宇宙が始まる前には何があったのか?

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163768700

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙のはじまりがビッグバンであるという通説の根拠となる観察結果が分かりやすかった。とはいうものの、物理や量子力学などの理論の説明は何となくイメージできる程度だったが。宇宙が始まる前の「無」は、何もないようでエネルギーに満ちた状態ということは、暗黒物質があるということ?
    やはり、理解できていないようだ。
    14-89

  • NHK教育で放送中の「宇宙白熱教室」が大変面白いので、著作も読みたくなった。
    番組サイト
    http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/cosmology/index.html

  • 無から生じた我々の宇宙について。
    著者は反神論者の宇宙物理学者。母国(アメリカ)にはびこる反科学親宗教の風潮を苦々しく思っているのが文章からひしひし伝わってくる。あとがきはあのリチャード・ドーキンス。訳者はあの青木薫さん。
    人間原理が必要になってきたり,科学は宗教に接近してるのでは?との問いに,著者ははっきりNOとする。事実を積み上げ統合し,信仰を不要にするのが科学。科学は人間にとって望ましい結論を用意してくれるわけではないが,それは科学の価値を損なうものではない。本書では科学に基づく次のような未来予測も語られる。魅力的だと思う。
    宇宙の加速膨張のせいで,宇宙背景放射は,あと数千億年もすると銀河系のプラズマ振動数よりも小さくなって観測できなくなる。2兆年経つと,自分以外の銀河は後退速度が光速を超えて何も見えなくなる。 遠い未来に発祥する文明は,宇宙について我々の知っている知識を得ることができない。原理的に。

  • 宇宙は無から始まったという考え方は、最初は受け入れられなかったが、それは自分や世の中の常識という思い込みのためかもと、考えさせられる。まだ理解も納得もできていないけど。

    量子ゆらぎ、反物質、平坦な宇宙…

  • 宇宙が空間も時間もない無から発生した可能性が高い事を、近年の成果から紹介している。誰にでも分かるよう平易な解説で分かりやすい。短い時間であれば粒子が光より速い速度で移動しても構わない現象と、反粒子が生まれては消滅する現象の等価性、よく分かる説明で理解できた。
    また、終始して神学に対して紳士的に批判しているが、もっと直接的に否定しても良いのでは。

  • 文系の限界を感じた。半分くらいリカイできなかった。でも、粒子学の一端がわかった。

  • 各所にちらばったこねたがおもしろい。

    ビッグバン理論の原型を提唱したのはベルギー人のカトリック司祭で物理学者のジョルジュ・ルメートル。
    セファイド変光星の明るさを用いて遠くの★の距離を測定する方法を開発したのが、ヘンリエッタ・スワン・リーヴィット。その情報を用いて、ハッブルは遠くの宇宙が遠ざかっていることを発見。

    宇宙に存在する軽い元素(ヘリウムなど)の量はビッグバンモデルで説明がつく。

    僕たちの銀河系内に超新星が存在するのはかなりまれで、偉大な天文学者がいきているときだけだ、という説もあるらしい。
    ティコ・ブラーエも

    ケプラーは母親を魔女裁判から救い出し、月への旅の物語をかいている(http://en.wikipedia.org/wiki/Somnium_(novel))だって。

    宇宙の終末は物質量による。
    僕たちの宇宙は、暗黒物質により、平坦な宇宙(永遠に膨張を続ける)と考えられてきた。

    また、宇宙が平坦だということは、銀河系にのこる、マイクロ波放射でもわかった。

    ラムとレザフォードの実験で、水素原子のエネルギー準位の構造の測定を行い、電子陽電子の仮想粒子のペアがその微細構造を計算値から乱しているということが想定された。

    宇宙の年齢は137億2000万だそうだ。

    時間がなくて後半が読めなかったので、また後で読む。

  • この分野が今もこの速度で深化し続けていることに感動する。
    物理学が環境科学になることに生理的嫌悪感がある、という意味がわからなかったが、訳者解説を読んで本当に文字通りの意味だと知って驚いた。これほどの人でもそのような気持ちを抱くことがあるのか。

  • (チラ見!)

  • 「なぜ何もないのではなく、何かが存在するのだろうか?」。ハイデガーの言葉ではなく、この本のテーマだ。この問いに素粒子物理学からの答えがある、というだけでこの本を読む価値はあるだろう。

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