逸。素晴らしい。 -
素数なのには気がついてた。競合する相手との問題かと思っていたけれど。。。出会いの問題なのね、、、
13年ゼミと17年ゼミが出会ったら、、、何年ゼミになるんだ、、、?優性の法則に則ると、13年と17年が1:3になるんじゃないの?形質じゃないから、遺伝しないのかな?成長速度だから、環境の問題?本には14年とか、15年とか、、、あやふやになっちゃうみたいに書かれてたけれど、、、
あと、19年では長すぎる、、、もね、、、?説明になっってないような、、、11年では?日本では7年ぐらいなのかな。これも素数だな。なんかまだまだ考えられそうで、全てを納得できたわけではないけれど、数と自然について面白い示唆を与えてくれた。
例えば、4年に一度発生するイナゴの大群に餌とられちゃったとか。3年に一度豊作にする代わりに、木に栄養をあげなくなる、とか。接合すると死んじゃう遺伝があるとか。A年ゼミはA年になるコードではなくて、B年にならないコードの結果としてのA年だったり、そしてA年ゼミとB年ゼミの交配の結果が素数えゼミになったとか、、、他にもいろいろ考えられそうな気がするなぁ、、、。
読みやすいので、生物が好きな中高生にもお勧め。 -
氷河期に発生周期が長期化したセミが多い北米大陸。 そのセミの種類が13年セミと17年セミ。 なぜこの年数になったのかについての数理的証明です。 その証明は、素数を含む2つの整数の最小公倍数が、周辺の整数の最小公倍数よりも大きくなるという事実から導かれます。
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思っていたより子ども向けの本だった。
もちろん大人が読んでも面白いが。