- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163742403
感想・レビュー・書評
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河野裕子さんと永田和宏さん。お二人は、本当に相手のことを思いやり、そして尊敬しあった夫婦なのだと改めて感じた。
また、「家族の歌」では読み取れなかったが、、母としてではなく、一人の女性としての河野裕子さんの強さのようなものも、本書からは垣間見れたように思う。
女性の多くは、男性から大切にされたい、愛されたい、などと思うけれど、裕子さんにはそんなところが微塵も感じられない。逆に、「(永田に)すべての愛情をかけようと思いましたね。」「結局、子供よりも永田和宏を大事にしてやってきたというのが本当ですね」と、相手から何かをしてもらうことを望むのではなく、自分が相手を幸せにするために全力を尽くしてきたことが感じられる。
中学・高校時代に、よく学校で唱えていたお祈りに、
「愛されるよりも愛することを」
といったフレーズがあったことをふと思い出した。
裕子さんは、そのとおり実践してきた人だと思う。
もうすぐ、河野裕子さんの命日 8月12日がやってくる。
改めてご冥福を祈る。 -
河野裕子さんが亡くなったことを、この本を見て知った。
学生時代から知り合い、お互いに歌を歌いあってきたのか…。
夫婦ともにつよい歌を作る歌人であるので、どのように歌い合い、支えあってきたのかも興味があった。それぞれ多くの歌集は出してきているけれども。
最後まで口述で歌い続けた様子も、長く歌い続けてきた相聞も重く美しい。
-1は副題と帯がチープに思えたから。