日本復興計画 Japan;The Road to Recovery

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163742205

感想・レビュー・書評

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  • なるほど。

  • 大前研一さんはさすがに原子力工学の博士号を取り、

    日立製作所で原子炉プラントの設計をしていただけあって、

    今回の福島第一原発についての説明がわかりやすかった。



    大前研一ライブでも歯に衣きせぬ発言で東電と政府を

    めった切りにしている。ただ文句を言うだけでなく、

    原因を分析して、今後の予測、具体的な対策と提案まで

    している点においても他の評論家とはまったく違っている。



    本書の12%は震災復興支援のために使われます。



    今、もう一度、一人ひとりが日本を考える時です。

  • 大前節健在・・結局は個々人のメンタリティーの変革が必要なんですね。

  • 内容は大前LIVEですでに知っていたものだが、改めて3.11の記憶を風化させないようにという気持ちで読んだ。

    僕は普段はテレビを全くつけない人間だが、3.11からしばらくは釘付けになった。でも不安を煽るだけの報道がやるせなくなって、アンテナをまた引っこ抜いた。そんなとき、大前LIVEは状況把握にほんとに役立つ唯一のメディアだったと思う。

    メディア批判の前に、これからどうやって復興していくのか?地方主導のパラダイムシフトが興ることを期待するし、自分自身、それに向けて考え行動していきたい。

  • youtubeにアップされた大前ライブを書きおこした本。
    内容が重複していたため星は3つ。
    ただ、内容が素晴らしいものであるのは間違いない。

    この日の丸が描かれた本を本棚に置いておくことによって、
    この大震災で自分が思ったことを風化させないことができるだろう。

  • 今回の震災を多方面から見直せる本だと思う。専門家はこんな風に見てたのかとメデイアの情報だけで判断してた自分が恥ずかしくなる。これから復興に向け自分に何ができるかを再考しながら読んだ。

  • ■復興
    1.私は、まずは個人が、成長神話を捨て、政府に頼らず、横と同調せずに、自衛自立することが大切だと考えている。つまり、私たちは自身を救うことが、結果的に国を救うことになる。
    2.日本の原子力輸出政策は終わり、日立・東芝などの原子炉メーカーとしての未来もこの段階で終わったということである。
    3.30ミリシーベルトが予想されるときは50マイル、すなわち80キロ以遠に避難せねばならないというガイドラインが、すでにアメリカある。
    4.用語:パブリック・アクセスタンス:一般の人々が許容しているリスク。
    5.P55:原発の今後のステップ。
    6.P65:計画停電の愚

  • 東日本大震災後の日本の向かうべき方向について、
    大前氏なりの提言をしている本。
    1冊当たり、137円分の印税が震災の復興支援に使われる本でもある。

    原発については自身MITの原子力工学を卒業している立場から、
    報道されていることよりも、一歩突っ込んだ記述をしており、
    東電の危機管理の甘さや日本のエネルギー政策の杜撰さも感じる。


    未曾有の危機にある日本。
    関東を中心に人の生活スタイルも大きく様変わりしていく。

    では、どうすれば良いのか?
    その打開策として、大前氏いつもの道州制が登場してしまうが、
    抜本的な改革を進めるためにも、試しにやってみると良いと思う。
    また、電力会社の送電・発電分離等、
    世界で行われていることもどんどん導入して欲しいと感じる。


    読み終わって感じるのは、まだまだやるべきことはたくさんある。
    個々人の力を結集して、今こそ全国民協力して日本を元気にすべき。

  • 頑張ろう日本は聞き飽きた。

    考えよう日本がいい気がする。

  • 大前研一氏が震災直後にYouTube上で公開した福島第一原発の解説と復興への提言を文字にした一冊。内容はYouTubeのものと同じようである。
    本書は三部構成となっており、第一章と第二章で主に原発の解説。第三章で今後の日本の復興計画について提案がされている。

    原子力工学の博士号を持ち、プラントの設計に関わってきた筆者。原発の解説や今後の展望については説得力がある。そして、震災直後だったにも関わらずの現状分析と今後の洞察について、著者の思考力に感心せずにいられない。こういう人が永田町にいてくれたらなあと思うのだが、もう一回立候補してくれないだろうか。

    第三章の提言では「道州制」と「日本人のメンタリティの変革」を訴えている。これらについては、これまでの著書で何度も語られている内容だ。だから大前さんまた同じこと言ってるわっていう感じもした苦笑
    後者のポイントについて、この大災害は日本人のというか、自分たちのメンタリティを変えていくこれまでにないチャンスだと思う。起こってしまった震災は本当に悲惨なものだったし、国の対応は後手後手になった。けど、国には期待できない。テレビは都合のいい情報を発信する。原発に絶対の安全などない。そんなことは前から分かっていたことである。これを機に多くの人が覚悟を決めて、自分の未来を自分自身に委ねるようになって欲しい。

    同時に、被災した方々が一国も早く日常を取り戻せるように国が動け。国も変わってくれ、と密かに願うばかりだ。

    さて、本書の内容には同意する部分が多いが、一点だけ違和感を覚えたのが、日本が二十年間、所得が減り続けている唯一の先進国というくだりである。その根拠として、名目の国民経済計算が挙げられているが、内閣府の発表(http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html)を見る限りデフレの関係で実質値は上昇している。他の国の実質値は調べてないし、閉塞感があるのは間違いなく感じるので、目くじらたてて怒ることのほどでもないが、データの使い方としてはどーかなと。

    いずれにしろ、情報は古くなってしまったが、それでも大変参考になる。YouTubeだけでも見ておくことをオススメ。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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