ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎

著者 :
  • 文藝春秋
3.45
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本棚登録 : 373
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163760001

作品紹介・あらすじ

ずんずん調べて17年。『週刊文春』の名物連載「ホリイのずんずん調査」は1995年から2011年までの長きにわたり、日本の様々なことを調べ続けてきました。どうでもいいようなこと、役に立たないようなことも、あえて大真面目に調べると意外といろいろな事実がわかるもの。大げさにいえば、この調査は、日本の失われた20年を調べること、でもあったのです。大げさですが。 そんな「誰も調べなかった謎」を調べに調べたうちから精選した100テーマを再構成したのが本書です。 エスカレーターで右に立つのは関西人ではなくて大阪人と兵庫人だけ。写真を撮られるときのVサインの起源は1967年、星一徹だ。ミステリーの本の「重量」は90年代に重くなり続けた。バブル経済は実際その最中には誰も「バブル」とは呼ばず、初めてそう呼ばれたのは1990年だ。初代ウルトラマンは地球滞在時間3分をきちんと守っていたが、ウルトラマンティガはわりとルーズで4分くらいいた。「OK牧場!」の由来を知っているかどうかの境目は1970年生まれだ。 どうでもいいようでいて、何となく日本の変わった部分・変わらない部分が浮き彫りになっているような気がしませんか。そうでもないですか。 他に類を見ない、独自調査の集大成。まさに天下の奇書が堂々の完成です。日本の文化・習慣・スポーツ・雰囲気の変遷が不思議とわかってくる、ホリイ調査の精華100本、ホリイの2013年コメントつきでボリュームたっぷり。一家に一冊、ぜひご常備ください。

感想・レビュー・書評

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  • どうでもいいことを執拗に調べる執念がすさまじい。牛丼のつゆだくが標準化したエピソードが面白かった。あまりにトピックが多いので面白そうなのだけ読んだ。
    更にその後の加筆まであり、常軌を逸している仕事ぶりである(褒めてる)。

  • 2015.9.8  9/19返却分類049

  • 半分読んだ

  • ネットでは調べても分からない、誰も調べないであろうことを、著者が調べて検証結果を掲載した一冊。「冷やし中華、始めました」はいつ貼りだされるのか、小学4年生になってサンタを信じている人々の割合、浜ちゃんはつっこむときに松ちゃんのどこを叩くのかといったことを調べて統計化されている。食べ物、スポーツ、歴史、テレビなどテーマごとに100項目が調査されており、パラパラ見るだけでも面白い。

  • 「週刊文春」連載からの選りすぐり100件だそうです。「25人で同時に同じ本をアマゾンで買うと順位がどれくらい上がるか」とか「チョコボールを1021箱買ったら〜」など手間がかかるけど気になることを調べてあってなかなか面白いです。印象深かったのは時代とともに大学の単位が「取る」ものから「来る」ものになっていたこと。(堀井氏が卒論を一晩で書いたのにも驚きましたが。)忠臣蔵の仇討ちについて若者が語った物語には、思わず声まで出して笑ってしまいました。500P超というボリュームなので少しずつ楽しむのがいいと思います。

  • 「名球会は個人的なもの」「坂本龍馬は維新時に大して活躍していない」は特に面白い。

  • 2015/9/27読了。

  • nature科学の合間に箸休め的に前から読みたかったこの
    本を手にした。

    調査結果それ自体よりも、なぜそんなことに目を付けた
    のかという観察力、そんな下らないとも思えることを
    真面目にきちんと調べる行動力、調べ終わった結果を
    読み解き粋なコメントを付ける読解力、その辺りがこの
    本、そして堀井憲一郎氏の調査の魅力だろう。

    全編渡って大変面白く読ませて貰った。個人的に一番
    惹かれたのは月夜の暗殺の項。昔は夜は暗かったという
    のは意外に盲点だったりする。

  • ホリイのずんずん調査。
    1995年から2011年『週刊文春』で連載されコラムを本にしたもの。ホリイ氏の感じた日常の何気ない疑問に、自分で調べて答えてます。それがなんか、超面倒くさいアンケートだったり、古い資料からのデータをホリイ氏独自の目線で分析していたり、ちょっとした業界の裏話だったり、
    おもしろーーーーい!

  • 週刊文春に連載されていた792回足かけ17年からセレクトした本。

    無駄なことが人の好奇心をくすぐる。

    星一徹がちゃぶ台ひっくり返したことが一度もないのは知らなかった。

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著者プロフィール

1958年生まれ。京都市出身。コラムニスト。
著書に『かつて誰も調べなかった100の謎 ホリイのずんずん調査』(文藝春秋)、『青い空、白い雲、しゅーっという落語』(双葉社)、『東京ディズニーリゾート便利帖 空前絶後の大調査!』(新潮社)、『ねじれの国、日本』(新潮新書)、『ディズニーから勝手に学んだ51の教訓』(新潮文庫)、『深夜食堂の勝手口』(小学館)、『いますぐ書け、の文章法』(ちくま新書)、『若者殺しの時代』『落語論』『落語の国からのぞいてみれば』『江戸の気分』『いつだって大変な時代』(以上、講談社現代新書)などがある。

「2013年 『桂米朝と上方落語の奇蹟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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