たとへば君―四十年の恋歌

  • 文藝春秋
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163742403

感想・レビュー・書評

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  • 短歌がもっと分かれば、より理解出来たでしょう。

  • ある程度の歳になれば、連れ合いを置いて自分が先に死ぬことや、その逆のことを考える。自分が妻の立場だから、妻の歌に共感することが多いかと想像したが、両方に同じように共感した。添えられた文章よりも、文字数の限られた歌に、驚くほどの説得力を感じた。私は、または連れ合いは、死に別れる間際に、どんな言葉を相手に遺すのだろうか。

  •  歌の読み手はこういった読みやすい文を書くのだと感銘した。

  • 歌人で夫婦の二人がお互いのことを想って詠った相聞歌集。出会い、結婚、出産、子育て、病気との闘い、そして別れまで。四十年という長きに渡って、二人でいるその瞬間を切り取った短歌があるというのは素晴らしいことだと思う

  • 寝ぐせつきしあなたの髪を風が吹くいちめんにあかるい街をゆくとき

  • 河野裕子の短歌との出会いは、ベタだが、谷川史子の「告白」だった。歌集を手に入れたが、現在まで、青林檎を越える短歌には出会ってない。急逝が惜しまれる。ぜひとも読んでみたい。やっと図書館で借りて読めた。序盤の結婚に向けては、あまり共感もできず、読み進めるのみ。結婚後は、一気にのめりこんで読んだ。夫を持つわが身と重なる歌もあり、終盤は泣いてばかりだった。入手を考えている。

  • 歌人といえども普通の生活を営んでいることが,秀逸な歌の中に見え隠れしている.永田さんは日記を付けていない由だが,これだけの恋歌が残っていれば日記以上の記録になると感じた.

  • ページを繰る毎に、息が苦しくなった。人はこうも強く強く愛を抱き続けられるものか。彼らの歌は、自分で、相手で、生で、声で、息であることを知った。

  • 歌人としての河野さん、そして 息苦しさを感じつつこの世を生き続けてきた繊細な、人としての河野裕子の姿が見えてきて、まったく歌をたしなむ素養などない私でも、その世界に引き込まれてしまいました。

    短歌になじみの無い方にも広く読まれて欲しい一冊です。

    ブログにレビュー書きました。
    http://okyouduka.blog44.fc2.com/blog-entry-1110.html

  • これは悲劇でも美談でもなく、ただそうありたいと望みそうありたいと動きつづけそうあるしかなかった、営みの記憶であるとおもう。
    内容についてはもうなにも言えないし言うことなんてないです、じぶんのことばを歌いに戻ります。

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